人生とは、さまよい続ける物だと今夜知った。
俺は雨に濡れながら歩いてる。
大雨になり当然、ずぶ濡れになってきた。
俺は雷が好きなのだが雷が現れてくれないろうかと思った。
雷が鳴ると
俺は龍となり天高く夜空を上り
下で鳴り響く雷に吠える。
そんな事を考えいたら
ふと尾崎豊を思いだした。
俺が高校１年生の時に尾崎豊は天に召された。
となりの席の女子は大ファンだった。
あまりのショックで学校を休んでしまった。
１週間経っても登校できない。
担任は卒業したての初めての教員になった男の先生。
口癖が
「俺は生徒が死んだら教員をやめる。
ショックすぎて俺には教員は務まらない」
だった。
その若い確か２３歳だった担任が
尾崎豊でショックを受けている女子が
登校してきた時にどう接するかを考えようといい
クラスメイト達と話し合った。
「やっと登校してきたね！」
これは絶対にNGだと口々に言った。
かと言っていつも通りにと振舞ったとしても
それはそれで、ぎこちないという事でNGに。
こういう事になった。
彼女が登校してきて何か言うだろう。
その言葉にはきっと尾崎豊が出て来る。
その時に一緒に尾崎豊の話をして
みんなで一緒に悲しもうという事にした。
実際、そうなった。
尾崎豊について泣きじゃくりながら
色んな想いを話、背中を撫でてあげる女子たち。
俺もショックだった。
クラスメイト全員も同じく大きなショックを受けた。
全国の尾崎豊ファンも苦しかった。
俺は尾崎豊のCDをもっていた。
訃報が入ったその夜に聴いた。
俺が今大雨でずぶ濡れになっているが
そんな風に感じながら聴いた。
一睡も眠れず、俺がもっているCDをひたすら聴いた。
今まで聴いていたのとは
まるで別のように聴こえてしまっていた。
そしてまたふと思った。
担任は生徒が死んだら教員をやめると言っていた。
俺の事が大好きだといい
クラスは違うのに休み時間が来ると
毎度ながら俺の席にくる。
そして俺の机に向かい合って
反対側の誰かの椅子にすわり
俺の机に顔をくっつけて話しかけてくるのが日課。
色んな話をした。
話していくと同じ夢があった。
作家になるという夢。
可愛いな
俺の方が好きになりそうだと
気持ちは変わっていっていた。
この子と一緒に登下校できたら
雨に濡れたとしても楽しだろうなと思った。
ところが彼女は１９歳という若さで
交通事故に合い天に召された。
彼女の訃報を聞き俺はまず担任のところにいった。
泣いていた。
教員をやめるのか聞くと
「やめない」とハッキリ言い切ったのが意外だった。
「俺がこれで教員をやめたら〇〇（女子）が
あまりにも可愛そうじゃないか。
彼女の中に教員として俺はい続けたい」
俺はその時泣きそうになったが
トイレに行き隠れて泣いた。
俺はショックのあまり
彼女の家に７回忌の時にようやく行けた。
彼女はおかあさんに俺の話を毎日していたと知った。
「あなただったのね」と言われた。
雨が降りしきる中
人生にさまよい続ける。
俺は生きた証を残すかというのも浮かんでいる。
とにかく生きるという事は物凄く大変な事であり
生まれてきたからには生きなければならない。
雨の中さまよい続ける。
人生はさまよい続ける物だと知った夜。
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目の関係でコメントが見えず
まだ公開出来ていない方ごめんなさいね。
コメ返も遅れたり出来なかったりでごめんなさいね
みなさんもぐっすり眠れますように。
