BBC NEWS JAPAN

新型ウイルスワクチン、なぜアジアの一部で接種が遅れているのか(2021.3.8)

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-56316930

上のニュースを抜粋すると以下のようなことである。

 

世界ではこれまでに、推定1億6000万回分の新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が行われているが、そのほとんどはアメリカと欧州諸国であり、アジア地域をみると、インドなどでは、ワクチン接種計画が着々と進んでいるが、その他の国では、ワクチン接種がまだ始まっていなかったり、非常に初期の段階にあったりする。

その背景にあるいろいろな理由を取材した記事だそうだ。

 

恐怖心、ワクチン懐疑論、偽情報、慎重論などが背景にあるとともに、パンデミックの制御ができており、時間的猶予があると感じていると。

 

そして、日本については・・・・

 

東京オリンピックを計画通りに開催し成功させるには、ワクチン接種の成功が非常に重要だと考えられている日本では、接種をためらう風潮が長い間問題になってきた。同国は世界的にもワクチンへの信頼度が最も低い国の1つだ・・・とし、

子宮頸がん予防ワクチンで著名な村中璃子医師の考えを載せています。

 

村中医師によると、国民にワクチンの重要性を説明するための一貫した戦略が欠如していると感じているという。また、過去のワクチン事故に関する「センセーショナルな」見出しが、最近のオンライン上での「反ワクチン・キャンペーン」と同様の影響をもたらしていると考えているとのこと。

また、日本は他の多くの国ほどパンデミックの影響を受けていないため、国民はワクチン接種の「意味」をあまり感じ取っていなかったと指摘。

ただ、その後多くの人が接種し、副反応も非常に少ないことから、今ではより積極的に接種しようとする流れに変わってきていると述べたそうだ。

おそらく、より多くの国で大規模なワクチン接種が始まった2月の最後の3週間の間に、国民の気持ちが大きく変化したのではないかと村中氏は考えているとのことだが・・・そうなんですかね?

 

「日本は他の多くの国ほどパンデミックの影響を受けていない」?

 

他の多くの国って、アジアではない欧米のことですよね。

“他の多くの国ほど”って、

比較の対照になり得ないくらい感染率・死亡率が異なりますよ、

以下に貼付した表を見れば明らかですが、その差は数十倍、数十分の1ですよ。

“・・・ほど”の範疇の話ではないと思います。

 

「その後多くの人が接種し、副反応も非常に少ないことから、今ではより積極的に接種しようとする流れに変わってきている」

って、日本で、ワクチン接種が始まったのは2月17日からで、結果がでているような状況ではなく、そんな流れは生まれているとは思えません。

 

「2月の最後の3週間の間に、国民の気持ちが大きく変化したのではないかと村中氏は考えている」

 

村中氏が本当にそう考えているのかどうかは知りませんが、現在の日本の国民感情とは、違うと思います。