安倍政治をズバリと示す四文字熟語があった。
安倍スローガン満載政治は、
まさに大言壮語の政治です。
【大言壮語】とは(新明解四字熟語辞典:三省堂)
おおげさに言うこと。
できそうにもないことや威勢のいいことを言うこと。また、その言葉。
口では大きなことを言っても実行が伴わないこと。おおぼらを吹く。
安倍総理は、
いったいいくつの実現にはほど遠いスローガンを、
次から次へと打ち出したでしょうか?
その最たるものが、「1億総活躍社会」「同一労働同一賃金」
保育園を整備すれば、女性は社会進出できるのか。
保育園に続く小学生の学童保育については、国として延々と放置同様状態。
介護家族は増える一方なのに、それに輪をかけるかの如く、国からの出費を減らすために、要介護者自立支援などという被介護者が出来もしない綺麗ごとのうえで、
これまでより介護認定を厳しくし、結果、家族の負担を増やしている。
なおかつ、特別養護老人ホームへの入居資格を要介護3以上
としたので、ますます介護家族の負担は増える。
介護家族は1億総活躍社会に参加できないよ。
それとも家庭内介護労働の明け暮れも総活躍社会に入れるとでも言うのか!
さらには、それらの反対みたいな話なのだが、70才定年制を持ち出した。
働きたい人は自由に働けばよいが、20才くらいから40年も働いたら余生はゆっくり暮らしたいものだと思う人も多いはず、その選択は個人の自由だ。
活躍などと綺麗ごとを言うが、
しょせんは働けるだけ働いて税金納めろ、年金は75才から
だという方向に向かっているのは言うまでもなく明らか。
女性の社会進出は口だけ、
要介護者と介護家族は切捨て、
元気な者は何才まででも働いて税金を納めろ、
障がい者枠の求人義務に精神障がい者も入れたが、
対象枠に入れただけで精神障がい者を雇用しなければならないという規定はなく、
相変わらず精神障がい者の救済にはつながらず就職率は非常に低いままである。
また、精神障がい者が長く勤務できるためには、企業内に彼らをサポート&理解対応できる担当者が必要であるにも係らず、その育成を本気で推進する気はない。
これら、どこが1億総活躍社会だ!
口だけの綺麗ごとに過ぎない。
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「同一労働同一賃金」
そもそも、本来の同一労働同一賃金とは、
一企業内での非正規雇用労働者の待遇改善にとどまるような小さな話ではなく、
正規・非正規を問わず、あらゆる職種・職務において同一労働同一賃金を示すという
壮大なものであるはずだ。
ところが、安倍の言う「同一労働同一賃金」とは、
“一企業内で、正規での雇用者と非正規での雇用者の賃金格差を縮める”
ということであり、マスコミもこれを「同一労働同一賃金」と呼んでいる。
したがって、“一企業内で、正規での雇用者と非正規での雇用者の賃金格差を縮めること”を「同一労働同一賃金」だと思っている人が多い。
また、こんな話以前の問題として、
県別最低賃金というのがあり毎年、格差は広がっている。
最低賃金と言ったら全国統一の最低賃金かのようであるが県別に違うのだ。
東京都と山陰、九州、四国、沖縄とでは、最低賃金が時給換算で200円以上も違う。
1日8時間・月22日間を最低賃金で働いたら、
まったく同じ仕事でも3万5千円以上の差がつくのだ。
こんな現実を毎年繰り返しているというのに、
何が「同一労働同一賃金」かと、馬鹿バカしくなる。
しかも、一企業内だけでも、
正規雇用と非正規雇用の賃金格差を縮める方法は二つしかない。
一つは、正規雇用者の賃金を下げる:正規雇用者が納得しますか?
もう一つは、派遣会社への支払いを大幅に上げて、派遣会社からの派遣社員の給料に反映させる。
しかし、そのための金はどこから出すのか?
多くの大企業は現在、多額の社内留保金を有しているが、なぜ留保しているかと言えば、先行き不透明な社会情勢だからであり、社会還元できるような時期ではないからだ。
また、中小企業には社内留保金などない。
派遣会社に多額の金を払うなら、派遣社員を正規雇用にするのと同じ。
なぜ、企業が派遣社員を使うかの理由は、分かり切ったことだが、社会保険等の負担、
福利厚生の負担、社員への責任がないからではないか。
このメリットがないのなら、派遣社員は不要となる。
派遣社員が不要となったら、いまや一大産業となっている派遣産業も潰れますがね・・・
このように、
「言葉」は大きく目眩まし的な大言壮語だが、
「実」は実らないのが、
スローガンだらけの安倍政治だと思います。