一番劣っている私

 

 

 

*このブログ初めての方はこちら(書いている人の自己紹介など)

*現在新規相談者さんは募集していません。予約もとっていません。

*親の会のメンバーでリピート希望の方はお知らせください。レギュラー相談(4,900円)の方は受け付けています。ちょこっと相談(1,500円)は空きが出れば在庫増やしておくのでちょこちょこ覗いていただけるとありがたいです。平日1日1組ぐらい予定してます。

*note版の不登校の一般的な経過と家族の対応を加筆しました。

2024.01.27  ①登校しぶり期☆成績が下がる、欠席が増える〜追加
2024.01.27  ㊟全期間を通して注意すること☆母への挑戦状追加
2024.01.24  ③安定期『幼児退行・愛称呼びと赤ちゃん扱い』追加

購入済みの方は再読み込みしていただければ読めるようになっています。親の会でメンバーシップ会員の方も月額料金で読めるようになっています。

 

 

 

1月も終わりになると、親の会のメンバー、親の会には入らなかったけれど個人的につながっている過去の相談者さんたちから進路の報告が入ります(忙しいとお返事できなくてごめんなさい。全部目を通しています)

 

進路が決まって喜ばしいな〜!嬉しいな〜!と思うのですが、その一方で、

「本当の地獄はここからだぞ、ニヤリニヤリ

とも、思うわけです。

 

私は不登校のからの回復の道中で一番辛いのは、回復期だと思っています。

案外②混乱期は不登校児本人は狂っていてあんまり覚えていないんですよ。狂っているから、そこまでしんどさを感じていません。(周囲はしんどいですけど笑)そして狂っていた分、正気になってくると、様々なことが気になってきます。

 

「俺、髪が・・・浮浪者みたいになってる?この状態で散髪行ったら、おいおい、この少年何が起こった?って絶対美容師に怪しまれる汗」

「まじやばい、腕、リスカ跡だらけ。やばい奴じゃん。絶対誰にも見せられない、体育はどうするの?夏になったら?内科検診は?どう乗り切ったらいいの!!!」

 

こういう、浮世離れしてしまった状態から、なんとか身だしなみを整えたとしても次の難関は

 

「毎日同じ時間に起きられるだろうか?」

「カラオケ行こって、え?今ってどんな曲が流行ってんの?歌える曲ないわ」

「高校終わったら、疲れているしソッコー帰りたいんですけど、でも、疲れたから帰りたいってまじ弱いって思われるから帰るとか言えない」

「教室移動って、どうすればいいの?もしかしてボッチ?」

 

 

不登校からの回復が学校に通い出しても苦しいのは、その集団の中で自分が常に劣った存在だと意識せざるをえない状況が続くからです。不登校じゃない子はカースト上位、不登校だった子はカースト下位どころか最下位。ほとんどの子は、それでも食らいつこうとして歯を食いしばって頑張りますが、

 

次に待ち受けるのは空っぽな自分との対決です。

↓これは私が引きこもりから脱出した直後の友人との関わりの様子なんですが、積み重ねてきた生活がないゆえに自分の性格がなくなってしまったことを書いています。

 

 

私は8年もおうち生活をしたので自分が空っぽになってしまったと思っていたのですが、1年や2年ぐらいしか引きこもっていない子でも同じように思っていることを支援の中で知りました。

 

もしかしたら、積み重ねてきた経験値はあったのかもしれませんが、不登校になったことで、それは「間違いだった」と思い知らされます。丁度不登校の親御さんが「自分の子が不登校になったことで子育てに関する自信がまったくなくなってしまった」と言われるのと同じです。

 

私は皆ができることができなかった、だから全部自分が間違っていたのだろう。そして皆が正しいのだろう。このように書くと、「いやいや、うちの子は正しいのは自分で間違っているのは母である私と学校であると、いつも言いますよ」と反論を受けてしまいそうですが、それは虚勢です。私は両親に悪態をつきながら「母を見下して馬鹿にしながらも、母のように働くことはできない。母が普通にできたことができない」「学校システムが間違っていると言いながらも、その学校にほとんどの子が適応できている」ことは知っていました。

 

「私が不登校になったのは、私が間違っていたのだ、私が変なのだ、私が根性がないからだ、私が頭が悪いからだ、私が!

