今回の旅のテーマ
今回の旅のテーマは「小倉のディープなスポット探訪」です。
小倉は海側に巨大な製鉄所、少し離れていますが山側にはかつての炭鉱地帯があり、近代産業化に貢献した長い歴史があります。
こうした独特のロケーションに、九州のオープンで温かな人柄が加わって形成された街の雰囲気は、どのエリアとも異なる佇まいで、住んだことのある人なら分かる不思議な魅力があります。
こうした理由で「かつての赴任地めぐり」のトップバッターには小倉を選んだのでした。
上陸初日は焼き鳥屋
家族4人で赴任する前、九州といえば魚介類のイメージがありましたが、いざ小倉の街に繰り出してみるとやけに焼き鳥屋さんが多い印象でした。
10年前の当時、不思議に思って調べてみると、鉄の街で働く労働者の方々が、気取らず手っ取り早くお酒とつまみを楽しむため、焼き鳥屋さんなどのお店が多くなったとのことでした。
実際、福岡県の人口10万人あたりの焼き鳥屋さんの軒数は全国1位なんだそうです。
驚きのプライスとボリューム感
そんな訳で、上陸初日は元同僚にわがままを言って、『たぬきだに』が家族4人で頻繁に訪れていた繁華街中心近くの焼き鳥屋さんをリクエストしました。
お店の名前は「焼鳥本陣」、この焼き鳥屋さんは10年前と変わらぬ佇まいで営業しており、店内に入ると焼き鳥を焼いている店員さんが、太鼓を「どどん」と鳴らして出迎えてくれます。
このため、『たぬきだに』家の子どもたちは当時このお店を、「どどんのお店」と呼んでいました。
<当時と変わらぬ佇まい>
そして、10年経った今でも驚いたのが衝撃のプライス、アサヒスーパドライの大瓶がなんと380円、また、当時も頼んでいた「豆腐サラダ」など期待を上回るボリューム感で大満足でした。
もちろん焼き鳥の盛り合わせには、福岡県では焼き鳥と呼ばれている「豚バラ串」に加え、「ししゃも」も串打ちされた形で供されます。
二人でたらふく飲んで食べてお会計は7000円ちょっと、人にも財布にも優しいインフレ知らずの小倉初日の夜なのでした。
やっぱりこのお店や街の雰囲気、病みつきです!!
<このシリーズの記事はコチラ>