先日のことです。
あるコンビニで並んでいたときに、前の男性がレジで昼の弁当などの支払いをしようとしていました。店員が次々とバーコードを読み取っていたのですが、そのうちの一つで妙な音。
どうやらエラーがでたようでした。
何度かやってもダメだったので、その店員さんは棚から同じ商品をもってきたのですが、それでもエラー。「すみません、バーコードがよみとれないので別の商品でいいでしょうか」ということになりました。

値段もちゃんとわかっていて、男性は現金をもっているのに買えなかったわけです。


そのやりとりをみていて思い出したのが東日本大震災の時のこと。
私が被災した時にいたのは近所のスーパー。買い物をおえてセルフレジでバーコードをよみとらせて、さあ、現金を入れようか、というところで揺れ始め、ガタガタッと激しい揺れが起きたときには店内は停電しました。ゆれがやっとおさまって、店員さんに
「これ、買いたいんですけど・・・」
と聞いたのですが
「もうしわけありません。停電してしまったんでお売りすることはできません」
とのことでした。

以前だったら人間が普通にやっていたことを次々とコンピューター制御にかえて、確かに便利だし、長い目でみれば人件費の節約にもなるのでしょう。
でも停電とかシステム障害が起きた時に、一気に崩れるのが現代社会。

本題からちょっとはずれますが、東日本の頃に盛んにCMなどで「オール電化の生活が快適ですばらしい」ということが盛んにPRされていました。

知り合いの中にもそうした家に住んでいた方がいらしたのですが、東日本大震災のときには本当に困っていましたね。すべてが電気でしたから。私の家の周辺ではではガスは夜には復旧しました。だから電機は使えなくてもお湯をわかしたり簡単な調理はできました。

そうしたことを考えると複数のシステムを併用しておいた方が非常時には強いですよね。

私はまだマイナンバーガードは取得していません。「一枚のカードで何でもできます」と利便性ばかりが強調されているほど、私は不安に感じます。
スマホを持っていないのも同様です。もちろん先立つ資金がないというのも大きいですが、スマホで何でもできるというのが怖い。

システム障害でもなんでも、ちょっとこけたら全てがアウト。
銀行の通帳がわりとか電子マネーとか、そんなに電子システムって信用できるのでしょうか?
数時間システム障害がおきただけでみなさんパニックになっているし、物量から何からいろんなところがストップしているじゃないですか。


首都圏直下型地震とかが様々なコンピューターや地下ケーブルなどが壊滅的なダメージをうけたらどうなるのでしょうね?銀行口座のデータなど我々の登録されているデータのバックアップなど、首都圏から離れた数か所にちゃんとしてあるのでしょうかね???

今の時代、想定外のことが起きるのがあたり前とみなさん頭ではわかっている人でも、何かあれば想像を絶するような広範囲に甚大な影響がでるのは必至だと私は思っています。


そんな悪い事ばかり考えていたらきりがない、と言われることも多いのですが、かつて人間が普通にやっていたような、お店の支払いや駅の改札などが、ちょっとしたことでアウトになるのは事実おきている・・・・

今回のコンビニのエピソードもそうです。何かの登録ミスなのでしょうけど、現にそうしたことが起きたわけです。

ささいなことが大きな危険性を示唆してくれているうちに、しっかりと考えて改善しないととんでもないことになるのだろうなと、気が気ではないです。

特にこれからの子ども達・若者達にもいい未来をと願う立場の中高年とすれば。