もう少しで11.11セールだというのに虹色が欲しいからといって高いのにAmazonで買ってしまったTRN SHELL。届いた当日に全然聴き込んでいないのに自慢したいからといって書いてしまったファーストインプレッション。
どれだけ興奮したかこれでわかると思うのですが、今回は、そんなTRN SHELLの本レビューです。だいぶ聴き込んでみてわかったこと感じたことを書いていきたいと思います。なんか長くなりそうだな・・・
TRN SHELL
届いた箱はタブレットでも入っているんじゃないかと思うくらい巨大な箱でした。

内箱をスライドして開けるとこんな感じでイヤフォン本体とケースがおめみえ。
今回、どうしてもこの色が欲しくて買ってみたのですがどうみても虫。タマムシが埋まっているみたいでちょっと笑っちゃった。
さらにあけたら袋だらけ。この前のSTARFISHよりもさらに多い袋の数にびっくり。何が入っているかあけてみましょう。


3.5mmと4.4mmのアダプター、交換ノズル、そしてイヤーピースがなんと5種類。実はイヤーピースが5種類も入っているのはこの時初めて知りました。


ウレタン、黒いシリコン、白いシリコン、T-earTipsの他に初見のイヤーピースが。これ、KZ LS01に似ていますがあれとは違い軸は結構しっかりしていて笠だけぐにゃぐにゃなタイプ。先に言っちゃいますが全く私には合わなくて数秒しか使っていません。耳道に全くフィットしなくて使うのを諦めました。
(他のも一応試しましたが、やはり唐三彩のバランスが私の耳には一番フィットするので最終的にそれを使うことにしました)


付属のケースはよく見ると半透明。全部のアクセサリーを収納できるなかなか良い作りをしています。この写真では入れていませんがイヤフォン本体、ケーブルも入りそう。あけやすいし勝手に開いたりしないので今までに手にした付属ケースの中では一番作りが良いです。これはいい付属品。

ケーブルは0.78mmのショート2pinタイプのものがついてきました。(このショート2pinタイプってイヤフォンと隙間がなくなってかっこいいので好き。最近その存在を知りました)
3.5mmと4.4mmのアダプタがついているのでバランス接続も最初からできる良いケーブル。
これ、Sea Serpentだラッキー!って思ったのですがどうやら違うといわれているみたいですね。
まぁ、確かにSea SerpentのコネクタはQDCでこれは2pinなので違うものではあるのか。ちなみにケーブル本体の仕様は全く一緒みたいなのでほぼSea Serpentと言って間違いないでしょう。

そして本体。ファーストインプレッションでも書きましたが結構すごい色していて驚きました。構造色ではなかったのがちょっとがっかりですがこのグロいとも言える派手なカラーリングは結構好きです。ただの銀色より断然こちらですよ。

