3.5MHzのアンテナを張る計画のリベンジです。
アンテナ製作の詳細は次回に回して今回は紫外線対策として自動車用補修カラースプレーがHFのローバンド用に使えるかの確認を行いました。
使いたいスプレー缶は自動車のボディ用スプレーなので紫外線に対する耐久性はかなり期待できます。
メタリック塗装ではない大昔の乗用車の標準色ならHF帯で高周波への影響が少ないではないかとの期待を持って評価します。
今回は10MHzの逆Vダイポールの先端につける3.5MHz用追加コイルの塗装に使おうと考えてますので3MHzから11MHzまでの周波数のインダクタンスR+jXの測定もおこないました。
※結論を先に書くと、今回試した塗料は全く問題なく使用できそうです。
では、確認実験を行います。
今回評価する塗料はこれです。
生まれて初めて車を中古で購入した時に用意した補修用塗料で、ほとんど残ったまま放置。
今回、アンテナ用の紫外線保護塗料として使ってしまおうと思います。
確認に使うコイルはペットボトルのキャップに適当に電線を巻いて作った比較実験の為のコイルです。
塗装前
塗装後
・コイルのインダクタンスを測ります。
まず、LCメーターによる確認。(500~600KHzの周波数で測定)です。
塗装前
LCメーターでインダクタンスを測ると約0.774uH。
塗装後
LCメーターでインダクタンスを測ると約0.775uHと変化なし。(最終桁は測定誤差でバラバラ変化します)
・NanoVNAにより3MHz~11MHzのR+jXの確認
計測の様子。
計測結果:
塗装前
3.56MHzのR+jXは、0.813Ω+j20.97Ω
10.12MHzのR+jXは、0.999Ω+j59.65Ω
塗装後
3.56MHzのR+jXは、0.825Ω+j20.22Ω
10.12MHzのR+jXは、0.989Ω+j57.61Ω
となり、誤差は計測誤差程度で塗装の影響は出ていないと判断できます。
この塗料を使い、3.5MHz用コイルの紫外線対策を行います。