習い性 | たらいまわしの

習い性

全てが否定的な発言から始まり、その否定から実質的な意味や意義のある肯定に至ったためしがない。企業ならこのようなトップのもとで業績を上げることはできない。恫喝的言動で一時的には尻をたたかれ反動による売り上げ増にはなるかもしれないが、大局的にはトップが自身の部下や取引先が異なる意見を持っていたり敵対すると認識した場合はまず否定されることを学んだ部下は、守りに入るのが自然の対応であり、そんな委縮した組織に将来の発展は望めない。

なぜ常に相手を否定することで自身を表現するのだろう。もうこれは否定で自身の存在意義を確認することが習い性となってしまった典型例であり、創造性を二の次にしてきた人生の成れの果てで、もはや治ることのない宿痾である。