国会のことを教科書でも「国権の最高機関」だと習います。
子ども達にしてみれば、この国で最高の会議(話し合い)の場なのだということですね。

でも、その最高の会議である国会の中継を録画して「話し合いのお手本」として見せる事ができるかというと、とてもじゃないですが見せられませんね・・・

ヤジはとぶし、居眠りしている方はいるし・・・少数の意見などまともにきかないで、時にはほとんど話し合いもしないでの強行採決。

学校では「話し合い」での基本姿勢として「人の意見はきちんときく」「少数派の意見にも耳を傾ける」「みんなで話したって、意見をまとめ、よりよい考えにしていく」等々のことが大切にされています。

もし国会議員の方々のような振る舞いを小学生が学級会でやったらどうなるでしょうね????
あるいは本当に国会中継をみせたら子ども達はどう思うでしょうね???

「やじは議会の華」であり、良いヤジは議論を活性化させる等々のプラス面も協調されているようですが・・・少なくとも私は国会中継をみて「確かにそういう面もあるな」とは感じた事ないです。

子ども達に「活発な話し合いのためのヤジの仕方も覚えようね」なんて、昔も今も勧める気はありません。

そもそも、議席の数によって話し合う前からほとんど結果が分かっているというのは、話し合いそのものの意義を揺らがせています。
大人のかけひきといえばそれまでですが、質問に対して核心をはずしての答弁だって、学校でやったら「相手の質問をよくきいてきちんと答えましょう」って言われてしまいますよね。


はっきりいって、マナーを守って話し合いができている小学生よりもはるかに劣る話し合いばかりしている最高機関の方々、もう少し子ども達の視線を気にしてくれませんかね・・・・権力や利益にばかり意識を向けていないで

「そんなきれいごとをいっていたら政治などできない」という本音はあると思いますが、やはり私は立場上というよりも、素朴な気持ちとして、もう少し品格のある行動を望みます。

「あんな風でいいんだ」と政治家のみなさんの背中をみて、ますます「ごね得」のような処世術を身に着ける子ども達が増えてしまったら、ますます世の中は潰し合いになってしまいます。