群れに戻す

 

 

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少し前、NHKで海外の野鳥の保護団体の活動を追ったドキュメンタリーを観ました。

 

野鳥の群れに置いて行かれた子

群れには一緒にいるけれどあきらかに怪我をしている子

群れからいじめられている子

満身創痍で飛び続けている子

 

その子達を保護して治療し、また飛べるように訓練してから群れに返すのが保護団体の活動でしたが、不登校支援に似ているなと思いました。

 

 

保護する時は

群れから離れたがらない子もいれば

ひとりぼっちでじっとしている子もいる

仲間から突つかれている子もいる

 

これは不登校児も同じ

 

 

保護しても、暴れて治療させてくれない子

人間にすぐに懐いて甘えてくる子

 

元気な子は保護施設の他の野鳥と仲良くするし、

傷が大きかった子はお友達どころじゃなくて仲良くなれない

でも傷が回復すれば他の野鳥とも仲良くする

 

これも不登校児と同じ

 

 

治療し回復しても

なかなか群れに戻らない子

嬉々として群れに戻る子

群れのそばに置いて様子を見るつもりがあっという間に群れに戻った子、

 

これも不登校児と同じ




 

 

 

だけど、違いは保護者。

 

野鳥の保護者たちは迷いがない。

絶対に捕まえて、絶対に治療して、絶対に飛べるようにしてあげて、絶対に群れに返すという信念。

怪我や病気の状況がひどくて群れに戻れなかった子も見捨てずに最後まで面倒をみる。

 

不登校児の保護者たちは違う

・群れについていけてないのを認めない

・ひとりぼっちになっているのを認めない

・群れについていけないのは甘えだと責める

・治療したり休ませたら群れに置いていかれるからと治療しない休ませない

・衰弱しているのに飛ぶ訓練

・飛べるようになるのには訓練と時間がかかるのを認められない

・飛べないのに違う群れに放とうとする

・飛べなくなったのなら芸をしろと強要する

・そもそも群れに問題があるのだと群れの進路を変えようとする

 

不登校の支援をしていると、不登校の最大の敵は保護者なのではないかと思う時があります。

 

全てのチャレンジは休んでからです。

だから、頼むから休ませてあげて欲しい、お願いします。

 

そして治療を終えて、心身の回復を待っている間は保護者ができることなんてありません。

ショック状態が抜けなければ、何で困っていて群れに馴染めなかったのかわからない場合もたくさんある。

ご飯を食べて寝て、人との関わりを忘れないように雑談をして、リハビリ代わりの庭の散歩。

緩やかな時間を過ごしてください。

 

その時間を待ちきれなくて

傷だらけの状態で塾に行かせる。だから失敗します。

本人が「やる」って言ってもどうせ失敗するんですよ。私の感覚でいえば、8割は塾に行くのが早すぎる。

今、頑張っている子は自分の限界がわかっているけれど、昨日まで寝てた子は不登校になる前の体力がある時代しか覚えてないんだから「やれる」って勘違いしているんです。そして、その塾は、群れに戻るための唯一の片道切符だと思っているからなかなか手放せない。

だって病んでんだから。自分の状況なんてわかってないから、全く通えない塾にしがみつく。

 

それを塾代がもったいないとか、そういう言葉で責めないでください。

あなただって我が子の回復を見極めきれずにGOサインを出したんでしょう?

だったら、一緒に悩み苦しむしかない。

だけど多くの親が、自分は高みの見物で我が子を責め立てる。

「なんで行きもしない塾に申し込むんですかねえ笑」

 

だけど、やれるとしがみついた塾、再登校で、自分の限界が見えてくる。

 

「もう昔のようには動けない」

 

とんでもない挫折ですよ。

やる気が出ないだけで、場所を変え、学年が上がり、やる気を出せば通えると思っていた塾・学校。

これが不登校の恐ろしさかと思い知ります。

必要な苦しみです。

 

もう昔のように動けないことに再度ショックを受けて病んでしまった子は、もう一度治療し回復を待ちます。

昔のように動けないけれど、時間をかけて慣れていけば合流できそうだと思う子はそのままヨロヨロとしがみつきます。

 

 

私は一緒に保護したい。

一緒に治療して休ませたい

一緒に飛ぶ訓練をしてあげたい

群れに戻れたなら一緒に喜びを分かち合いたい。

 

 

私の願いは必ず届くと信じて活動しています。

 

確実に群れに戻すために。

 

 

 

 

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