以前、TRNMT5を買った時に不良品が届いてしまい、どうせ買い直すんだったらORCAを買うんだ!11月に買うんだ!なんて話をしていたんですけどね・・・

 

TRN ORCAイヤホンパッケージ

 

ORCA、何故か手元にあります(汗)

 

 

いやぁ、Amazonで20パー引きで476円引かれて2000円切っていたし、ポイントやギフトがちょっとあったのでね、我慢できなかったんですよ。(ていうか、さっき確認したらまたさらに安くなってた(`・ε・´)買ったあとに更に安くなるのやめてっ)

 

 

というわけで実質無料で手に入れてしまったORCAをレビューする前に一つ言っておきたいことが・・・

 

 

LINSOULさん、ORCAが全部ORACになってるっ!気付いてっ!!

 

 

商品ページ、すべてのORCAORACになっていて草。画像もORACになってるので直すの大変だと思うけどまだしばらく売るんだったら直しておいたほうがいいと思いますyo!

ORACになっていても、ちゃんと検索に引っかかるんだからすごい。いいのか?

 

 

というわけで改めまして紹介していきます。

 

 

TRN ORCA

TRN ORCAイヤホン LCPダイナミックドライバー搭載

 

 

巻き貝のConch、シャチのORCA、クラゲのMedusaと続いているTRNの水生生物シリーズの一つ。最新作はジンベイザメ?めっちゃくちゃキモいデザイン(いや、マジでキモいんですって)で欲しいけど欲しくないものが出ていて困ってる。

 

 

水生生物シリーズは欲しいのが多くて、Shellは次のセールで買うつもりだしMedusaもあのケーブルがついてくるならってことで(Sea Serpentがついてくる)ちょっとひかれてる。そういえばそのMedusa、目玉に見えるから石化モンスターのメデューサだと思っていたけれどクラゲなんですってね。

 

 

絶対クラゲって思った人少ないと思う。どう見ても目玉だよね、これ。

水生生物シリーズには他にもまだあって、JAWSも面白そうだし、Starfishも12mmのDDが積まれていて興味津々。全部欲しいかも。

 

 

でも、Whale Shark、あんたは欲しいけど欲しくない!何だよそのデザイン。怖いって(;_;)

 

 

TRNは四神シリーズってのも出していて、麒麟と朱雀が興味あり。どちらも平面駆動なので絶対いい音するんだろうなぁって目をつけているんだけどこれも購入予定リストに入れてしまうと破産する。欲しいものあげだすときりない。TRNだけでこうなんだからほんと、イヤフォン集めを趣味にしてしまったことを今更後悔。(だがやめぬ)

 

いつものように脱線したところで本線に戻ります。

 

かいふ~

TRN ORCA イヤホン 白黒デザイン

 

めっちゃかわいい。某シャチのVTuberさんとコラボしていたらバカ売れ間違いなかったのにもう叶わない夢。

 

TRN ORCAイヤホン開封

 

中身はいつものTRNって感じでいつもなら付属品は開けずにしまうのですが、気になったので今回はちゃんと開けてみます。

 

TRN ORCAイヤホン、ケーブル、イヤーピース

 

相変わらずイヤーピースは普通のシリコンタイプとT-Ear TipsのMサイズだけついている低コストパッケージ。だけど、ちゃんと普通のシリコンイヤーピースにもMサイズが付いてた。ちょっとだけお金かかってる。

ケーブルはやっぱりL字であんまり使う気は起きないやつ。チェーンタイプのケーブルなのでこれもちょっとだけお金かかってる。イヤフォン側の端子が丸っこいのは結構好き。

ORCAはスイッチ付きなのでsimピンみたいなのも付属。

 

TRN ORCAイヤホンの外観TRN ORCA イヤホン本体

 

そしてイヤフォン本体。このORCA、商品ページの写真より実物のほうが高級感あっていいです。金属製っていうのもあるとは思うのですが、白がホント綺麗。シャチの模様のところは黒が透けてしまってイマイチなんですけどこの本体の白はすごく好き。そこに印刷されている文字もくっきりしていてなんだか高級感あります。ちなみにR側にはLCP Dynamicと印字されています。

 

そう、このORCA、LCP振動板採用ということでMT5と全く一緒なんですよね。MT5が話題に出たところではやく音色の話に行きたいところですが、筐体の形も似ているんじゃないかと比較してみました。

 

TRN ORCAイヤホン 白と黒TRN ORCAイヤホンとMT5イヤホン比較

 

塗装の有無だけでほんとよく似ています。VX PROVX PRO+も似ていると感じて比べたときがあるんですが全く同じに見えてベントの位置だとか筐体の分割部が違うとか差異がありました。ですが、これはフェイスプレートの厚みとスイッチの有無意外はほとんど同じに見えます。特にノズル側はスイッチの所以外全く同じに見えますね。これは面白くなってきました。MT5ORCAはほとんど一緒説が深まってきましたね。これは聞いて比べないといけない!

