「Yongse yoloを知っていますか?」
コメントで教えていただいたイヤフォンなんですが、評判がいいことも、見たことも聴いたこともなかったものなので気になって色々調べてみたらいろいろな意味でなかなかおもしろいイヤフォンだということが判明し、買うつもりはなかったのですが気になりすぎて結局買ってしまいました。今日はそのイヤフォンのレビューです。
私が購入を決めたときにはこんな値段で販売されていましてね、あんまり売れないので値下げして売り切ってしまう動きなんじゃないかと思って慌てて注文したんですがこの時は安かろう悪かろうだろうとそんなに期待していませんでした。(売り切りではありませんでしたがのちに値上げされたのでこの時に買って正解でした)
このYongseのイヤフォン、Amazonでは名前もない謎のイヤフォンとして売られていますが、中国や他の国ではyoloという名で、こんなパッケージで売られているようです。
私もこのパッケージのが欲しかった!ヾ(≧Д≦)ノ
まぁ、このパッケージがこのまま日本で発売するのに問題が出そうだったから変えたという噂がありますが、ちうごくではよくあることなのでその件に関してはスルーして、早く音質に関して紹介したいのでさらっと紹介していきます。私のもとに届いたパッケージはこんなものでした。
商品名称がSHARKってなってるんだが!
スルーできないんですよ。一体どういうことなんですかね。beep acoustics という名前のメーカーの BEEP&SHARK という商品にしかみえないんですがこの商品をなんてお呼びすればいいんですかね?かろうじて漢字で扬仕とあるので製造メーカーはYongseと言えるのと思うのですが、商品名はSHARKなの?まじでわかりにくいので統一してください。
とりあえずめんどくさいのでここではYongseのSHARKと呼んでおきます。
Yongse SHARK
立派な外箱を開けると中にはかわいらしい?フクロウ(ミミズク?)らしき絵柄が書かれたイヤフォンが丁寧に収まっていました。なんでフクロ…突っ込んでいるときりがないのではい次っ
内容物はシリコンイヤーピースが3サイズと0.78mm2pinのケーブル、説明書、そしてポーチが入っていました。格安イヤフォンなのに0.78mmって珍しい。
このポーチ、横からぎゅっと押すとぱかっと開くタイプのもので久しぶりにこういうものをみました。妙に懐かしい気持ちになる袋です。
ケーブルは初期装備としてはなかなかいい感じのもので、臭くないし、金と銀のめっき線がミックスされていて見た目も悪くない、私が( ;´Д`)イヤァァァァ!!ってならずにそのまま使えそうな、よさそうなケーブルが付いていました。さすがケーブルメーカーの商品ですね。
L、Rがひっじょーにわかりにくいのと端子がL字なので結局使わないとは思うのですが、今回はこの見た目の良さに敬意を表して一回使ってみることにしました。
ノズルはちょっと短め。NICEHCKのP03をつけたいところですが、とりあえず最初は付属のイヤーピースをつけて聴いてみることにしました。ノズルが短めなのですが、イヤーピースの軸が長めのものがついていたので浅くならずに装着できました。
全体の見た目はこんな感じ。イヤーフック部分からちょっと下の所が、梱包時のクセがついてしまっていてちょっと嫌な感じがあるくらいで全体的にとてもきれいで良い印象です。ケーブルがちょっと蛇っぽい配色で、この光り方は賛否両論ありそう。
この説明書見たときには思わず笑っちゃったんですが、きれいに折りたたまれていないんですよ。ここまでぐっちゃぐちゃな説明書、今まで見たことがない(笑)
こんな雑な仕事をする時点で「このイヤフォン、外れかもしれない」そう思いながらいざ試聴です。
どんな音
開口一番思わず言ってしまったね…
なんだこれは!
予想を富士山くらい飛び越えた音質にぶったまげました。なにこれ、めちゃくちゃいいんですけど。
何がいいか?私が好きな音質だったんです。私が好きなイヤフォンは、耳に刺さらない高音域で、それでいて抜けが良くて、音場が広くて、中音にある程度厚みがあり、ボワつかない低音がある程度あることなんですが、すべて揃っちゃった。
どういうこと?!
