たとえば・・・2022年7月25日から7月31日までの1週間での新規の陽性者を表示した厚労省アドバイザーリーボードの表があります。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000975388.pdf
10万人当りの新規陽性者数が太字になっています。
当然にして、まず目が向くところは太字の部分だと思います。
80~89才の欄を見てみましょうか・・・
未接種者群での10万人当りの1週間新規陽性者数は、4630.5人/10万人
3回接種者群では、266.7人/10万人
うわぁ~未接種者は、3回接種者の17倍もの割合で陽性になっているんだ!
やっぱり、未接種者の陽性率はすごいなあ!
接種しておいてよかったー!
・・・と思いますか?
この17倍という数値は数値的には何らの間違いもないのですが、でもね。
分母が小さければ、分子が小さくても、数値は大きくなるし、
分母が上の分母の200倍の場合、分子が上と同じなら、数値は上の1/200になりますよね。
というわけなので、分母の数値にけっこう大きな差がある場合、
ここでは未接種者が40,255人に対し、3回接種者が8,592,454人と約 213倍!
こんな場合に、〇万人当りの数字を並べたって何の意味もありませんよね。
だってね・・仮に両者ともに新規陽性者数が100人だったとしたら、
10万人当りで言ったら、未接種者群は248人、3回接種群では1人ですよ・・・
比較対照の範疇内の話だと思いますか・・・?