下の表を見ると、

おかしなことに80代、90代で、

接種率が100%を超えています。

 

接種率が100%を超える?

そんなことが起こり得るわけがない!

あり得ない数値を

当たり前のように

公開する怠惰さに呆れる!

 

まずは、下の集計表を見てください。

第84回(令和4年5月19日) 新型コロナウイルス感染症対策 アドバイザリーボード

資料2-5

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000940730.pdf

上の4ページより

 

 

表の下には(注)がいくつか記載されていますが、小さくて読み切れませんので、

必要部分をここに抜き書きします。

 

一番上に書かれていることは・・・

注:データは5月16日公表時点。

一番下に書かれていることは・・・

注:年齢階級別人口は、総務省が公表している「令和3年住民基本台帳年齢階級別人口(市区町村別)」のうち、各市区町村の性別及び年代階級の数字を集計したものを利用しており…以下略

 

つまり、データは5月16日公表時点とは言いながら、

1年4カ月前の人口をベースとして、接種率の計算をしているわけです。

年々、日本の総人口は減っていますが、高齢者の数は増えているのです。

総務省統計局による人口推計概算値(2022.5.1)と、

2021年1月1日の住民台帳と比べるとこの1年4カ月で80代90代の人口は、

5%~14%程度増えているのです。

ただし、住民台帳と総務省統計局の数値では土台が違いますし、

2021年1月1日の総人口の数値も、異なりますので、

この二つの統計から、精度を上げた正確な話をするのは無理ですが、

”こんな感じです”

という目安にはなると考えます。

 

増えている人口を無視して、1年4カ月も前の人口で接種率の計算をしているため、

80代90代の接種率が100%を超えてしまったり、100%になったりするわけで、

実際の接種率はそんな数値ではありません。

 

上の表の80代90代の接種率を、

総務省統計局による2022年5月1日人口推計概算値で計算すると大幅に下がります。

 

だいたい常識で考えたって、

接種率が100%超えなんてことがあるわけがないのです!

また、

接種率99.9%も現実的にはあり得ない。

99.9%ということは、1000人中で未接種は1人だけということです。

あり得ませんよね。

 

現状の人口に即した場合、

厚労省の表で100%以上(赤丸印)の接種率はどのくらいになるか計算したので、

あくまで、目安的概算値ですが、以下にまずは計算結果を書きます。

 

1回目接種率について

80代男:100.4%93.78%

90代男:102.7%90.23%

90代男女:100%90.68%

 

2回目接種率について

80代男:100.1% 93.50%

90代男:102.1% 89.70%

 

上の計算結果は、以下の計算より出てきます。

 

1回目接種

80代男:100.4% ☞ 93.78%

(3,540,423×1.004)÷379万人×100=93.78%

90代男:102.7% ☞ 90.23%

(588,663×1.027)÷67万人×100=90.23%

90代男女:100% ☞ 90.68%

(2,303,385×1.000)÷254万人×100=90.68%

 

2回目接種

80代男:100.1% ☞ 93.51%

(3,540,423×1.001)÷379万人×100=93.50%

90代男:102.1% ☞ 89.71%

(588,663×1.021)÷67万人×100=89.70%

 

 

根拠資料

 

「令和3年住民基本台帳年齢階級別人口(市区町村別)」のうち、各市区町村の性別及び年代階級の数字を集計したもの」

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/daityo/jinkou_jinkoudoutai-setaisuu.html

【総計】令和3年住民基本台帳年齢階級別人口(市区町村別)(令和3年1月1日)

 

総務省統計局による人口推計

2022年5月1日の人口推計:2022年5月報(5/20)5月1日の概算値

https://www.stat.go.jp/data/jinsui/pdf/202205.pdf