 

イヤーピースはT-Ear Tips Mサイズを装着し、せっかくなので付属のケーブルを使って試聴開始。

 

どんな音?

不良品のMT5を無理やり聞いたときとほぼ同じ感想なんですが、非常に抜けが良くて気持ちいい音がするイヤフォンだというのが第一印象。特に中高音がさらっとしていてこもった感じがまったくないのが印象的。良く言えばクリアで抜けが良い、悪く言えばあっさりしていて深みのない中高音。そんな中音域なのでヴォーカルは薄めでちょっと物足りなく感じるかも。

 

そんな割と印象は良いんだけど薄味な中高音と同じように、その下、中音から下の厚みもこのORCA、結構あっさりとしています。コントラバスのピチカートなんかの撥弦音はしっかり出てるんだけど弦から響いた本体の響きがかなり薄めでサブベース部分はそんなに出ていない様子。低音はそこまで派手ではないですね。割と常識的な音がしています。

 

まとめると中高音あっさりで低音もあっさり。あっさり+あっさりで薄めになりそうなんだけど、意外と物足りなくはない満足する音に聴こえるんですよね。これ、バランスがいいイヤフォンの特徴でConchなんかもそうだったんですが部分だけ集中して聴くと薄いかなぁと感じるのですが、全体的に聴くとバランスがとれて前に出てくるというか合成されていい味になるというかとにかく不満はない音になるんです。

 

これ、不思議な現象で、他のイヤフォンと比較するとConchORCAもなんか薄いなぁって感じるんですが、しばらく単体で聴き続けているとそんなことは全然気にならない良イヤフォンになってしまうんですよ。慣れっていっちゃえば簡単なんですが、そうならずにずっと薄味に感じてしまうものもあるのでこれはTRNのイヤフォンの特徴なのかなと感じてます。V10Proもキラキラすぎるかと思いきや聞いていたらなんか満足しちゃうやつでしたし。

 

先日のYongse yoloが濃いめでしっかりとした音を聞かせてくれるのに対し、こちらは爽快感の方が強く、見通しの良いスッキリした印象の音を聞かせてくれます。これはこれで悪くないですよ。

 

イヤーチップにT-Ear Tipsを選んでしまったので高音がスッキリしすぎて薄く感じるのかと唐三彩に変えてみたのですが、なるほど、若干しっとりして落ち着きました。こちらの方があってるかなぁ。

 

うーん、私最近T-Ear Tips苦手になってきたかもしれない。ケースに山盛りで入ってるのに使いたいイヤフォンがなくなってきたぞ、どうしよう。

 

スイッチを試してみる

そういえばORCAにはスイッチがついていた!ということでいじってみることにしました。いじろうと思ったらあらまぁ!

 

TRN ORCA イヤホンのチューニングスイッチ

 

シールで保護されてる!カプトンテープみたいのが貼られていて頑張って取りました。そう、しっかり貼られていたので剥がすのが結構大変なシール。

 

TRN ORCAイヤホン スイッチ部分

 

バッチリ取れたので色々試してみましたよ。

 

効果は結構感じられて、KZ Castorのスイッチよりもわかりやすい変化が楽しめてなかなかよきです。1番から順に低音、中音、高音の増幅スイッチのようで、デフォルトでは全部オフになっていましたがそれぞれをONにすると明らかに音量というか勢いが変わるので楽しい。もともと悪くないバランスのORCAですが、私の場合3番の高音だけオフのままで1番2番をONにするのがもっと楽しめる音になりました。ちょっとだけ勢いのある高音のちょっと抑えてくれたらいいなってところがドンピシャで抑えられるので非常に良いです。

 

このスイッチのパターンをChatGPTに作ってもらったので載せておきます。

 

No 設定 (1,2,3) 音の特徴 備考
OFF・OFF・OFF デフォルト/ナチュラル メーカー標準チューニング。フラット気味でバランス良い。
ON・OFF・OFF 低音強調モード 低域が厚くなり、温かみのあるサウンド。ベースやドラムが力強い。
OFF・ON・OFF 中域フォーカス ボーカルが前に出て、弦楽器の存在感が増す。ややモニター寄り。
OFF・OFF・ON 高音ブースト 空気感・抜けが良くなる。ややシャープで明るい印象。
ON・ON・OFF 低音+中域アップ 全体的に厚みのあるサウンド。ロックやポップス向き。
ON・OFF・ON 低音+高音強調(V字) ドンシャリ傾向。迫力と爽快感のある音。ライブ感重視。
OFF・ON・ON 中高域ブースト ボーカルや弦が伸びやか。明るく繊細なサウンド。
ON・ON・ON フルブースト 全域パワフル。派手でエネルギッシュだが、やや刺激的になる場合も。

 

ちょっと見づらいですけどこの8パターンがあるみたいですね。私が気に入ったのは5番の低域+中域アップでロックやポップス向きとなっていますが、クラシックでもこれはちょうどよい響きになるのでおすすめです。

 

