エイロックについて(第一部) | たぬきの些末事

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最近はinto the Rose Garden の取り留めない感想を書き綴っています。

ネタバレあります


エイロックについて


彼は王家より歴史があり、莫大な財産を持つ伯爵家の当主です。貴族たちは彼に取り入ろうと常に周りに侍っています。

彼自身は貴族然としていて、優雅で教養があり、芸術にも造詣が深いです。若くて有能な若者を引き上げるチャンスを与えるためでもある茶会を開催しています。プライドがあり、多少傲慢でしょう。


恋は盲目と言いますが、信じられないことに彼は、クロップに恋をしてしまったのです。片田舎出身の取るに足らない身分のと思ってもどうしようもありません。


プライドが引き裂かれ嫉妬心に満ちた彼に悪魔が取り入ったのでしょう。結果的にクロップの身重の妻を強姦させ殺してしまいました。


そこから彼の地獄が始まります。お話の通りです。怒りに満ちたクロップに惨い復讐をされます。どんなに貶められても、彼の一途な思いは変わりません。死ぬまで。


エイロックは一途です。愛情も深いです。ひとりで生きる術も持たずクロップから与えられた状況を受け入れています。だってクロップに逢いたいから。ある意味幸せなのか?それでも次の世でもパニックになるほとのトラウマを引きずっていました。思うに、彼は思ったより単純で解りやすい性格なのかもしれません。高貴な貴族という背景がそうさせたのでしょう。


エイロックはクロップの腕のなかで亡くなりました。甘い涙を流しながら。