12月10日岸田首相の記者会見における質問と回答に関して、

質問に対する答として、おかしい、答になっていないと思うことを取り上げました。

 

記者質問(抜粋)

防衛3文書の改定の話、総理は内容、予算規模、財源を同時に示すというふうに

言ったが、内容についてまだあまり我々は聞かされていないうちに、

なぜか財源論、それから増税だの国債だのいろいろな予算の話、

そっちの方がどうも先行しているように見えるが、これはおかしくないですか。

中身が分からないのになぜか金額が出てくるということはなぜなのか。

もしその内容が敵基地の攻撃能力であるとか、

防衛費が倍増するというようなことになると、

これは日本にとっては戦後の防衛政策の抜本的な変更になると思うのですが、

そうなると、その説明がないままそれが来週にも閣議決定されるということは、

どう見ても拙速のようにも思うのですが、

総理はこれをまずそもそも戦後の防衛政策の根本的な変更だというふうに

総理としては考えておられるのかどうかも含めて、その点をお願いいたします。

 

岸田首相回答(抜粋)

今回の取組は、安全保障政策、あるいは日本の財政政策においても大きな転換

であると思います。

だからこそ、内容と、予算と、そして財源と、これを一体として議論をすることが

重要である、これは通常国会のときからずっと再三申し上げてきました。

そして、国家安全保障会議、四大臣会合での議論、あるいは国家安全保障局に

おいても有識者の方々のヒアリングを行い、そして有識者会議も立ち上げ、

報告書を受け、様々な議論を積み重ねてきました。

今年の初めからこうした議論を積み重ねてきて、

その間ずっと年末に向けてこの内容と、予算と、そして財源、

これを一体的に決めるのだということを言い続けてきました。

中略

拙速だという御指摘もありましたが、

こういった過程を積み上げてきたということも含めて、

国民の皆様に対する説明も引き続き、努力を続けていきたいと考えています。

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「中身が分からないのになぜか金額が出てくるということはなぜなのか」

「内容について国民は知らされていない」

「来週にも閣議決定されるということは、どう見ても拙速のようにも思うのですが」

 

これらの問いかけに対し、岸田氏が言うことは、

“今年初めから、これまでいろいろな方面と議論を積み重ねてきた、

年末に向けて内容、予算、財源を一体的に決めると言い続けてきた“

という言葉の繰り返しです。

ここに、国民はまるで入っていません。

にも拘らず、国民の皆様に対する説明も引き続き?などと意味不明なことを言う。

 

質問に対する回答になっていると思いますか?