母がまだ若くて元気だった時にこういわれた事がある。

 

 

「たんちゃん?将来ママがおばあちぁんになって

ボケた時は、もうそれは本当のママではないと思って?

 

本当に本当のママじゃない。

 

だからママの事でたんちゃんは頑張らないでね?

 

ママはたんちゃんが必死になってママの事をするだろうと

思うと胸が痛むの。

 

〇〇(弟)の所へいくようにとイメトレしている。

 

〇〇だったら、さっさと病院なり施設などに送りとどけるから。

 

結局子供たちには迷惑をかけるけど」

 

 

認知症じゃないのかと思い始めた時に母が言った。

 

 

「たんちゃん?

ママはなんだかボケてきている気がする。だから怖い」

 

 

私は明るく青空を指さしこう言った。

 

 

「怖くなんて全くない!

同じボケるんだったらボケるだけボケた方がずっといい!

 

ボケまくってなんぼ!

たんちゃんだったとしてもボケまくるね!

 

だって意識が普通になったりボケたりと

両方あったら苦しいもん」

 

 

「そう?忘れっぽくなってきているの」

 

私は明るくあっけらかんと言った

 

 

「忘れて大丈夫!

たんちゃんが代わりにぜーんぶ覚えておくから!」

 

 

母に笑顔が少し戻った。

 

 

1番可哀そうだったのが

 

本当に正常な状態と認知症が交互になっていた時期。

 

「ねぇ?ママおかしくない?」

 

心の中で私は苦しくてたまらなかったが

ソッコーこう言った。

 

 

「うん!おかしい!!だってド天然だから!あははは!

最初っから、おかしいんだって!

 

たんちゃんも変り者だけど我が家全員が

普通が分からないじゃない!

 

だから全員おかしいんだって!!あははは!!」

 

母が爆笑したから嬉しかった。

 

 

私はたった今気づいた。

 

入院している母の病院で1回だけ

中庭でみんなと過ごした日の写真をみて。

 

 

私は母が認知症だと

実は受け入れられていないと気付けたのだ。

 

 

だからこの写真を見るたびに悲しくなっていた。

 

でも母が認知症だと受け入れられた今

母には変わりがない。

 

 

勿論いつも可愛いなと思うけれど

この写真を眺め、初めて改めて心の底から

可愛いな、愛しいなと思ってながめている。

 

 

今泣くわけにはいかないから

あまり触れないようにするが

ある日突然、私と母は引き裂かれた。

 

 

包括支援センターと市役所のい事をきかなけばよかった。

 

 

窓ガラス越し面会の予約がとれたら必ず行く。

 

 

母の前では私はその時の私の最高な笑顔しか見せない。

どんなに心が苦しくても。

 

 

母も私も長くはないとされている。

 

 

母娘揃って、進行するのがあまりにも早すぎる。

 

 

だめだ。泣きそうだ。

 

 

写真を改めて眺めた。

かわいい。大好き。

 

 

ある日、母はこう言ってくれた。

 

 

 

「たんちゃん?順番からいくと

ママが先にお空へいくよね?

 

たんちゃんは病気をいっぱいしている。

 

でも頑張って精一杯生きてね。

 

そしたらママがある時期が来た時に

青い大空から腕が雲に負けない大きさで

たんちゃんを迎えに行き

 

抱き上げて天高く飛ぶから」

 

 

そう言ってくれた時に嬉しいなと漠然と思った。

 

しかし私の病気が生きれば生きる程ふえるため

嬉しとか考える余裕が全くなくなった。

 

 

でも一生懸命に生きたら

母が迎えにきてくれるとだけ思うようにしてきた。

 

 

私は母にこう答えた

 

「うん!がんばって精一杯生きるよ!

ボロ雑巾みたいにボロボロになるまで生きるよ!

だからその時はお空で抱っこしてね。迎えにきてね」

 

 

母はボロ雑巾というのが嬉しいと言ってくれた。

 

 

 

でもたった今、私は別の言いでのボロ雑巾。

 

長くいきられないと言われ進行が早すぎて

日に日に苦しくなる一方。

 

 

まさにボロ雑巾。

 

 

母をおいて先に逝くわけにはいかない。

ただそれだけが1番心配なのだ。

 

 

「たんちゃんを産んだときにね?

ちいさい可愛い足でママのお尻をぺん!と蹴って

生まれて来たのよ?ママ嬉しかったぁ。

 

この子は強い子なんだと思ったから」

 

 

「ママの人生で1番幸せだったのは

たんちゃんと〇〇(弟)を産んだ時なの。

だから忘れないでね?」

 

 

 

かあさん、ありがとう。

涙が止まらなくなってしまった。

 

ごめんね。パパの時みたいに在宅介護をしてあげられなくて。

 

愛しているよ。

 

 

 

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その

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の関係でコメントが見えず

まだ公開出来ていない方ごめんなさいね。

 

コメ返も遅れたり出来なかったりでごめんなさいね

 

みなさんが今頃ぐっすり眠れていますように。

 

 

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