正直全く期待していなかったのに驚きの音質だったので大興奮で色々聴きまくったんですが、その結果、恐らく私が手にしてきた中で一番コスパに優れたイヤフォンであると断言できると判断しました。Amazonで2000円以下で買えるイヤフォンの中で「いい音」と言える、おすすめできる中で一番いいです。
今まで散々おすすめしてきたKZ EDX Liteを凌ぐ実力を持っているとさえ言っちゃいます。EDX Liteも値段の割にバランスよく、どんなジャンルのものも上手にこなしてくれるのでとてもいいイヤフォンだと今でも言えるのですが、そんなEDX Liteに豊かな中低音が加わってしまったSHARKの方がよりいい音と感じる方が多いと思います。
中音が特に豊かになってヴォーカル帯が前に出てくるのでAZLA TRINITYを好むような層にはこちらの方がいいっていう人が出るんじゃないかと思います。そんなTRINITYよりも音場が広く、サブベースがよく出ているのでSHARKの方がおすすめ。
何がいいのかもう少し詳しく上げていきましょうか。
まずは高音域。ハイブリッドではない1DDなので他ドラのような胸をすく高音、キラキラとした高音というわけではないのですが、耳に刺さるほんのちょっと前くらいにとどめてくれる絶妙なシャリ付き一歩手前な高音域の調整ができています。耳に痛い高音がでない!お見事です。まぁ、正直言いうともう少し華やかさがあってもいいとは思うのですが、1292円にそれを求めるのは酷というもの。十分です、これでいいんです。
低音域はサブベースもきちんと再生され、十分量感を感じられる低音なので不足感を感じる人はいないと思います。チェロやコントラバスのピチカートも歪まずきれいに再生されますし、エレキベースの速弾きなんかもクリアにボヤつかず出てくるので非常に満足度高い低音域であると言えます。10mmDDでここまでよく深みを出せたなと大絶賛。
そして一番いいたい、褒めたい中音域。
ヴォーカルがくっきり前に出てきてとても聴きやすいのはもちろん、クラシックを再生した時にヴァイオリンやビオラが非常に豊かで濃い音がしてとてもよいです。この音質めっちゃ好き。
ぶっちゃけ、クラシックが得意で愛用しているKiwi EarsのOrchestra Liteと比べても遜色ない聞こえ方をするので非常に困惑しています。価格差23倍www
パッケージ裏面にあった音響曲線をみてもそこまで中音がフラットであったり盛り上がっていたりということはないんですが、全体的にフラットでクラシックで聴きたい音域、音圧を出してくるんだからほんとお見事としか言いようがない。なんだこれは!と言いたくなったのはこういう所。Orchestra Liteよりも抑えられた中音のおかげでポップスにも使えるんだからむしろSHARKの方が使いやすいかもしれない。
解像感とかクリアさ、抜け感とかいった気持ちよさに直結する要素は比べてみると完全に劣るのですが、値段を考えるとそれ以上にこれでいいじゃん的に感じてしまうできに脱帽です。まじでなんなのこれ?
あまりにもよかったのでそのまま使っても良かったのですが、もっとよくなるかもしれないとケーブルをNICEHCKのSnowWingsにしてバランス接続に、イヤーピースをP03に交換してみました。
( *゚ェ゚) ノノ☆パチパチパチパチ
何も言うことないですね。ちょっと不安定だった耳への収まりもよくなるのでP03への交換はおすすめ。ケーブルはまぁ、見た目とバランス接続による心理的向上感によりもっといい音に聴こえるので交換はお好みで。
褒めてしかいないので欠点を上げたいところなんですが、私の好みドンピシャなのでまじで何も出てきません。嫌なところがないんですよ。「もう少しこうだったら」「ここがこうじゃなかったら」という指摘したくなるところがまるでない。大絶賛すぎて不安に感じる方も出るとは思うのですが仕方がない、だってそうなんだもの。
1292円でここまですごい音がするので皆様にもお伝えしたい、買ってもらいたい、買え、買うんだ!そう思いながらここまで書いてきたんですが、悪いニュース。
なんで値上がりしてんだっ(╯°□°)╯︵ ┻━┻
価格乱高下しすぎなんじゃ(# ゚Д゚)ゴルァ!!
せっかく2000円以下の超おすすめイヤフォンとして記事書き始めたのにどうしてここで値上がりするんだよ。今更書き直せないよっ。
まぁ、4000円強していた頃に比べればまだ安いのですが、2800円かぁ・・・非常に微妙な値段になってしまいましたね。
その値段出すならKrillaやPisces、MT5やOrcaもいけるので選び放題に。まぁ、それでもこのSHARKは別格の音をしているのでおすすめすることには変わりないのですが残念です。
低価格イヤフォンの中で私が最もおすすめするイヤフォンになった、Yongse SHARKのレビューでした。特にクラシックをよく聴く方におすすめです。ケーブルは悪くないし、付属のイヤーピースも一応普通に使えるものがついてきたので箱出しそのままでもいい印象で使えると思います。
うーん、値上がったのが残念。また1292円になってくれ、頼む。