1970年代後半、現役でアマチュア無線を運用していた当時は業務日誌は紙の記録簿を使っていました。
当時は、8bitのPCが市販され始めたばかりでまだまだ一般に普及していない時代。
アマチュア無線の再開準備としてはやはりPCを利用しての業務日誌入力ですね。
紙の日誌だと2回目以降の方かどうかの確認も結構手間だったのでPCの業務日誌運用はありがたい。
ネットでクグるとTurbu HAMLOGというツールが真っ先にヒット。
日本での利用者は多いみたいなので早速試してみました。
Turbu HAMLOG/Winの現在のバージョンはVer5.39a。
入門者向け説明を読みながら存在しないと思う適当なコールサインを入力すると簡単に記録が取れます。
使い勝手に多少クセはありますが慣れれば悪くないですね。
さて、データの保管形式が独自形式みたいなんですがちょっと調べたらCSV形式の保管と読み込みが可能との事。
ここで少し悩みます。
可能という事なんですがどうやればCSV形式で保存できるのかいろいろ操作してみてもわからない。
仕方ないのでネット情報を検索すると「検索」「複合条件検索と印刷」をクリックし、「先頭から検索」にチェック、「入力順」にチェック、出力先「CSV ファイル」にチェックして「出力ファイル名」を指定してから「検索無し」ボタンを押す。
データを保存する機能としてではなくある条件で一部抽出をするための検索機能という意味合いみたいですね。
はっきり言って操作手順がマニアックすぎて分かりにくい。
これに対してCSV読み込みは「オプション」「データ保守」「データのインポート」で「CSVファイルから」にチェックして「開く」なので操作手順はまだまし。
ちなみに、このCSV読み込みを行うと現状のデータに追加入力される。
上書きしたい場合は読み込み時のデータインポート画面で「QSOデータに上書き」にチェックが必要みたいなので注意です。
それとCSV読み込みを行うとTurbu HAMLOG/Winが強制的に終了。
これはきっと仕様なのでしょう、100%再立ち上げです。

ここで試しに次の3件の架空データを記録簿に
・コールサイン AAAAAA さんと 9:10 の通信記録
・コールサイン BBBBBB さんと 9:11 の通信記録
・コールサイン CCCCCC さんと 9:12 の通信記録
これをCSV保存し、次にEXCELでこのCSVを開きます。
2行目のBBBBBB さんと 3行目のCCCCCC さんの間に1分後9:13の
・コールサイン DDDDDD さんと 9:13 の通信記録
を挿入してからCSV保存。
CSVデータとして時系列が狂った状態を作りました。
あらためてTurbu HAMLOG/Winを立ち上げてログ記録を一旦全消去してからCSV読み込みすると。
時系列でソートされ、「AAAAAA」「BBBBBB」「CCCCCC」「DDDDDD」さんの順番で表示されました。
良いですね、CSVデータを「マスタ」として参照する運用が可能みたいです。

次にLinuxPCで使えるかの確認です。
ネット情報によればWine上で問題なく使えるとの事。
私のサブノートPCは現在「KONA-LINUX 6.0」のLinuxマシン。
wineはすでにインスト済なのでWindowsPCにインストしたTurbu HAMLOG/Winをインストールホルダ毎Linuxマシンにコピー。
Hamlogw.exe を起動させると あっけなく起動しました。
先の説明で保存した「AAAAAA」「BBBBBB」「CCCCCC」「DDDDDD」さんのCSVデータも読み込みOKです。
いろいろ操作して気づきましたが私のWine環境では「F5」や「F6」のファンクションキーを押す時には一旦Turbu HAMLOG/Winの外をマウスクリックしないとファンクションキーを受け付けてくれない「癖」がありましたが慣れれば十分実用範囲。
漢字文字のコメント入力等も問題ないのでLinuxPCでの利用も問題ない様です