2011年3月11日の東日本大震災とそれによる津波は、想定外の出来事とされた。

想定外の天災によって、福島原発の事故は起こったとされた。

想定外?
2006年、巨大地震の際の原発の安全性に関する質問に対し、
当時も総理大臣であった安倍氏は、
「そうはならない、ならないように万全を期している、万全を期するようにしたい」という答弁をしている。
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2006年12月13日 吉井英勝議員による質問書
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a165256.htm
この主旨は、“巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問”であった。

2006年12月22日 当時の総理大臣安倍氏の答弁書
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b165256.htm

答弁の内容を簡単に言ってしまうと、
吉井議員の各質問に対し、“そうならないよう万全の態勢を整えている”というだけで、対応策についてはまったく答えていない。
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2011年3月11日、福島原発事故が発生、今に至る。

福島の現状は、ここに書くまでもなく周知の事実であり、
たとえば除染土嚢はいたるところに積み重ねられ放置状態、中間貯蔵場も決まらず最終処分場も決まっていない。

除染土のうなどの処分については,環境庁において以下のようになっているのだが・・・
http://josen-plaza.env.go.jp/decontamination/qa_03.html

福島の収拾の目途もついていないというのに、

2015年8月11日、鹿児島県にある九州電力の川内(せんだい)原子力発電所1号機が再稼働した。
川内原発の再稼働は、2011年3月の東京電力・福島第一原発の事故を受けて発足した原子力規制委員会が2013年7月に施行した新規制基準に基づく審査をクリアした原発運転再開の第1号。

そして、本日、2016年2月29日午後2時頃、再稼動の関西電力高浜原発4号機(福井県高浜町)で、

発電開始の作業を始めた直後に発電機が止まるトラブルがあり、原子炉が緊急停止した。
高浜4号機は26日に再稼働し、試験運転中。29日から発電と送電を開始する予定だった。 
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ところで、内閣府では、防災情報ページの中に、以下に示すとおりの地震・津波等の規模の予測や被害地域の状況の想定、また対策を詳しく策定している。
http://www.bousai.go.jp/jishin/index.html

東海地震、東南海・南海地震、南海トラフ地震、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震、
首都直下地震、中部圏・近畿圏直下地震、
これらの規模の予測、被害状況想定や、それに対する対策など。

要するに、巨大地震は起こり得るものと認識していること、確実なわけだ。
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そして、原発は、下から分かるように日本各地に散らばるようにある。
https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=z2C09W8NP-70.kmEShVs_JBIA&hl=en_US
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80

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2011.3.11は想定外・・

何が起こるかわからないことは、すべて想定外と言えるのか?

想定外のことが起こり得る原子力相手に、万全を期すとは、いったいどういうことを意味するのだろうか?

ましてや、同じ政府内で、上に示すように『日本全国巨大地震発生』を想定している。

いったい、どうなっているんでしょうね・・・僕には、さっぱり分からんわ。。