さて、久々に渡米している日本人にためになる?記事を更新したいと思う。
渡米してから、はや4年半。
色々と生活に不便があるのは慣れて来ていたが、
こう寒い日
が続くとどうしても、
許せなくなってくるのが、お風呂に入れない事。
そう、
アメリカにはお風呂に毎日入るという習慣が全くない。
お風呂、どうしてる?
と
ネイティブに聞いてみると、
あー。毎日シャワーだよ。
と、快活なお返事。
お風呂は実家にはあったけれど、
小さいときだけで、毎日入るなんて事はないよ、と。
どれくらい小さいとき?と聞くと、
生まれたて。と。
おいおい、それはベビーバスでしょ!
と突っ込みつつ、やはり、そうか、この国。。。
と、落胆。
色々とネットで探索するも、
アメリカで快適にしかも安価で、
お風呂に入っているという記事には
遭遇出来ず。。。
おそらく渡米した多くの日本人がお風呂と呼ぶに値しない、
この、のっぺらとした浴槽をみて愕然とし、
これもアメリカ文化の一つと、無理矢理納得し、
煮え湯を飲まされ続けてきたことであろう。
アメリカで自宅を持っている人で
風呂釜を配置している強者をネットで見つけたが、
とても万人がマネできるものではない。。
こうなれば、自分で何とかするしかない。
と思い立ち、アメリカで温かい風呂に入る!
大作戦を決行。
しかも、安価に、というのがポイント。
ということで、アメリカで風呂に入る事がなぜ難しいのか、まず考えてみた。
1 アメリカの風呂には、身体を洗う場所がない。
浴槽、イコール、シャワーをするところ。なんて、合理的。
これは、高額を払わな、解消できませんな。
2 浴槽が果てしなく、浅い。測ってみると、30cm強。
これでどうやってアメリカ人の巨体を沈めるのか、果てしなく、謎。
多分、あきらめてんのか、その発想がないのか。。
3 浅い上に、25cmくらい溜まると、お湯が溢れないように浴槽の壁に溝のような隙間からお湯が排水される、アホな仕組み
4 たいていのアパート(うちはデュープレックスの1件家のアパート)は、お湯をわかす為のタンクが各自の家に取り付けられており、お湯がでる量が限られている。
そう、日本のように、ボイラー式なんてことはまれ。だから、温かいお湯が最初は出ても、残量が少なくなってくると、お湯が水に変身。
だから、いつもうちでは30分あけて、妻と代わる代わるシャワーに入ることになっている。
5 風呂のふたなんてものは存在せず、お湯をためても浅い上に、すぐに冷める。
6 深い浴槽購入は、アホみたく高いし、何よりも置くところがない。
これらの過酷な仕打ちに対し、
ない知恵を搾り、
堂々と挑む事にした。
次に、本当にお風呂にはいる必要があるのか、
お風呂に入るメリットを考えてみた。
一番最初に頭に浮かんだのは、
温かいお湯に入ると、代謝がよくなり、疲労が回復し、
夜もぐっすり眠れるということ。
さらには、家族での裸のスキンシップだ。
娘と一緒にシャワーはできるが、
シャワーでは遊ぶものも限られる。
お風呂は一緒に入ったという
思い出があまりないのは、
かわいそうだ。
何より、一時帰国した時に判明した事が、
娘はお風呂に入ることが大好きだったのだ。
むむ、
これは、
思い出作りのためにも、マストアイテムや。
頑張るしかないのお。
そこで初めに試みたのが、
お湯が浴槽の壁の溝から抜けていくこのアホな仕組み。
風呂に入るな、
といっているようなものだ。
すると、
こんな溝、塞いでやれ!
