なぜ模試を受けない、なぜ受験に行かない

 

 

 

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この時期一番多いご相談としては、受験ですね。

 

高校受験に関しては、受けに行かないというのはあまりなくて、あったとしても滑り止めを受けに行かなかったとか、もう通信に決めたので全日制は土壇場でやめたとか、そういうお話はよく聞きます。つまり全部受けないという選択をする子はかなり珍しいです。ではどんな子が全部受けないという選択肢をするかと言えば、②混乱期が受験期と重なった子です。選択というと語弊がありますね、選択できなかったのほうが近いかもしれません。

 

大学受験に関しては、高校受験とは様変わりし、出願したものの全部受けないという選択をする子が大勢います。浪人したのに出願しない、出来ない子もいます。この子たちは模試も全然受けれていませんし、受験シーズンに入るあたりからガクンと調子を崩しますので、なんとなく予想ができますし、親の対応としては迷うことはありません。「受験は無理」ということだけです。本人はジタバタするでしょうが、そもそもこのタイプの子は普段の生活も安定していないことが多く、「模試に行けるようになる前に、買い物はもちろん、外出や電車に乗ることを日常にしよっか?」の場合が多いです。ポイントは「頑張れば行ける」ではなくて日常であることが理想です。

 

前回のブログでも少々触れたのですが、親から将来をちゃんと考えろと呪詛られている可能性もあるのですが、今を大切にせずに未来ばかりを大切にしている子がハマりやすいのが特徴です。夢だとか、将来の年収だとか、大卒じゃないと不利だとか、そんなことをのたまう前に今日の夕食や推し活を楽しみにする余裕が親子で欲しいところです。

 

ちなみに受験だけでなく、模試も受けられないというのはジャッジされる覚悟がまだできていない、もし「ダメ」と突きつけられたら心が耐えられないと回避をしている状態です。不登校になると、ジャッジされる機会がガクンと減ります。もう何年もテスト自体を受けたことがない子にとってはテストは恐怖でしかありません。このジャッジされる恐怖の克服方法は、まずはジャッジされることに向き合えるだけの心の体力、そしてジャッジされることへの慣れもあると思います。あとは、普段から外出できない子の場合は、いざ模試を受けに行こうと思っても、電車の乗り方がわからない、試験会場の最寄駅に着いても、どこから入ればいいのかわからない、誰かに場所を聞くなんてできないから恐怖で受けられない子もいます。模試以前の問題ですね。

 

将来や勉強にばかり気を取られて、その場でどうしようどうしようと足踏みしているだけで、今を大切にしてこなかったツケがこういうところに出てきます。

 

繰り返しになりますが、

将来に有利とか不利とか、そんなことばかり思うから足がうごかなくなります。

将来に希望を見つけようとするから泣きたくなります。

将来ではなく、今の気持ち・今の生活を大切にしてください。

 

大学に行けなくても死にませんが、会話や買い物や病院に行けなければ死にます。

 

 

ここから、親子関係が改善し、今の生活を大切にできるようになり、もう一つ回復が進んだ子達のケースではなんとか受験に耐えられるようになるのですが、なかなかスムーズにいかないことも多いです。

日常は元気だけれど、受験となると急に落ち込んでしまう子たちがいます。

通信制も順調、バイトでも順調、そしてバイトをやめて受験に専念しようとした途端バターンと倒れる子。ついでに通信制までいけなくなっちゃう。本当にかわいそうだと思います。

全身で学校を拒否しているんですよ。

この子達に聞くと、理屈ではないようです。全日制の大学に、恋焦がれ、熱望し、だからなのか、思いもよらない拒否反応が出ます。

教室で同級生と学んでいる風景を思い描いただけで震えてしまう子がいます。

ちゃんと喋れるだろうか?やっていけるだろうか?

ちゃんと、ちゃんと、ちゃんと、今度こそできるだろうか?

 

もう一人の自分に「もう2度と失敗するなよ」と包丁を突き付けられている気分と言った子がいました。

 

私は彼ら、彼女たちに何度でも何度でも言います。

人生はトライ&エラー。

不登校からの回復で右肩上がりだった子はいません。どんなに順調であった子でも、皆、失敗しながら回復しています。失敗を失敗と思わずに「ま、いっか」と思えるかどうか、本人もご家族も「ま、いっか」と思えるようになった頃にブレない自分ができてきます。

 

ま、いっか、志望校下げるか。

ま、いっか、とりあえずバイトでも。

ま、いっか、吐き気どめ飲んで玉砕してこよう

 

不登校になって、それまでの過去も栄光も、自分史はなくなってしまったけれど、そこから立ち上がり、失敗と成功を繰り返していけばまた私のストーリーが始まります。

 

私のストーリーはまだ終わっていない。

 

大学に行ったか行かないかだけで私のストーリーを判断されたくない。

「ま、いっか」と思っている限りは終わりじゃないし道は続いていきます。

 

目標は死ぬ前に振り返ってまあまあの人生。

神様が私にどんなストーリーを用意しているかなんて誰にもわからない。

 

だから、今を大切に。

 

 

 

 

 

資料販売

 

 

資料はSTORESとnoteで販売していましたが、両方とも近々更新予定のためSTORES版は販売停止しています。note版は販売しています。note版はどんどんアップデートする仕様になっているため、もし更新があれば再読み込みしていただければと思います。

 

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STORES版の方がPDFの買い切り型なので1,400円とお値打ちです。購入するとご登録のメールアドレスにPDFファイルが届くようになっています。親の会やご家族で回し読みするのであればPDF型の方が取り扱いしやすいと思います。メールアドレスに届いたPDFを開くと自動的に開いて読めるようになっているんですが、保存したのに資料が行方不明、メールアドレスが間違っていて届かない、迷惑メールに届いていたなどのトラブルもありましたのでメール受信の設定と、届いたメールは必ず保存するようにしてください。

 

STORES版↓

 

 

note版は買い切り型ではなく、今後も追加情報を更新していくのと手数料が高いため1,500円と100円ほど割高です。自分のスマホやパソコンに資料を保存するわけではなく、登録して購入すればWEB上でいつでも読めるようになるので紛失の可能性も低く、またSTORES版のように購入時に一度PDFを送って終わりではないので、私が新しい情報を追加するたびに継続して最新の情報を読めるようになります。

 

note版↓

 

 

 

昔から販売している不登校の一般的経過と家族の対応もご参考にしてください。「タイプ別不登校の対応」も「不登校の一般的な経過と家族の対応」どちらもお持ちでない方は「不登校の一般的な経過と家族の対応」の方を先に読んでいただくとわかりやすいかと思います。

 

STORES版はこちら↓

 

note版はこちら↓

 

 

どちらも、相談者さんたちから一番よくご相談のあった「我が子が何期なのか?」が簡易に判断できるように、↓このような簡易判断フローチャートが付録としてついています。