3.5MHzのアンテナを屋根に上げる計画を再開です。
現在屋根に張っているマルチバンド逆Vダイポール(50M,28M,24M,21M,18M,14M,10MHz)に3.5MHz用コイルを追加する事にします。
全体イメージは



追加するコイルは10.12MHzの信号を堰き止める為の10MHz並列共振トラップコイルと3.5MHz用短縮コイルを組み合わせて作ります。

3.5MHz用短縮コイルは某メーカーのキシリトールガムのボトルに電線を巻いて作りました。
ガムのボトルの直径は66mm,電線はUL1007-24AWG電線を65回巻いた約90μHの空芯コイルを2個用意し紫外線対策として塗装しておきました。

 

利用したボトルです。

 

コイルを巻きました。

 

塗装して乾燥させ

 

水が溜まらない様に底はくり抜き貫通させてます。

 

碍子代わりに塩ビパイプを利用。

 

塩ビパイプをコイルに接着。


10MHz並列共振トラップコイルですが空芯コイルを作り共振点調製してみましたが90μHのキシリトールガムのボトルコイルと干渉(M結合)してしまいうまく10MHzに同調させることができませんでした。
どうしようか思案し10MHzトラップコイルは空芯トロイダルコイルでつくることにしました。
トロイダル形状で13μHコイルを作った所、予想通り漏れ磁界が少なくなり90μHのコイルとの干渉が減りすんなり10MHzに共振調整完了です。
トロイダル形状コイルの芯は完全な空芯ではなくPOM製でドーナツ形状のプーリーで部品ケースに入っていた使えそうなものを適当に使いました。
電線はUL1007-24AWG電線を約3m使ったところ13μHになりましたのでそこにコンデンサ代わりに3芯ケーブルの平行線1本と2本を20cm繋げて10.12MHzに共振するまで3芯ケーブルをカット。

 

NanoVNA使って共振点を測定。(SWR測定画面か位相測定画面で確認可能)

 

SWR測定で共振点を確認

 

位相測定で共振点を確認

 

完成したトラップコイルをキシリトールガムのボトル内側に押し込み、接着剤で固定。

 

 



これで3.5MHz用追加コイル準備ができました。(同じものを2個作りました)
天気の良い休日にアンテナ改造です。
これが完成すれば長さ約13mに縮めた3.5MHz短縮ダイポールアンテナになります。
長さが1/3しか無いのですが電波は飛んでくれるでしょうか。