大学生だった時の事。
男友達が
「たんちゃんに見せたいというか
会わせたいヤツがいるんだ」と。
話を聞くとアパートでハンモックで寝ているとか。
「面白いし楽しそう！！会いたい！！」
他の女子たちとは
「えー！？ハンモック！？なぜハンモック！？」
男友達は、ツレは掃除を一切しないから
寝る場所がなくなりハンモックで寝ていると答えた。
他の女子たちが
「えー！やだ！！そんなの」
と言いながら去って行った。
友達が
「さすが、たんちゃん！
たんちゃんだったら見たい、会いたいと
言ってくれるんじゃないかなと思ってたんだ。
いよいよ現場に行った。
友達はハンモック男子の玄関をあけて
（基本、鍵をかけないハンモック男）
ドカドカと先に入っていった。
「たんちゃん、ちょっと待ってて」と言いながら。
すると友達のドデカい声が聞こえた。
「なんだコレ！！お前何やってんだよ！！」
私は益々楽しみになった。
「お前は今、ハンモックで寝ているとでも
思ってんのか！？
何をどーやったらこうなるんだよ！！」
「ハンモックに決まってる！」
「何が起きたらこうなったんだよ！！
お前のかぁちゃんが知ったら泣くぞ！！」
「正にそうなんだって！！
大家が県外の実家に電話して
かぁちゃんに早く来るように言ってんだ！」
「もう１度聞く！
何が起きたらこうなったんだよ！！」
「俺が喰い過ぎて太ったんだよ！
ハンモックですげー喰ったからな。
２０キロくらい太ったんじゃないかな。
そりゃ垂れるわな！」
「買い物はどうやったんだ！？」
「たまたま実家から食べ物が届いたから
買い物の必要はなかった」
そんな会話が筒抜けで続き
友達が戻って来た。
「たんちゃん、予定と変わった！ごめん！
本当に見てもらいたい物が無理になった！」
いよいよ現場に突入。
「やあ！初めまして！
来てくれてありがとう！」
「お前！！斜めって横になった姿のまま
起き上がらず何を爽やかな挨拶してんだよ！」
「初めまして。お邪魔します！
ハンモックと聞いていなかったら
漁船の網と勘違いしたなと思ったと思う」
「率直な意見をありがとう。
ぼくは女子と話すのが苦手なんだけど
たんちゃんは喋りやすいよ。ありがとう」
「たんちゃん？こいつこう見えて
本当にいいヤツなんだよ。
でもまともに相手しなくていいからね！
無理はしないで！」
「え？楽しいよ！いいお友達なのも分かるよ。
あっ！１つ聞いてみたい事を思いついた！
ねぇ？ハンモックが床に全部おちてるけど
椎間板ヘルニアが痛そうなイメージ。
私が椎間板ヘルニアだからそう思っただけだけど」
「たんちゃんもなの？俺も椎間板ヘルニア！
だから超痛くてきつい！！」
これは病院に連れて行かなければとなった。
他の男友達数人を呼んで
ハンモック男子をまず抱えようとした。
「だー！！なんでお前のハンモックが
俺の足に絡みつくんだよ！！」
「ごめんね」
なんて可愛いんだろうと思った。
大学生男子数人。
まずは抱えきる事から始めた。
が！
そうは簡単にいかなかった。
足に絡みついたハンモックは
網タイツの如し！
抱えるには網タイツと化したハンモックを
体から離すこと。
だというのに、なぜかしら
ハンモック男が芋虫みたいに
ごろごろ回転して動き始めたではないか！！
「お前何やってんだよ！！
余計巻き付くじぁないか！！」
「ごめんね。
みんなが怪我しないように。
それと俺に巻き付けたら
そんまま病院に行けばいいだけと思って」
太った芋虫はだれも運べなかった(笑)
まさかの救急搬送！
のちに聞いた。
ハンモック男子のおかあさんが
すぐに飛んできて
ハンモック禁止令を出したと。
そして片付けたくもないこの部屋！！
と言いながら綺麗な部屋にしとか。
その
目の関係でコメントが見えず
まだ公開出来ていない方ごめんなさいね。
コメ返も遅れたり出来なかったりでごめんなさいね
みなさんにとって素敵な夜でありますように。
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