自転車で颯爽と


 雲が流れる月光の下


 さらに北風寒い日に


 40年も始まりはこの前のこと


 温い墓石に手を置けば目に浮かぶ母


 まだ見えなかった竪壁の外


 ふんわり雲に綿菓子思う