と思ってしまった。
しかし、アパートなので、溝を永久的に塞ぐ訳にもいかない。しかも、熱に強いもので塞ぐしか無い。
そこで閃いたのが、
庶民の味方、
サランラップ。
これはレンジで食材にもよく使うし、
熱には耐性があって、変な化学物質がでる心配もないだろう。
Costocoで購入した、サランラップを腕の長さ程で切り、何十にもして、厚みをつくり、
溝に埋め込んだ。
勿論、流れて詰まらないように、横を長めにして取り外しが可能な状態にした。
すると、
これが功を奏し、
とりあえず、大人一人、
肩までつかれるくらいまではためる事ができた。
しかし、お湯がまだ冷めやすかった。
冷めやすいので、10分くらいしたら、
足し湯をしようとするが、
タンクにもう温かい水があまり残っておらず、
足し湯後の
その後の身体を洗うシャワータイムは、
水をかぶることという悲惨な目に。。
当然、
娘とゆっくり風呂は入れなかった。
そこで、
次に取り組んだのが、この深刻な問題。
お湯が冷めやすい、ということ。
我が家の浴槽は何やら陶器みたいなものでできており、
冬は特に底冷えしている感じ。
しかし、
寒い時期には
長湯をどうしても、
したくなるのが日本人の性。
温かく長湯するには、
保温が必要なのだ。
実家の母に相談したところ、追い炊きか保温機能が
あるものをつける必要があると教わった。
そこで、
ネットで手軽に保温、追い炊きができるものを探してみた。
すると、
まず人気だったのが、
お風呂 風呂バンス
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%84%E3%81%A4%E3%81%A7%E3%82%82-%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%8B-%E3%81%8A%E9%A2%A8%E5%91%82-%E9%A2%A8%E5%91%82%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%B9-600/dp/B000BUNURY
しかし、よく見ると、風呂バンスは構造上、30cm以上最低お湯をはる必要があり、
このアメリカの
ちんちくりんな30cmくらいの浅~~い
浴槽では使えない模様だったの諦めた。
次に出て来たのが、
湯沸かし太郎
http://kaden00net.momijioroshi.com/0000430297.html
しかし、amazonや、他のサイトでレビューをみると、
壊れるという記事が目立つ。
中には1年後には使い物にならなくなるという記事も。。
電気コードをそのままイレッぱなしというのも、
変電器を使ったとしても、電化製品に水がつく訳だから、
感電しないか不安だ。
最後の一縷の望みだったのが、
この、
バスパ!!
http://www.nissen.co.jp/sho_item/regular/8750/8750_60624.asp
電子レンジで11分、チンして、風呂に入る前に
いれるだけ、
しかも、
6000円と比較的、安価。
何回でも使用可能、という優れもののようだ。
また、何よりも他の2製品と決定的に違うのは、
バスクリンとかの入浴剤を入れる事ができるということ。
そこで実家に頼んで送ってもらった。なんと、母は気を利かしてくれて、湯沸かし太郎まで送ってくれた。
まずは、バスパを試してみる事に。
むむ、見た目は、湯たんぽ。
だが使ってみると、、、
これがどうして、
なかなかにあったか~~~~い!!
30分~40分は、熱~~い湯に、
じっくりと、快適に入れるではないか!!
コツは、風呂を入れる前に、
バスパをまず、11分、チン。
その間に風呂でも洗おう。
チンが終わったら
バスパを空の浴槽に投入。
引き続いて、風呂に最大限
熱い湯を入れる。
約5分後、湯が溝を超えて
溜まったら、準備完了。
あとは、まず入ってみて、
熱すぎるようならば水を少々足し、
湯加減調節。
入浴剤を投入し、お風呂をエンジョイ。
娘は身体が小さいので温まりやすく、いつもゆでだこ状態になるので、
ペットボトルの水を飲みつつ、風呂で遊ぶ。
ポカポカに身体が温まった後は
身体を風呂に浸かりながら洗い、
洗い終わったら
湯を抜きつつ、シャワーで頭を洗う。
バスパでだいたい30-40分くらいはもつが、娘とのお風呂ではこれで十分であった。
もしお湯が冷めて
足し湯をしたくなってきても、
30分経つと、タンクに熱い湯が入っているので、
また熱い湯が入れられるので冷水シャワーの心配もなくなった。
先週はsnow stormが来て、
外はマイナス10度の大寒波。
しかし、
このバスパと、サランラップのおかげで、
好きな入浴剤をいれつつ、
我が家は快適にお風呂に入る事ができてました。
娘もお風呂に入るのが楽しみで仕方ないようで、
ここのところ、
アメリカなのに、
毎週末は必ず一緒に入ってます。
バスパを発明してくれた人と、
バスパを送ってくれた実家に本当に感謝!
後日、追い炊き太郎の使い心地もレポートする予定ですが、
出番があるかどうか。。。