やっぱりだめだったけど

 

 

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私はこの仕事をするまで、自分以外の不登校の子に出会ったことがありませんでした。

振り返ると、通信制高校に通っていたので、あの頃に会っているはずなんですが、不登校だった子には最後まで会いませんでした。母が親の会をやっていたので、噂的なものは耳に入りましたけど、噂は噂でしかなく具体的なことはわからないままでした。けれどこの仕事をしてわかったのですが、通信制高校時代はそれぞれに「不登校だった」とカミングアウトしてなかっただけで、あの頃出会ったあの子もあの子も本当は不登校だったんだろうな・・・と思い返しています。(あのドタキャンはそういう意味ね…とか、家庭の経済状況をエクセル管理している男子とか…家計の乗っ取りやってたんだろうなとか笑)

 

今の通信制の子たちは不登校の認知度も上がってどうやらカミングアウトしている子もいるようですが、これも時代なんでしょうね。

 

だから私は、「不登校の普通」を知らずに回復したことになります。自分以外の不登校の子たちがどんな人生を送ったのか、いわゆる見本みたいな子についぞ会わずにババアになってしまったのですが、

 

この仕事を始めて、初めて自分以外の不登校児にであって、一番驚いたことは

私のような強烈な失敗を繰り返すことは何も珍しいことではなくて、ほとんどの不登校児たちが進級したり進学して環境を変えればリセットされて元気よく通い出すなんてことはなくて、私と同じように周囲の期待を裏切り続けながら見苦しく情けない人生を送っているんだな〜と驚きと、自分を責め続けてた私に「そんなことないよ」と声をかけてあげたいです。

 

そして私の使命は、その見苦しく情けない人生を送っている不登校児たちにガツンと言って更生させるべく!!なんてことは全く思っていなくて、不登校のリアルを発信し続けようと考えています。

 

そしてそのリアルとは何ぞや?と言えば

「オタクのお子さんね、たぶん、高校上がってからも通えませんわ、ぶっちゃけね。だって、3月の時点で外出できてないでしょう?だけど高校入学準備しないってのもおかしいので高校準備してあげてくださいな。着ないかもしれませんが10万ぐらいする制服体操服一式揃えてくださいな。行かないだろうけど」

みたいなことを話すわけで、なんという鬼畜!!

 

ですが、こんなことを言われる時もあります。

 

「登校支援を受けて3週間で学校復帰した子がいるんですって、ぶらりさん、そういう子たちのことどう思います?」

 

私「忘れてなどおりません。だけどね、あなたね、それってエステの広告で1ヶ月で10キロ痩せました星を信じているのと一緒だから。それにね、私の相談者さんでも予約待ちしている間に登校しちゃったなんて子はいますよ。なんでもそうですけど、軽症から重症までいます」

 

多少は学校と関われる軽症の子に効いた方法を、学校と聞いただけで泡吹いて倒れる重症の子が真似たところで意味はありません。私が強く訴えたいのは、不登校とひきこもりの対応は正しい対応をしていても、しっかり雑談が進んでいても、それでも時間がかかります。

 

そして無茶をさせると必ず歪みが出る。

 

 

先日も、親の会のメンバーの地元で、不登校児が自死したとの報告を受けました(私の親の会はネット上でやっているので、メンバーが北海道から沖縄まで広がっています)

胸が潰される思いがしました。

 

精神科医の松本俊彦先生が、10代〜20代で自死した子の家族に丁寧な聞き取り調査をしておられるのですが

日本で自死した子の多くが不登校を経験していたということ。これは先生の想定内だったようですが、驚くのは、そのうちの75%が学校復帰をしていたこと。

 

これって驚くべきことですよね。不登校になった時に自死したのではなく、学校復帰をした後に自死していること。そしてもっと詳しく掘り下げると、一時的に不登校になったものの、比較的短期間で学校復帰している事実、そして別の調査ですが、ひきこもり状態の子の自殺率は低いという事実

 

松本先生は、これは学校復帰を急ぐと自殺しちゃうよ!という注意喚起ではなく、時に不登校は命を守るために必要な状態であることを理解して欲しいと訴えられています。

私の親の会のメンバーで早期復学を売りにしている登校支援を受けて酷い目にあった方々は大きく頷いておられることかと思いますが、不登校という状態は、命を守るために必要なんだと、そして、しっかり命を守られた子たちはかならず自分の生き方を見つけると信じること。不登校からの復活のジタバタの見苦しさは、そんな死にたくなるほどつらいことを自分の力で乗り越えようとしている不登校児たちの心の叫びなのだと思えば、

 

社会に適合できず、見苦しく情けなかった私、そして今現在、4月に周囲の期待に応えることができずに自室に閉じこもってしまった少年少女たちを抱きしめてあげたいぐらい愛おしく感じます。

 

飛び道具なんてないからね、雑談しよか。

 

 

 

 

 

 

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