「アパートに帰るか、病院に入院した方がいいかもしれない」と母に伝えた。
私は一刻も早く息子から離れた場所に行きたかった。
里帰り前に夫と2人でいたアパート。
今はそこが安心できる場所だった。
母はやはり多忙で、すぐには帰れなかった。
母は伯母(近所に住んでいる)に連絡し、私をアパートまで送ってもらうよう頼んだ。
伯母はすぐ迎えにきてくれた。
実家を出る際、うつ病に理解のない祖母には「赤ちゃんが可愛くないの?」と聞かれた。
言葉に詰まった。
「私、今頭がおかしいから…」
そう伝えた。
息子の頭を撫で、「ごめんね」と言って家を出た。
アパートにつき、リビングに入る。
里帰りで少しの間留守にしていただけなのに、とても懐かしかった。
伯母は「しばらく寝てゆっくりしたら?」と言い、そっとしておいてくれた。
寝室のベッドで寝慣れた枕に頭を預けるとホッとした。
少しだけ眠れた。
小一時間ほどすると、母が車で迎えにきた。
叔母とともにアパートを出ると、なんと夫も一緒に乗っていた。
母が連絡したのだろうか、多忙なのに休みをとって駆けつけてくれた。
その足で精神病院へ向かった。
ふたりとも私のことは責めず、普段通りに接してくれた。
それがなんともありがたく、申し訳なかった。
でも追い詰められていた私は、泣くことさえできなかった。