どうしても気になる

 

 

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不登校のご相談を受けていると、どうしてもその話になる現象というものがあります。

 

例えば、

母「息子が昼夜逆転しているんです」

私「この時期にはよくあることですよ」

母「やはり父親が協力的じゃないので昼夜逆転してしまうのでしょうか?」

私「違います・・・」

 

母「息子がゲーム依存気味なんです」

私「寝食忘れてゲームをやり続けていますか?呼びかけには反応する?」

母「一緒に食事は取れています、呼びかけには薄いですけど反応します。やはり父親がガツンと言わないから、依存症とはいかないまでも親に甘えているんでしょうか?」

私「関係ないです・・・。今家族で一緒に食事が取れて呼びかけに反応しているのなら父親との関係が悪いとは言えないし、むしろ仲は良好だと思います。ここでガツンと言って関係を壊す必要はないです」

母「でも、だからこそ悔しいんです。もし父親に理解があったら、これだけ関係が良いのでもっともっと回復が早かったのでは?と思います」

私「関係ないです・・・不登校前半は子供の方が父親を必要としません。お渡しした資料読んでいただけました?」

母「読みました。でも!うちは子供たちが幼少の頃から・・!」

私「何度もお伝えしていますが、父性が必要になるのはもっと後半ですし、繰り返しになりますが、今の状況もそう悪いとは思えないんですけど、で、今日の息子さんとはどんな会話しましたか?」

母「まだ話せてないです・・・」

 

 

つまり、夫婦関係があまりよくなくて、母親が家庭への関わりが薄い父親を恨んでいると、全ての悪いことの原因が父親のように感じられるし、母親がゲームをそもそも目の敵にしていると、全ての悪いことの原因がゲームのように感じられるという現象があります。

 

どうしてもゲームを制限する話に持っていきたい親御さん、

どうしても夫にガツンと言いたいお母様。

こういう思い込みというかこだわりを親御さんが捨てられると楽になるのになと思うのですが、長い間それが原因と思い込んできたことを私からの言葉一発でひっくり返すのは案外難しいものです。

 

そのほかのバージョンとしてはギフテッドも多いです。

 

高IQ児の親御さんにありがちなんですけど、不登校が長引く原因を高IQ児の受け皿がないからだと信じ込んでしまいます。そういう受け皿で得意を伸ばすことが回復と勘違いもされています。これはとても危険で、こう親子で思い込んでしまうと、高IQ児の長所を伸ばす教育機関ができるのを、行政を恨みながらただ待つだけの対応になってしまいます。

 

どんな会話をしていても、内容が日本の教育の遅れになります。そうなると自分たちではどうにもできない大きな話になってしまうので乗り越えられません。

 

高IQの子たちは確かに大変です。豊かな感性イコール感覚が過敏な子も多いですし、何をやってもできてしまうので努力の成果を感じにくいというのもあります。高IQだから出来て当然、高IQだから出来なかったら怠慢という偏見もあります。

不登校になるとさまざまな検査を受けると思いますが、検査結果を伝える場合は慎重になってくださいね。

 

自分の長所短所を知ることは大切ですが、なぜそれを受けるのかと言えば、この苦しい現実を「生きる」ためです。待っていては何も変えられません。

 

補足ですが、

 

私はさまざまな属性を持った子を支援していますが、

それこそ

とんでもないお金持ちの子も、

とんでもない家柄の子も、

アイドルになれそうなぐらいの容姿の子も

メンサ会員になれるIQの子、

全国大会で活躍していた元アスリートも

不登校になった後は、生まれ持った才能や有利な属性では、自信がつかないです。

 

むしろ、

こんな金持ちの家に生まれたのに、俺はダメだ。

こんな家柄の家に生まれたのに、私だけ落ちこぼれた

せっかく良い容姿に生まれてきたけど、私は結局顔だけなんだ

こんなIQがあったって無駄だ。だって学校に行けないんだから

全国大会に出れた自分を誇るということは今が最低で過去の栄光にすがっているんだ

 

と後ろ向きに捉えていることも多いです。

では、何の部分で自信を得ていくかと言えば、ほかの不登校の子と同じです。

自分の力で朝起きれた

自分一人でコンビニに行けた

勇気を出してインスタでコメントしたら優しい言葉で返してもらえた

怖かったけど電車に乗れた

 

属性ではなくて、不登校後に成し遂げたことです。

小さすぎるスモールステップでしか回復できません。

 

原因探しに囚われていると、前に進めません。

夫が協力的でなくても、ゲーム依存でも、お金持ちでも貧乏でも、高IQでも境界知能でもやることは同じです。

 

なんども同じ話をしていますが雑談です。

今日はどんな会話をしましたか?

どんな関わりが持てましたか?

 

考えることはこれだけです。

親子で考えすぎる世界に転落してしまわぬように気をつけましょう。

 

 

 

*久しぶりのブログ更新でした

ご心配をおかけしました。次男が受験だったり、少々、確定申告に手こずっていてブログを書く余裕がありませんでした笑。確定申告の準備中はこんなにしんどいのなら来年は税理士に頼む!と固く誓っていたのですが、終わってみれば、意外にできたな〜来年も自分でやろっかな〜などと調子に乗っています。

 

 

 

 

 

資料販売

 

 

資料はSTORESとnoteで販売していましたが、両方とも近々更新予定のためSTORES版は販売停止しています。note版は販売しています。note版はどんどんアップデートする仕様になっているため、もし更新があれば再読み込みしていただければと思います。

 

 

 

note版↓

 

 

 

 

 

全て、相談者さんたちから一番よくご相談のあった「我が子が何期なのか?」が簡易に判断できるように、↓このような簡易判断フローチャートが付録としてついています。