赤拍子 | たらいまわしの

赤拍子

選挙後一か月以上の間をおいて様子を見ていたが、都知事選挙が終わったらあれだけ問題視していた神宮外苑開発問題について、立候補した方も開発批判支援マスコミも応援政党もまったく触れなくなったのはどういうことだ。選挙で一丁目一番地の政策として裏付けのある事実と信念をもってこの開発中止を全力で訴えていたのだったら、選挙の結果などに関係なく訴え続けるのが本筋だろう。しかし、お祭りが終わったらはいおしまい。

結局は批判のための批判アイテムに過ぎなかった。裏付けも信念も薄っぺらで有権者を振り回しただけのはた迷惑な話でしかなかったと結論付ける。都民はそれを見抜いていたということだから有権者の判断能力をあまり軽く見ないほうがいいという教訓だろう。笛吹けば踊る時代ではもうない。結果はまさに作用と反射用の物理法則にも似たものだったがそれも時代を反映していて、冷静な有権者にとってみれば当然の話だ。

結論。いつもと同じ顔ぶれで笛吹き踊る赤拍子、正体見たり枯れ尾花。