 
ちなみに推奨モードも出してきたのでそれも載せておきます。
 
用途 おすすめ設定
フラットで自然に聴きたい ① OFF・OFF・OFF
EDM / ロックなど迫力重視 ⑥ ON・OFF・ON
ボーカル中心・アコースティック ③ または ⑦
昼夜で聴き疲れしにくいバランス ② ON・OFF・OFF(軽い低音ブースト)
 
こちらも合わせて参考にどうぞ。
 
 
非常に満足する音質でなかなか気に入ったORCAなんですが、ここで噂の真相に迫りたいと思います。
 

本当にMT5と同じなのか、比べてみよう

早速同じ楽曲を流し、 MT5ORCAをとっかえひっかえで聞いてみました。
 

正直よくわからん( ;・~・)
 
 
同じようにも聴こえるし、同じではないかもしれないって思っちゃったのが本音。音の本質は同じ様に聴こえるんですが、若干 ORCAの方が落ち着いた響きもするので全く同じとは言えないんじゃないかとも思えて大混乱。つまり全然わからん。
 
どうすっかなーと悩んでいたらこうすればいいんじゃね?と思いついたのがこのやり方。
 
TRN ORCA イヤホン 白黒デザイン
 
片方に MT5、もう片方に ORCAをつけて同時に聞けば違いがわかりやすいでしょうってことで早速やってみたら一つの発見がありました。
 
 
ORCAの方が音が小さい!
 
 
これは明らかな違いだったのですぐに分かりました。落ち着いた音に聞こえたのはこれが原因ですね。インピーダンスが MT5は32Ω、 ORCAが40Ωと違うので音量の差が出るだろうなと思っていたのですが本当に出てました。
 
で、ここで更に気がついちゃったことがあって、 ORCAのスイッチを全OFFの状態で比較していたんですが、これを全ONにしたら音量があがって同一になるんじゃないかって。そういえば全部ONの状態が MT5に近いって誰か書いてましたよね。というわけでスイッチを全部ONにして改めて比較。
 
 
全く一緒になった!
 
 
MT5の右イヤフォンは配線が逆になっている不良品なので右側を ORCA固定、左側を 正常なMT5ORCAで交互に付け外しして比べてみたんですけど、全くと言っていいほど違いがありませんでした。これ、もしかしたら全OFFの状態で40Ωで、全ONにしたら32Ωってことなんじゃないですかね?OFFの状態で抵抗が入って抑えていてONで解放するってことだったり?
 
 
MT5とORCAの違いが塗装とスイッチの有無でしかない説、ありだと思います。
 
 
まだ数時間しか鳴らしていないので結論を出すのは早いかもしれませんが、ほとんど同じに聴こえるのでそう言ってしまおうと思います。今回やったのと同じ様に VX PROVX PRO+を左右にそれぞれつけて聞いた時はめちゃくちゃ違和感があったのですが、この MT5ORCAの組み合わせは全く違和感なく聴き続けられちゃうのでほぼ同じ出力特性を持つイヤフォンなんだろうなと思います。多分ブラインドで聞かされたら気が付かないです。
フェイスプレートの厚みが違うので厳密には違う音がしているんでしょうけど、素人の耳では判断がつかないですね。同じLCP DD、同じ筐体を使っていそうだからこうなるのは必然か。
 
いやー、面白かった。ただ単に違う種類のイヤフォンを比較するのも面白いんですけどね、同じか、同じじゃないかみたいな比較は聞けば聴くほど違いがわからないという点が面白くて楽しめました。
 

まとめ

というわけでメッチャクチャ長くなりましたが TRN ORCAの音質レビューと MT5との比較検証でした。私の所有イヤフォンの中では結構上位に来るイヤフォンだと思います。2000円クラスの中ではこの前の Yongse yoloKZ ZNAの次くらいか。 KZ EDX Proよりかは濃いめな音がするし KZ krillaよりは大人しくて聞きやすいのでやっぱそのあたりの位置かな。 Piscesと甲乙つけがたい、そんなところでもあります。まぁ、それぞれいいところがあるし好みも違うのであくまでも私の趣味の中ではってことですけど。
 
音質がほぼ一緒なのでさらに安い MT5を選んでもいいんですが、 MT5は高音が本当にうるさいと感じるギリギリな所を攻めているので ORCAを買って高音域を絞って使ったほうがストレスなく使えそうなのでおすすめ。ケーブルもそんなに悪くないのがついてくるので MT5と交換用ケーブルを買うよりかはこれ単体で買ったほうが安く済むってのもあるかな。
 
短くまとめると、あっさりめな音色は劇伴やクラシックで使うとちょっと面白くないけど、ポップスやゲームなんかに使うと明るめでクリアな特色をいかせる、見た目もかわいくバランスがとれたいいイヤフォンだと思います。
 
Amazonでも結構お安めに買えてコスパ優秀な TRN ORCAのレビューでした。おすすめ!(これを投稿する直前に1666円になりました、くっそ)