端子はTRNでは珍しくQDCではない、0.78mmの2pinタイプ。毎回差す時にピンが折れるんじゃないかと緊張するので苦手なんですが、ショートタイプの2pinケーブルと組み合わせるとスッキリとした見た目になるので結構好き。
オール金属製ということでかなり重いのですが(実測で13gありました)、適正なイヤーピースを使えばその重さはそんなに気になりません。
Amazonのレビューですぐに耳から落ちると書いている人がいましたが、恐らく耳にあわないイヤーピースを使っているからだと思います。正しく装着すれば落ちませんよ。
常々思っているのですがAmazonレビュー、正しく使えない人が、説明書を読まない人が勝手な思い込みで賞品を悪く言い、低評価をつけることが多くて我慢なりません。間違った情報を正せる仕組みを導入したほうがいいと思います٩(๑òωó๑)۶
Conchの時にもついてきた交換ノズルがSHELLにもついてきました。もともとついていたのが緑色でこの交換用は黒と赤。あとでこれについては詳しく書きます。
外観についての紹介はこんなもんでしょう。では、音について語っていきますかね。
どんな音?
今回のブログのタイトルに
【TRN SHELL】もうこれで最後でいいと思わされた、完成度の高さに震えたイヤフォン
とつけた通り、もうこれを最後にイヤフォン買わなくていいやと思わされた音質をしていました。最後でいいと思わされたのはこれで二本目。またしてもTRN!
VX PROの時以上に終(つい)のイヤフォンでいいかなと感じ、今後新たにイヤフォンを買う意欲を萎えさせる衝撃的な音色をしていたんですよ。
ファーストインプレッションでも書きましたが、このイヤフォンの出す音、なんか詰まっているんです。密度感とでも言えばいいのですかね?音場いっぱいに音が広がっていてとてもゴージャスな音がするんです。VX PROもゴージャス目な音がするんですがそんなもんじゃない。言葉で表すことができるかわかりませんがそうですね、VX PROが「1..3..5..7..9」な音がするとしたらSHELLは「1.2.3.4.5.6.7.8.9」な音がする。うん、全然伝わんない気がする(笑)まぁ、とにかく空間全部埋まっている豪華な音がして感動する音なんです。
耳に刺さるとかキンキンするとかいった刺激的な部分がなく、それでいて艶っぽい高音なのでものすごく魅力的な音がします。平面ドライバの効果でしょうか?
さらに中音はビオラやチェロの響きがつぶされていない豊かな響きを楽しめます。6mmチタンと8mmPETのDDがダブルで搭載されている効果でしょうか?
さらにさらに、低音がボリューミーなのに全然ボワボワしないんです。私が大好きな深く沈み込むようなトスンとした低音が結構強めに出てくきて快感!ベリリウムコートな10.5mmDDの効果でしょうか?
完璧?(´・ω・`)
クラシックもポップスも解像感高くクリアで豊かなしっとりした音が出てくるイヤフォンなのでずっと聴いていたいと思わせるイヤフォンです。まじでいい音。
小廻こまちゃんがカバーしていたことによってまた聴きたくなったfhánaの「青空のラプソディ」をSHELLで聴いてみたのですが、下手なイヤフォンで聴くとtowanaさんのクリアハイトーンが脳に突き刺さって「雷雨のレクイエム」になるくらい不快になるのにSHELLで聴くとほんとうに気持ちよく聴けて無限ループ上等な気分でずっと聴けます。やっぱね、イヤフォンは耳に刺さらないのが一番いいのですよ。ただ高音が抑えられているだけなく、刺さらないのにクリアに艶を持った音質を保っている、コントロールされている、それがとても心地よい。いやぁ、青空のラプソディ、マジでいい曲。
突き刺さらないといえばConchの時はノズルを標準の黒から赤にしないと自分が好きな音色にならなかったのですが、このSHELLでは標準の緑でも全然気にならなくて驚きました。

購入前の予想ではどうせ標準の緑はシャキーンとしすぎていてConchの時みたいに赤ノズルにしないと私にはあわないんだろうなぁなんて思っていたのですが、なんの問題もなかったわけで。
ちなみにこのノズル達、Conchのノズルほど変化がわかりませんでした。あえて言うならば赤は低音がましてボーカルが引っ込む感じが、黒は低音の響きが抑えられたスカッとした音色に変わったように感じるくらいで一番バランスよく感じ、一番聴きたい音域がしっかりし、広がって聞こえたのは標準の緑かなってわずかに感じたので緑で使うことにしました。
このノズル、どういう構造の違いになってるんでしょう?パット見、違いはシリコンリングの色だけ。フィルターの目の粗さは同じに見えるのでオーボエのチューブみたいに内径に差があるんだろうか?
ポップスを再生すれば引き締まった低音、伸びの良い高音を楽しめ、クラシックを再生すれば広大な空間と豊かな中音が楽しめる。最高のイヤフォンですよこれは。死角なしともいえる万能イヤフォン、あっぱれです。
ここまで絶賛してきて気分は最高?そうならないのがイヤフォン沼の怖い所。以前VX PROを聴いた時になぜあそこまで萎えたか。
高いイヤフォンはいい音がする(真理)
安いイヤフォンを色々買ってみて「こんな安いのにいいじゃん」「値段の割にいい音!」なんてかわいい楽しみ方をしていたところにこういう高額イヤフォンはいい音がするという現実を叩きつけられたら今後どうしたらいいの?ってなるじゃんか。というわけで今回も盛大に萎えております。
11.11セールで買うものはもう決まっているのですがみんな数千円の格安イヤフォンばかりなのでこれ以上の美音がするイヤフォンがあるとは思えないし買う意味ある?なんて考えちゃいますよね。より良い音色のものが欲しいならばより高額なものを買うしかないんですよ。萎えるじゃん・・・ジンベイザメ一本だけ買う?
まぁ、OrchestraLiteみたいに高いのに一番になれなかったイヤフォンもあるので掘り出し物があることを信じて今後も安いイヤフォンを買うことは続けようと思ってます。70本まで収納できるケースも買ったし見て眺めるためにもがんばろう。
どんなソースも素敵に再生してしまうTRN SHELLの紹介でした。
他の格安イヤフォンたちと比べるとお高めですが、この値段でこれだけ満足できるならばむしろ安いと感じるでしょう。1万円以下のイヤフォンの中で私が聴いた中ではこれが間違いなく一番いいので、色々買ってオーディオ沼を彷徨うのが嫌な人はこれを買って満足しちゃいましょう。間違いなくいい音であると自信を持っておすすめするイヤフォンです。超おすすめ!








