先日 薪割りをして

手の内の ヒントを得た


左手の小指と薬指の絞め方と掌の按配

八双と上段の斬り下し


なるほど

従前の右手の使い方が

明らかに間違っていたこと


教えている若い彼らにも

示唆してあげたいのだが


こればかりは 卒啄同時

不立文字


修業を積むしかありません

田んぼの四隅に植えた

赤米が


もうすっかり穂を出した

ヒノヒカリの中で


遅らばせながら

輝く紅の穂を出しました


いのち の 具象

侘びた色です


百姓は 命を育てているんだと

当たり前の感慨を

しみじみ実感しています


労働の確かな

充足と了解


農作物という 経済的対象概念でなく

いのちと交感


稗を除草しながら

汗が目にしみます


ひとの業(ごう)



ひとり 酒を煽って

長月(ながつき)を味わう

煌々(こうこう)として

蒼光(そうこう)は稜線(りょうせん)を画(えが)き

蟋蟀(コウロギ)の音 枕頭を浸す



君知るや

無常のことわり

そは 俯瞰せる

おのずの足跡




枕辺の 月に溶け入る 音(ね)や涼し

初秋の雲は

こころなし乾いた白い絵の具


ふさふさの 太い筆

愉快に

風が 走らせた秋空です


遠くで 草払機が 

蜂の羽音のように 唸っています

少しづつ 少しづつ

緑の草ぐさが

なぎ倒され なぎ倒され

バリカンで刈られる

少年の頭

その上を どこから来るのか

無数のトンボが群れ飛んでいます

きっと 飛び立つ虫を 狙っているのでしょう


山の木々は

まだまだ夏の勢力を蓄えたまま


刈られた草は

明日には 乾いた草となって

散髪は 完了します


世界陸上も そうであろうが

スポーツを含め体術には 

競技にもよるが

素人が見る体の動き以上に

精神またはイメージのの持ちようによって

体が不思議な動きをする


ひとが誰でもできる

歩く・走るの無意識な体の動きを

意識するだけで 

まるで異なる体の運動になる


その一歩の踏切を

爪先からイメージするのか 膝からイメージするのか

または丹田からイメージするのかで

雲泥の差が生まれてくる


イメージが 体の潜在能力を顕在化させる

それは 意識にも影響を与える

肉体が意識を変え 意識が肉体を創造する

最も原初的 無窮の可能性


意識と体が別物ではないことを

ひとは本来知っていたのだが

ギリシアの哲人は より理解しやすくするために

分析的に分別した


ここから 大げさに言えば ひとの不幸の契機が生じた


はたまた 時代が降るにつれ 

労働と賃金の関係と 搾取・・・

肉体は 賃金の奴隷と成り果てる


肉体は アメリカ文化のボディービルよろしく

詰まらぬ 肉体美のみの狭隘な意味しか持たなくなってしまった


何度か クラクラしながら

旺盛な雑草を 薙ぎ倒していく

はてしない草払い


腹いっぱいの2頭のヤギが

こちらを見ている


草払機を止めれば

蒸した静謐

昨日の土砂降りで

濁った堤に

晴れわたった青空

じっとりと シャツが肌に張り付く


生ぬるくなった 麦茶を

飲み干し

麦わらトンボを

眺める

いつもと変わらぬ 仕事です

農園の雑草対策として

ヤギを飼い始めて早 1年半

いろいろな事情により

ヤギを里子に出すことにしました


地域の情報誌に 「ヤギ譲ります」の案内を記載してもらうと

次々に 連絡がありました

結構 ヤギを欲しがっている人がいるものと

びっくりしました


ヤギも 新たな生活に突入します

可愛がってもらいなさいよ

約8畝の田んぼ

一面の雑草

今日も午前と夕方に草取り

腰が悲鳴を上げています


草を取りながら

一木一草に 命があるならば

何千という命を 今日一日で 絶った事になる

そういえば ハマキの幼虫もつぶした

人が生きていくことの業を思う


生きることと殺めること

そして命の連環

不思議なそして切ない世界に生きている


南無 私を含めて生きているものへ

6月からこちら

蜜蜂の状態がいまいちです

新しい女王蜂の産卵が はかばかしくありません

最も真夏は 産卵率が下がるのですが

それにしても 日に日に 働き蜂の数が減っています

ついには 巣虫も発生いたしました

初めての経験ですので 不安です


たぬき池自然農園のブログ


3月末に 4箱種蜂を購入し

5月には7箱に増やしたのですが

現在 5箱です

写真の 2段箱は 昨日 勢力の弱くなったものを

合同しました(2度目です)



たぬき池自然農園のブログ

上の写真は 蜜蜂の天敵 大スズメバチの捕獲器です

巣箱から捕獲器の長さを工夫し 3つの長さでその効果を実験しております

きのうは 設置してすぐに大スズメバチが1匹 捕獲器の中にまんまと入りました


今朝見てみると すでにあの世に行っていました

大スズメバチは 一晩で冥界へ飛んでゆくようです


この捕獲器は 友人の大工さんに協力いただいて作りました

なかなか手間のかかった作品です


冬までに越冬できる蜂の勢力が強くなりますように

ユングの

夢が 無意識の領域を 暗喩するという 少々粗雑な理解をして

たびたび 睡眠前に そんな夢を(前世を生きていたならば)みたいものだと

念じて 床に就く そんなことを随分やってきた


見果てぬ夢とは 

通常 未来や希望について言われることだが

過去 または 幾世紀も前の自分を 見てみたい衝動に

かられるのだ


この頃 思い至ったのだが 

近代科学思想の否定する魂の問題について

少なくとも無宗教の日本の多くの人々にとっては

アホらしいことなのだろうが


戦争や災害・事故等の  慰霊行事   が今も違和感なく行われている

この国の奥深い情念のありようは ひとの生きる上で民俗の根深さを感じさせる


はたして ひとの幸せが 自由・平等だけでは充足できないと

よろづのひとが了解している


無意識領域の私は その短くも長い一生を どのように生きたいと望んでいるのだろうか

ともあれ 輪廻の実相があるならば 次は 地中深く眠る岩または無生物に生まれたいものだ




いつも何度でも


果てしなく 道は続いて見えるけれど
この両手は 光を抱ける


さよならのときの 静かな胸
ゼロになるからだが 耳をすませる

生きている不思議 死んでいく不思議
花も風も街も みんなおなじ