安倍首相は、安倍政権となってから5年半を超え、その間、

次から次へと標語を打ち出しました。

打ち出すだけで終わりの標語なら誰にでも作れます。

問題は、打ち出した標語を実現できたかどうかです。

 

いったん、出された「標語」が、どうなっているか忘れないようにしましょう。

 

今から約3年前、安倍晋三首相は2015年9月24日、記者会見を開き、

「アベノミクス」の新しい「3本の矢」を提唱したのですが、これ覚えている人いますか?

 

これです。

 

安倍首相は、

すべての人が活躍できる「1億総活躍社会」を目指すとし、以下を新3本の矢としました。

 

(1)希望を生み出す強い経済、

(2)夢を紡ぐ子育て支援、

(3)安心につながる社会保障

 

昨日は、介護職の待遇のことを書きましたが、今日は一般介護者のことについて思うところを書きました。

 

安心につながる社会保障?!?、、約3年後の現在、安心につながりましたか?

 

明らかに、逆行していますよね。

諸々の年金問題、

介護保険利用負担率の上昇、介護認定度の低減推進、介護の諸々の利用額増額・・・

 

3年前と比べ、社会保障が安心につながって来ていますか?

 

―――

 

ところで、

2016年1月5日の毎日新聞配信の記事を元に、

介護殺人の犯行理由を、列記した記事を以前書いており、その一部をここに転載します。

・仕事を辞め、介護に専念したが預金がなくなった。

・生活苦で、介護サービスを受けることさえできなかった。

・夜中にガスの火をつける等の不可解行動で不眠が続いた。

・夜中に騒ぎ、限界を感じた。

・深夜の徘徊に心身疲弊。

・自分も鬱病や腰痛がひどくなり悲観。

・治療費のために生活困窮。

・介護者自身が、介護認定を受けている。

・24時間、2時間おきのおむつの交換で不眠となる。

・介護者が癌となり、もはや・・・

・深夜から朝まで寝ないので、不眠が限界となった。

・大便で部屋を汚すことを繰り返し絶望。


以上のような状況が犯行のきっかけとなっています。


でもね、上のようなことが、長寿日本の現実なのですよ。


介護するには、仕事を辞めるしかない、したがって収入がなくなり、

介護サービスも受けられない(介護サービスは無料ではありませんから)。


しかし、働けるはずだと言われ生活保護も受けられず、すべてが破綻してしまう人がいることを知って下さいね。

その人たちは、一億総活躍社会にどうすれば仲間入りできるのでしょうか?

真に具体的なる方法論を示して頂きたいです。

現に、僕の妻は、

ここ5年半(2018.8現在)のほとんどの日々、介護ベッドの脇で寝ています。

被介護者は、夜中、早朝、関係なしに起きてしゃべっています。
トイレには、つきそいですから、介護者はまともに眠れるはずがないわけですよ。

たとえば僕の妻は、一億総活躍社会に、どうすれば仲間入りできるのでしょう?
教えて欲しいです。

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以上、過去記事転載

 

 

3年間で、介護者への社会保障は何か解決しましたか?

3年間で、介護者への社会保障は、よい方向へ向かっていますか?

 

3年間で、変わったことは、

介護側にとって、より金がかかることになった、

それだけですよね!

 

 

標語だらけで、実現が伴わない政治は、

もういいかげんに終わりにして欲しい。