AliExpressの新学期応援セールで買ったイヤフォン達の中で一番最初に注文したものが一番最初に届きました。

 

Kiwi Ears DOLCE

 

 

Kiwi EarsのイヤフォンはOrchestra LiteCadenzaと持っているのでこれで3本目。どちらも非常に私好みの開放感あって広がりのあるスッキリした音質なのでこれもめちゃくちゃ期待して待っていました。

 

では、オープン!

 

 

付属品はケーブルとイヤーピースが一種類のみとシンプル。ケーブルはL字だったので使わずに保管。

 

 

で、本体ですよ。写真で見ると綺麗なグラデーションになっていたのでどういった仕上げになっているのか気になっていたんですがなるほど、細かい点でグラデーションを表現していたんですね。噂によると一つ一つ微妙に柄が違うのだとか。Cadenzaの時と同じように手塗りなんですかね?とてもおしゃれで気に入りました。

 

 

端子はこれ、QDC使っても大丈夫なんですかね?諸元表には2pin 0.78mmと書いてあったんですが容赦なくJIALAIのQDCケーブルを突っ込んでみたところちゃんとはまったし音が出たのでこれでいいっかってなったんですがこの辺はよくわかりません。持っている2pinケーブル2本しかないのでこれには使えないのよね。

 

 

ノズルはCadenzaより太めに見えますね。付属のイヤーピースをそのままつかっても違和感なく装着できたのであまり気にしないことにします。

 

10mmのダイナミックドライバーを一つだけ搭載したシンプルな構成のDOLCE。さて、どんな音がするのでしょうか。いつもの試聴セットで聴いていきます。

 

 

クラシック系で壮大でかつダイナミックな曲ということでいつもこれから聴き始めるんですが、なるほど好きかもこの感じ。

 

私が一番気にする音の開放感、抜けの良さは問題ないというかむしろ横に広く広がる広大な音場は特筆するレベル。低音はその辺に置きっぱなしにならないちゃんと深く沈み込むタイプでそれがより開放感をもたらしていい感じ。

中高音は話に聞いていたとおりかなり落ち着いた響きで、派手さはなくシンバルなどの超高音は突き刺さる気配まるで無しのおっとり中高音。ちょっと眠い感じでしっとりしているんだけど抜け感がとてもよいので不満には感じない感じ。

弦楽器の響きは薄くなっていないし金管楽器の響きも重厚感あっていいじゃない。これ、いいぞ。

他のクラシック楽曲も破綻することなく広めの音場とバランスの良い響きでとても満足したのでポップスいってみましょう。

 

 

クラシックをバランス良く鳴らすイヤフォンってポップスを再生するとなんとなく違和感を感じることがあるのですがはたしてDOLCEはどうなのかと聴いてみましたがなかなかいい響きしてる。

やはりポップスでも開放感感じる抜けの良さは変わらずなんですが、もしかしてちょっと低音強めですかね。あと、ボーカルがちょっと後ろにひいているおとなしめな印象。

ベースラインがちょっと目立ちすぎるこの感じ、なんか最近聞いた覚えがあるなと考えてみたら、AZLA TRINITYがこんな感じの低音出していたなぁとふんわり思い出しました。ただ、あちらは近くに放り投げられて爆発する低音だったのに対し、こちらは近くに残像を置いてそのまますっと奥まで深いところまで届ける低音なので不快じゃない低音で悪くないですね。

 

 

この曲、冒頭にタムタムとベースのいいソロがあるので低音チェックに最適♪と私が昔新たに再生機器を買った時に最初に聞いていた曲なんですが、やはりベースがDOLCEで聴くとかなり強く出てきますね。エレキベースが鳴るあたりの音域が良くきこえるチューニングです。AM16のBassバージョンも低音がかなり出るイヤフォンなのですが、あちらはベースの音域よりもさらに下のもっと低音が強くでるだけで、ベースはそこまで際立ってこない面白い音がします。ていうか、このエレキベース音域が際立って聞こえてくるイヤフォンって今までにあったかな?それこそTRINITYくらいしかないかもしれない。サブベースっていうんでしたっけ?他のイヤフォンはベースよりももっと低いところも盛り盛りしているのでこのDOLCEとは違う響きなんですよね。サブベースはそこまで盛っていない、なかなか新鮮な低音でとても面白いです。普通のポップスを楽しむならなかなか楽しめるのではないでしょうか。特に歯擦音がしっかり軽減されているので長時間聴いていても疲れにくい音質だと思います。

 

目立った特徴はこんな感じでものすごく聴きやすい、やさしい音がして高評価を与えたくなるイヤフォンです。他のカリカリした解像感高めなイヤフォン達と比べると中高音がマイルドでしかも中音がしっかりとしているので若干眠い印象を持ちましたのでイヤーピースとケーブルを変えてみることにしました。

 

 

イヤーピースは最近唐三彩がお気に入りになって使わなくなったので大量にケースにしまってあったT-Ear Tipsに、ケーブルは銀メッキ線がいいだろうとTRNのTNを4.4mm端子にしてバランス接続してみたところ眠さは若干消え、さらに抜けが良くいい感じの響きになりました。うん、悪くない。

 

 

Orchestra Liteはオーケストラに特化した中音バリバリの響き、Cadenzaは全方位でバランス良く高解像度でソリストを引き立てる響き、そしてこのDOLCEは全体的に甘く、柔らかく、そして優雅な響きがするその名の通りのイヤフォンでKiwi Earsがますますお気に入りになりました。早いところQuintetが欲しいけれど今回コインを使いまくってしまったのでますます遠くなってしまった・・・

 

Amazonでも買えるみたいですね。

 

 

このお値段ならめちゃくちゃおすすめします。高音キラキラは好きなんだけど耳に刺さるのはちょっとなぁって思う方に特におすすめ。クリアで広い空間にきらめくやさしい音場が作られるので安心して聴けます。ベースが強めですがバランスが崩れるまでではないベースの動きがよく見える程度の強さなので低音が苦手って方でも楽しめると思います。

ポップスだけでなくクラシックも不満なく楽しく聴けますのであまりお金はかけたくないけどちょっと高音質なものが欲しいって方にもおすすめ。あー、中華イヤフォン初めての一本の候補に入れてもいいな。誰が聴いても「いい音」っていうでしょう、この音質なら。

 

これ、1005円で手に入れちゃったんだよなぁ。なんか申し訳ない気がしますがセールは上手に使うものなのです!

 

DOLCEという名前の通り、やさしい響きのするイヤフォンのレビューでした。

手元にはもう既に他にイヤフォンが4つ届いています(笑)順番に慎重にデビューしていう予定です。あぁ、楽しい。