猟奇的でエログロな世界への逃避
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販売している資料にも載せているのですが、不登校になると猟奇的になっていく不登校の子がいます。
先日、その件をX(旧Twitter)でポストしたところ、
多くの反響をいただきました。その時に現役不登校、元不登校の方々からも多く経験談をお寄せいただき、今まで私がストックしていた情報と合わせてみなさんと共有できたらと思います。
不登校初期から中期にかけてで多いのですが、スマホの待受画面がホラー映画のシーンになったり、絵を描く子たちは絵の傾向がガラリと変わって色合いは暗く死や血、性的なものを匂わせる。夢中になって何か描いているかと思えば首を切られたピエロ。目隠しをされた裸の女性。絵を描く子だけではありません、本を読む子はバッドエンドな救いようのない物語を好むようになります。動画の視聴履歴を親御さんが調べてみれば、きっとエログロで残酷な動画を観ていることでしょう。
ここまで読むと「それは中2病では?」というツッコミが入りそうですが、そうではありません。この現象は小学校低学年から高校生まで満遍なく起こります。
例えば、小学校低学年の子であれば、ゴッコ遊びが残酷になったり、スゴロクで負けただけで「ぶっ殺す!」と母親にキック、黒いクレヨンで画用紙を塗りつぶす。youtubeで残酷動画を観る子もいます。また、イライラが止めれず兄弟に喧嘩を売り続けます。
小学生の特徴としては、黙々と猟奇的なことをするというより、イライラが止められない、うわーー!たすけてえ!というような雰囲気をまとって目つきも変わり、破滅的な行動が増える傾向があり、
中学性以上の場合は、目に力がなくなり、心ここに在らずといった雰囲気で猟奇的になっていきます。
もともとヤンチャだった子が猟奇的になるという傾向があるわけでもなく、ヤンチャだった子も大人しかった子も同じように猟奇的になります。
不登校児全体に占める割合としては、以前は不登校児が10人いたら、2〜3人ぐらい、絵を描く子たちに多いと思っていたのですが、経験者の方から、「絵は描けないので親に隠れて動画視聴していたから親は気がついていなかった」というお話を聞き、
もしかしたら、絵を描く子に多いというのは、絵を描く子の方が絵が残るので猟奇性が発見されやすいだけで、猟奇的になる子は絵を描く描かないに関係なく私が思っている以上に多いのかもしれないなと今は考えています。
なぜ、猟奇的になってしまうかといえば、本人たちの言葉を借りれば
「一種の自傷行為だったと思う。気分が悪い絵をみると脳が沸騰するような感じがして辛さを忘れられた」
「傷を忘れるためには、さらに深い傷が必要だった」
「ダメな私の居場所は、エログロの世界だった。そこにいればダメな子じゃなくて普通でいられた」
「普通の世界を忘れるためには現実から遠い猟奇的な世界が必要だった」
とのことでした。
一方で、
「なぜ猟奇的な世界に取り憑かれたのか全くわからない。今は残酷な描写は一切NG」
「親に猟奇的になったと言われたが、自分は覚えていない」
と理由すらわからない、そもそも記憶がない子もいました。
さて、この子達のその後ですが、数ヶ月で猟奇的な時期は終わる、こちらの世界に戻ってくると私は理解していたのですが、不登校経験者の方から
「不登校をきっかけに猟奇的な世界にハマったが、元気になった今でも、狂気の世界と現実の世界を行ったり来たりしている。周囲に心配をかけるから隠してはいるが、嫌なことがあると闇の世界にどっぷりと浸かって楽しんでいる」
と教えていただきました。
このような方達も結構いるようで、立派な社会人になった今でも猟奇的なワールドを大切にしているとのことでした。
一人だけ
「エログロにはまったらどんどん体調が悪化して、主治医からエログロ禁止令が出たら、みるみる元気になった」
という方がいましたので、もしエログロをみてどんどん悪化しているようなことがあれば、一旦中止させるのも必要だろうと思いますが、この体験談は1件だけなので、かなり珍しいケースだったのかなとは思います。
つまり、
不登校の親御さんにご理解いただきたいのは、不登校になったお子さん達の変化に嫌悪感を抱いてしまう気持ちはわかりますが、不登校あるあるだと思って静観していただければと思います。猟奇的な行動は回復とともに減っていき、黒い服は着なくなり、スマホの画面は青空に変わります。
親御さんがご心配されることの一つに「実行するのではないか」があると思いますが、この猟奇的な妄想を実行する子には今まで出会ったことはありません。…出会ったことはなかったのですが、「不登校で猟奇的だった近所の子が結果的に人を刺して少年院に行った」などの情報が2件寄せられました。
上記のポストは73万回人様の目に触れて、いいねや詳細を確認してくださったのが1万7千人。そこから、身近に実行に移した方がいるとの報告が2件。これが多いのか少ないのかですね。
私は実際に実行に移した子と接した子がないので、どんな子が実行に移すのか結局わからないのですが、そこまで心配する数字でもないのかな?と考えています。
ちなみに、私は残念ながらエログロにはならなかったのですが
いや、エログロになってたとしても、家族が読むかもしれないブログに「はいエログロに興味津々でした」なんていえないですよね、腕をバシバシに切った話しも作業所で働いていた話も書いているので、今更エログロが追加されたところで・・・かもしれませんが笑。ほんと子どもたちこんなお母さんでごめんよ、
だから、不登校児たちに言いたいのは、エログロだったことは将来の子どもにバレないけれど、リスカ痕は将来の子どもにバレるから、エログロにはなっていいけど、リスカだけはやっちゃだめだ。学歴以上に今後に影響する。学歴は黙っとけばわからないけど、リスカはバレる。
あ、話しがずれたので、戻しますが、
エログロにはなりませんでしたが、私は、ジョン・スタインベックの『二十日鼠と人間』という小説を狂ったように読んでいました。これは頭の回転が早いジョージと知的障害があるけど怪力の持ち主のレニーという二人の男性の物語で、自分たちの農場を買うことを夢見て一緒に農場で働いているのですが、レニーが誤って怪力で農場主の奥さんを殺してしまったので、リンチから守るためにジョージがレニーを殺すというストーリーで、レニーのように信頼している人(ジョージ)から殺されたいと思っていました。
母から
「いつもその小説読んでいるね、そんなに面白い?」
と聞かれたので
「私もレニーのようにジョージから殺してもらいたい」
と答えたら、母の顔がみるみる歪んだことを覚えています。
ごめん、お母さん。
ほんと、心配かけて申し訳ない。
とりあえずリンク貼っときます
私はもう二度と読まないけど笑
**
注意
ところで、
このポストが結構バズりまして、反響が大きかったのは嬉しいのですが、不登校でもなんでもない猟奇的な性癖を自負する大人たちから、自分が異常な性癖に目覚めたきっかけストーリーを送りつけられるようになってしまいました。
アメブロにはいないと思いますが、一応注意喚起させていただきます。
私は不登校児が一時的に猟奇的になる現象に関しては興味ありますが、不登校でもなんでもなかった方の猟奇的な性癖は興味ありません。
それはただの変態ですので送ってこないでください、即ブロックします。
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