 

だから、自分を否定して皆のようにならなければならない。皆がカラオケに行くというのなら断ってはいけないのだ。皆が皆と同じように、皆みたいに、皆みたいに振る舞わないといけない

 

 

 

 

 

 

一つ一つの動作に悩んでいました。

大学に行き、空いた席に座る。仲の良い子が他の友達と教室に入ってきました。

「ああ、また間違えた。正解は教室の外で待ち合わせなければならないんだ。先に座ってしまったら友達と待ち合わせできない。今から友達のところに移動しようか、いや、できない。私はここに座ってしまったし、2人で仲良く座っているところになんていけない。勇気を出してやっと大学に来ても私はまた間違えたんだ」

 

今振り返るととてもとても小さなことですし、普通に「おはよー」って言って横に座ればいいんですよ。でも、できませんでした。

 

「高校時代の部活の話」になれば心臓はバクバクします。たった、部活の話を振られただけです。

理屈はわかっています。私が高校に通っていないことぐらい目の前の友は気にしないことも。それでもどうしても、それでも、納得できなかった。

 

この程度の小さなストレスは私をどんどん苦しめたし、集団の中で自分が一番劣った存在であると意識しながら登校することは本当に辛かったです。

 

回復期の五月雨登校はこれが原因です。

何をやっていても「不登校だった」という事実は消えませんし、学校にちゃんと通っていた子と話しをしていれば、嫌でも家で寝ていただけの経験値の差を突きつけられます。自分が蒔いた種は、必ず自分で刈り取らなければならないのだと、高校に入って一発逆転、大学に入って一発逆転なんてない。ただただ、目の前にそびえる大きな壁に絶望するしかなかったです。

 

だけど、経験値の差は家で寝ていても埋まらないことは私が十分にわかっていますから、翌日も登校します。休んでしまえば、休み癖がつくこともわかっています。

 

それなのにまた休んでいる我が子を

「また不登校になりたいのか」と叱責する親の多いこと!

 

覚悟決めたって、しんどいよ。だって自分が一番劣っているんだもん。

 

 

 

 

資料販売

 

 

資料はSTORESとnoteで販売していましたが、両方とも近々更新予定のためSTORES版は販売停止しています。note版は販売しています。note版はどんどんアップデートする仕様になっているため、もし更新があれば再読み込みしていただければと思います。

 

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STORES版の方がPDFの買い切り型なので1,400円とお値打ちです。購入するとご登録のメールアドレスにPDFファイルが届くようになっています。親の会やご家族で回し読みするのであればPDF型の方が取り扱いしやすいと思います。メールアドレスに届いたPDFを開くと自動的に開いて読めるようになっているんですが、保存したのに資料が行方不明、メールアドレスが間違っていて届かない、迷惑メールに届いていたなどのトラブルもありましたのでメール受信の設定と、届いたメールは必ず保存するようにしてください。

 

STORES版↓

 

 

note版は買い切り型ではなく、今後も追加情報を更新していくのと手数料が高いため1,500円と100円ほど割高です。自分のスマホやパソコンに資料を保存するわけではなく、登録して購入すればWEB上でいつでも読めるようになるので紛失の可能性も低く、またSTORES版のように購入時に一度PDFを送って終わりではないので、私が新しい情報を追加するたびに継続して最新の情報を読めるようになります。

 

note版↓

 

 

 

昔から販売している不登校の一般的経過と家族の対応もご参考にしてください。「タイプ別不登校の対応」も「不登校の一般的な経過と家族の対応」どちらもお持ちでない方は「不登校の一般的な経過と家族の対応」の方を先に読んでいただくとわかりやすいかと思います。

 

STORES版はこちら↓

 

note版はこちら↓

 

 

どちらも、相談者さんたちから一番よくご相談のあった「我が子が何期なのか?」が簡易に判断できるように、↓このような簡易判断フローチャートが付録としてついています。