自宅の屋根にHFのマルチバンド短縮アンテナを張ってから4ヵ月が経ちました。
風雨にさらされ、どの程度共振点がずれているのか気になり測ってみました。
短縮アンテナのインピーダンスは短縮すればするほど小さくなるので1本のアンテナですべてのバンドのSWRを下げる事は容易にはできません。
共振点さえバンド内にあればSWRは室内のアンテナチューナーで落とせば良いという考えです。
測定は室内の同軸にNanoVNAを繋げて測定。
昨日・今日と雨なので酷い事になっている想定はしていましたが本当に酷い状態でした。
アンテナは自作したトラップコイル式の多バンドマルチバンドアンテナでコイルは入った水が抜ける様に密閉していません。

結果は
50MHz:共振点はバンド内なので合格(フルサイズDPです)
28MHz:共振点はバンド内なので合格
24MHz:共振点が24.81MHzと若干低め
21MHz:共振点は少し低下してますが21.1MHzとバンド内で合格
18MHz:共振点が17.94MHzと低め
14MHz:共振点が13.984MHzと低め
10MHz:共振点が8.00MHzとすごく低め

まず7MHzから55MHzの広範囲なSWR変化から共振点をざっくり確認します。


10MHzが大幅に低い周波数(8.00MHz)に落ちてしまってます


14MHzの共振点がギリ帯域外


18MHzの共振点がギリ帯域外


21MHzはちょうど良い


24MHzの共振点がギリ帯域外


28MHzの共振点はもともと29MHz付近なので少し下げたい



ちなみにもう一本の7MHzモノバンド短縮アンテナも6.78MHzにさがってました。

たった4ヶ月で全体的にこれ程低い方へずれているとは。
マルチバンド短縮アンテナは低い周波数帯程ズレが酷く、特に10MHzは使い物になりません。
まあ、雨なので特に悪いのかもしれませんが、コイルを使っている自作アンテナの宿命ですね。
天気の良い日を見計らって近日中に屋根に登り再調整します。