前回の続きです。

 

 

結局耐えるだけの1年間が終わり、進級するとクラスが離されました。

情けないことに。その間、私は何も気が付かずに過ごしていました。

 

そして、半年ほど前。

 

2人で食事中、急に次男が打ち明けてきました。

「僕はいじめられているんだ」

 

 

 

 

 

 

その日は長い長い夜になりました。

 

A君にやられた事

同じグループの仲間が逃げていったこと

やられている間のクラスメイトの冷たい視線

担任のすることが裏目に出たこと

勉強に身が入らないこと

自分がちっぽけな人間に思えてきたこと

 

そうかそうかと聞きながら、けれど、結局、誰も何もしてあげられません。私も何とかしてあげたいけれど、息子も打てる手は打っています。相手を懲らしめても意味がないことぐらいはわかっています。どうやったら凪の状態になるの?楽しい学生生活のゴールはないの?このまま苦しみながら生きるの?A君に人生を奪われる形でいいの?

 

 

守ってくれなかった友人たちを誰が責められる?と涙を流す次男。僕だってAは怖いと悔しそうに吐き捨てる姿に私は胸が締め付けられます。

 

A君に直談判か?どうしたらいい?そもそも話しが通じる相手ならいじめなんてしません。

 

「クラスは離れたけれど、わざわざ取り巻き連れて僕のところに来て倒そうとするんだ。足を引っかけたり、ヘッドロックしたり、去年の担任は何とかしようとしてくれたけど、先生が頑張ったってどうにもならないんだよ。」

 

私は絶望的な気分で話しを聞いてました。でも、打開策が見つからない。先生に言ったところで何もできないことはわかっている。悪口を言っていたと迂闊にA君に聞かれたことは誰も責められない。

 

私は息子といっぱい話しました。あらゆる可能性を信じて。

 

結論は、何かして欲しいということではなく、担任に現状は伝えること。出来ることは来年度もクラスを離して欲しいと担任にいうこと、できるだけ顔を合わせないように遠くのクラスに。

 

出来ることはたったこれだけ。

今だって違うクラスなのに、やられている。

 

話しを聞きながら、

八方塞がり

絶体絶命

息が出来ない

苦しくて苦しくて、一生けん命に息をしていた記憶があります。

 

あんなに頑張って合格を勝ち取った憧れの中学でまさかこんな目に遭うとは!

 

 

そこへ、長男がひょっこり現れて言いました。

 

「暴れてやれよ、やられたら、いじめや!助けてくれ~って叫べ。出来るだけ大勢の前で叫べ。恥ずかしいとか言ってる場合ちゃうぞ。そんで、学校居づらくなったら、高校は外部に出ろよ。どうせ、今の学校楽しくないやろ。」(次男は中学受験をして中高一貫校に通っています)

 

長男の顔が怒りで歪んでます。

 

そこへ、旦那も参戦

 

「そうやな、そうしろ、もう旅の恥はかき捨てや。今のとこは縁が無かったんや。最後に暴れてから○○高校受けろ。○○高校は公立やから、内申あるし、そんな変な奴いないやろ。希望もとうや。世の中は広い。こんなところでくすぶってていいのか?」

 

私と次男の会話を家族はしっかりと聞いていました。

 

「何度でも何度でもやり直そう。こんな通り魔みたいな嫌がらせされて、こんな学校って知ってたら絶対受験させへんかった。ごめんな。もっと広いところに行こう、あんな学校いくらでもある。どうにでもなる。あんたの価値をわかってくれる場所はいくらでもある。」

 

私がそうやって次男に声をかけると、長男が横で泣いています。悔しいのでしょう。

 

長男が言いました。

「お前、悔しくないんか!そんなんされて!」

 

「一番つらいのは次男やから、それ以上言うな」

夫が静かにたしなめると、

その夜はああでもないこうでもないと、堂々巡りの会話が続きました。

 

夜中の1時を過ぎるころ、次男が

「あ~もう!どうでもいいや!なんか面倒くさくなった!寝る!」

そう言って自分の部屋に行きました。

 

家族も回らなくなった頭を抱えて、それぞれに寝ましたが、その日は寝た気がしませんでした。

 

 

 

ごめんなさい、まだまだ続きます。

私、相当この時のこと怒ってるな!筆が進む進むニヒヒ

 

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『息子が受けていた「いじめ」#03』『息子が受けていた「いじめ」#02』前回の続きです。 『息子が受けていた「いじめ」』自分の元不登校・ひきこもりが遺伝しないかと心配しながら子育てしてきました…リンクameblo.jp


 

 

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