先日IC-741のクリスタルマーカーにとIC-EX241互換回路の設計とプログラミングをやりました。
もう一台のHF機IC-730Sの補修のためにカバーを外すついでにIC-730Sにクリスタルマーカーを搭載したいと思います。
IC-EX195もどきの回路図を書き、穴あき基板に実装し無線機に内蔵させます。
IC-EX195には100KHzと25KHzの切り替えスイッチとマーカーのON/OFFスイッチがありますがおそらく25KHzがあれば十分。
回路の簡素化として100KHzと25KHzの切替スイッチは無くします。
先日設計したIC-EX241互換回路をそのまま流用すれば動作プログラムはそのまま使えます。

前回書いたIC-EX241互換回路がこれ。



今回書いたーIC-EX195もどきの回路がこれ。



IC-730Sの上面カバーを外すとIC-EX195搭載用の空間が見えるので寸法を測ります。

 



基板のサイズは38mmx35mm程度。

製作した基板がこれ



自宅の部品ケースを見ても無線機の基板側のコネクタと同じものはありません。
コネクタは2.5mmピッチの2Pなので手持ちのXHコネクタのロック用の爪をカットして流用する事にしました。
完成した基板を本体に取り付けて周波数調整を行います。

 

 

調整ですが周波数カウンタで25KHzに合わせる方法だと必要な表示の桁数が足りずうまく調整できません。

そこで、最も一般的で確実な方法で周波数調整を行います。
本体にアンテナをつなげて10.0000MHzの基準信号を受信します。
以前は10MHzのJJYが標準電波として利用できましたがすでに廃止されています。
10.0000MHzを受信すると現在も聞こえてくる中国のBPM(だと思う)を利用させてもらいます。
電波状態の確認としてUSBかLSBで10.0000MHz付近を受信してビートが聞こえたら標準電波の受信はOKです。
AMモードにしてからXTALマーカーをONにします。
ビート音が聞こえているはずなのでトリマコンデンサを調整してゼロビートが取れれば調整完了です。
悲しいかな、普通のXTALを発信させ利用しているのでドリフトは無くせません。
しばらく置いておくと数Hz~数十Hzのワウワウ音が聞こえ出します。
そのワウワウ音の周波数だけ10.0000MHzからズレたという事てす。
TCXOがあれば楽なんでしょうが数HZ~数十Hzのズレなら良しとしてほどほどで調整を終わります。

使用感ですが無線機上面にある調整用のメンテナンスハッチをパチンを開けてのマーカーのON/OFFは特に不便は感じません。



やはり25KHzのマーカーだけで問題なく周波数ズレの確認ができて便利です。
多少ならメンテナンスハッチの周波数調整ボリュームで周波数ズレの調整ができますので周波数表示は常にズレなしです。