入院している母の窓ガラス越し面会に行った。
すると課長である看護師が今回で２回目となるが
とても素敵なはからいをして下さった。
窓ガラス越しではなく
母と直接逢えるようにしてくれたのだ。
しかも
「お母さんが満足するまでいいよ。
時間を全く気にしないでいいからね！」
私が椅子に座り母を膝の上に乗せて抱っこした。
線維筋痛症と膠原病の痛みが母の体重でドシっとして
物凄い激痛となった(笑)
本当に母の体重が３８キロしかないんだろうか？と
思う程に重かった。
髪の毛を撫でてあげたり、手を握ったり
ほっぺや頭にキスしたりしながら
母が楽しくなるような話題を沢山振りながら話した。
母は私の話を聞いてはいるが何も喋らなかった。
心の中でどうしたんだろうと疑問に思った。
母にとって楽しみな事は２つ。
私に逢う事とおやつ。
おやつは病院でも毎日ヨーグルトが出るが
別途私がゼリーなどをもっていく。
母が黙ったままだったので
また同じ話ではあるが、おやつの話をした。
「今日の病院のおやつは食べた？
ヨーグルト食べた？」
無表情のまま私の目を見ながら
「うん、食べた。ヨーグルト食べた」
また何を聞いても、どんな話を振っても黙ったまま。
でも抱っこされているのは心地良さそうに見えていた。
母を膝に乗らせて
しっかりと片手は母の背中側を通り前まで一周させていた。
「抱っこ気持ちいいな。あったかい。
かあさんは抱っこ気持ちいい？」
すると
「うん、気持ちいい」と言ってくれた。
あぁ良かった、喋ってくれてと思った。
母の目がとろんとなってきたので
「眠くなってきたね？
元気になって退院したらまた一緒に寝ようね？」
とうそをついて話をした。
あぁ本当に眠ってしまいそうと思った瞬間
母はいきなり立ち上がり
「抱っこ嫌」というなり、病棟のホールに入ろうとした。
だから慌てて看護師がドアを開けた。
母はそのまま歩きホールの中で座りたい椅子を探しはじめた。
看護師さんが
「これで面会終わります？まだ病院としてはいいのですが」
「大丈夫です」と即答した。
即答された看護師はとても驚いてしまい
「大丈夫なんですね！？」と言っていた。
父を在宅介護で看取る時に
医者と看護師にその時が近づいたら
本人が色々と自ら話します。
そう言われて、その通りだった。
母ももう既にその時期に入ってしまっている。
「抱っこ嫌」と言ったのは
２つの意味があるのを私は知っていた。
１つは「抱っこ嫌」はお空が近い合図の言葉。
そう言えば１つ思いだした。
「かぁさんの夢を毎日見ているよ？
いつも、かぁさんと遊んでるの。
（こどもかえり）
そしていっーぱいお喋りしているの」
母はこう言った。
「ママは夢をみない。
でもたんちゃんの夢にでるの！？
お喋りしてるんだ」
私はたった今大泣きし始めた。
母が入院して通算４年。
ある日突然、母と一緒に暮らせなくなった。
包括支援センターと市役所の言う事を聞かなければ良かった！
たった１晩だけ母が叔母の家で寝るだけだと思っていた。
ところが翌日になり話が違う。
別々に住むように包括支援センターと市役所にいわれたのだ。
母と一緒に生活出来なくされた。
母はその日いらい、１度も家に帰った事がない。
母は一生、この私が今住んでいる実家で生活できなくなった。
抗議しに行った事がある市役所に。
包括支援センターいきなり事業所をたたんだ。
母が言った２つの事を思い出して号泣している。
「ママはまた、たんちゃんと実家で仲良く暮らしたい」
まだ認知症が軽かったときに
「ママはたんちゃんと逢えなくても
いつも心の中でたんちゃんとお喋りしているの」
もう胸がが張り裂けそうでたまらない。
かわいそうで、かわいそうで。
市役所の担当がたまたま同級生の男子だった。
抗議しに行ったら
「俺、部署が変わったから関係ねぇ」
Amazonで
私が書いた線維筋痛症の本を出版しています。
みなさん宜しくお願い致します。
線維筋痛症の理解者が１人でも増えて欲しいです。
難病リアル: 私は勝つために、線維筋痛症に選ばれた
￥890￥890い致します。
「
目の関係でコメントが見えず
まだ公開出来ていない方ごめんなさいね。
コメ返も遅れたり出来なかったりでごめんなさいね
みなさんにとって素敵な夜でありますように。
