こちらに来ると色んな文化に接する機会があり、
多種多様な人の背景があることに気づく。
たとえば、前回でもふれたが、お風呂に入らない人。
お金に非常にシビアな人。
気さくな人。
偏見が強い人。
自己主張が激しい割りに、有事に知らないふりをすることが多い人
キムチを食べるとおもいきや意外にも食べないことの多いヘルシー韓国人など、
アメリカ人、インド人、ポルトガル人、オランダ人、中国人、韓国人、
それぞれの文化、個性が交じり合って、一種のカオスを形成しているのが、
今の職場、Columbia Center for Human Developmentだ。
ところでそんな中、
本当に驚き、
許せない出来事
があったので、俺の怒りのほとぼりの冷めてきた今、
綴ってみようと思う。
それは、
俺がラボミーティングでプレゼンした後の出来事。
うちのラボミーティングは、人が多くて20人くらい入れる程度のスペースで
こじんまりと行っている。
普通、ラボミーティングが終わると
皆、プレゼンターに対してもちろん英語で、
直接、質問をしたりするわけなのだが、
常識では到底考えられない出来事が起きた。
それは、プレゼン終了し、うちのボスが退席した直後のこと。
なんと、
一番目の前に座っていた台湾人Yが
中国語で、
となりに座っていた中国人PIに向かって
俺のプレゼン内容を質問し始めたのだ。
断っておくが、この台湾人Yは英語がぺらぺらだ。
しかもこのY、うちのラボメンバーではなく、他のラボメンバー。
ボスの好意でうちのラボミーティングに参加させてもらっているのだ。
さらに断っておくが、おれは中国人や中国語を特別
敵視していることは全くない。
中国人PIは
戸惑って英語で最初は返事していたものの、
台湾人Yが中国語でごり押しの質問をするもので、
仕方なく中国語で返事をし始めた。
俺の名前が会話の中でちらほら出てくるが、何を言っているかは分からない。
俺の発表内容は論文投稿中の内容。
彼女がやっていることに少しだけ近いため、Competitorだと思われたのか?
確かに、彼女とは同じくらいの年ではあるが。。
あまりのマナーのなさに、
唖然、呆然。
Scienceの世界でこういうことが起こるものなのか!
と、仰天。。。
しかし、あとあとになって、
むかむかと
むかっ腹が立ってきて
今度同じことがあったら言ってやろうと思った。
そして翌週のラボミーティング。
別のラボメンバーがプレゼン終了直後に
また同じことが起きた。
このときも台湾人Yは
他の中国人に対してなにやらわけのわからない中国語を話し始めた。
発表直後のポスドクPは
何が起こっているのかわからず、
きょとん、としている。
今回もか!
怒りが頂点に達し、
俺はいってやった。
Hey, Y. Here, it is not allowed to speak any language except English, especially before and after lab meeting.
Do you understand?
怒り心頭。
心の叫び。
アメリカに着てまで、
なんで中国語を話すのか。
意味不明。
理解不能。
すると、Yは、軽く、『Oh, Ok.Sorry』
といって、再び中国語で中国人と話し始めた。
俺はこのふてぶてしさに頭にきて、
『Hey. DO NOT SPEAK CHINESE. ONLY ENGLISH IS ACCEPTABLE IN THIS ROOM. That's the rule here we decided before because We are not confortable!! AND at least I am not comfortable!!!!! 』
といった。すると、話相手の中国人ははっとして、ごめんごめんといい始めた。
そう、以前このルールは皆で決めたものだったのだ。
あまりの中国人の多さに俺やアメリカ人のほうが
Minorityになっていたため、皆で話し合って決めたことだ。
すると、その台湾人は
みるみると顔色を曇らせ、
逆切れ。
You don't have any right to say it!!! DO NOT TALK. I DO NOT WANT TO TALK.
といって、怒って退席。
はあ。。
やってもうたな。
学生時代以来のマジ切れ。
働き始めてからは色々な理不尽なことに対しても
文句一つ言わず、相手を尊重しやってきた。
働き始めてから、
初めて職場の人に
切れた。
一応、以前は
仲のよいコラボレーターだったのだが。。
しかし、
ここまで周囲のことを考えずに
土足でずかずかと家に上がりこみ、Selfishな態度をされると
さすがに腹が立つものだ。
その後、そいつからの誤りの言葉は一言もない。
みんな、これ、どう思う?
俺が悪いのかな?
確かに放った言葉はきつい。
同じくらいの立場にいる人、
また、コラボレーターなど、
上の立場にいる人を叱咤するのはとても難しいことだ。
しかし、人として、Scientistとして当たり前のことをしないと、
頭に来るのは当然ではないか?
こちらは英語も十分には話せなく、修行中の身だ。
英語がぺらぺらにもかかわらず、恣意的に中国語を話す姿勢は、
俺には到底理解しかねる、Selfishな行動だ。
台湾人の印象さえも変わってくるくらいの出来事でした。