DAISOで買ったType-C接続のイヤフォンが期待していたのに絶望的な音でがっかりしていた所、ちょうど在庫が復活していましたAZLA TRINITY。イヤフォン界隈で皆大絶賛というステマを疑う程に噂になっていたイヤフォンなので興味があったんですよね。ナイスタイミング、買うしかないでしょう!と即注文。
購入したのはType-C接続の青いもの。自分で使うなら本当は3.5mmのものがよかったのですが、叔母に譲ることを考えてType-Cの方を選んでみました。
パッケージはこんな感じ。各色、接続タイプごとに違うパッケージを使っているみたいでお金かかってます。
背面は商品説明。ふむ、こちらは8mmドライバを使用しているみたいですね。(結構こだわり抜いたドライバーだとか)帯域は10hzから40khzとなかなか。仕様だけみるとハイレゾに対応していそうですがとある理由でType-C接続の方はハイレゾ非対応。
中をあけると黒いポーチに入ったものが出てきました。うわぁ、こういうの久しぶりだ。Ankerのバッテリーを買った時に見たのが最新か?もっと遡るとソニーやオーディオテクニカのイヤフォンを買った時ぐらいにしかついていなかったポーチ付属。このポーチ、つかわないのよね(笑)
そして本体。なかなかいい青色で好印象。最近耳掛け型の大きなイヤフォンばかり買っていたのでそのコンパクトさにかわいさを感じました。ケーブルはスルスルした感触で絡みにくそうだし思っていたよりもしっかりとした太さで頑丈そう。ていうか、このケーブル長すぎません?スマホとかに繋いで使うんでしょうけど1.5mもいります?
リモコンマイクも単色ではなくちゃんと青色が使われていていい感じ。再生停止、通話の応答ができるタイプですかね。ちなみにマイクを使用する予定はありません。
イヤーピースは4サイズとなかなか贅沢なものが付属していました。「SednaEarfit T」と仕様書には書いてありましたけど、これはORIGINとはどのくらい違うんですかね。詳しい方解説頼みます。ストレートタイプ用に開発された別物とはいえ、いつかは買おうと思っていた SednaEarfit が手に入れられて満足。
イヤーピースが付属するということは当然交換できるということでノズルの形状をじっくりと。ノズルもアルミなんですかね?ちょっと触った感じではプラスチックかどうかはわかりませんでした。高級感あってよし。
耳への収まりも非常に良く「SednaEarfit T」が滑らず圧迫感も少なめなのでカナル型のイヤフォンが苦手な方もなんとか使えそうな感じ。
ちなみに最初についていたイヤーピースはMサイズだったのですが、少し圧迫感を感じたのでMSサイズに変更して使用しました。T-ear Tips、唐三彩ではMサイズを使用している人なんですがノズルがこちらは太いのかな。
というわけで、眺めていても仕方がないのでさっそく聴いていきましょう。
動作チェックとしてタブレット、スマホと接続し、問題なく再生されることを確認したのでPC(Windows)にも接続してみました。
AZLA TRINITYと表示されました。
残念なことにハイレゾといわれる24ビットには設定できず、表示の音質しか選べませんでした。そう、これがあったので本当は3.5mm接続のものを買いたかったんですが、まぁ、素人にはそこまで変化を体感できないし、聴くものも圧縮音声ばかりなので十分なんですがね。
ちなみに私が普段使用しているDAC、TRN Black Pearlではこれだけ選ぶことが出来ます。あまり高くしすぎてもということで32ビット192khzで使用していますがそれを生かせる音源を持っていないので宝の持ち腐れだったりします。
ちなみにマイクの方もちゃんと認識し、使うことが出来ました。
ほんと前置きが長くて申し訳ないですが、聴いてみました。
一発目に再生したのはこちら、いつもの。
再生して最初に思ったのは「悪くないんだけどなんか音が近い」ということ。この前買った100均のアレと比べてはいけないくらい全然悪くない、いわゆる「いい音」というものが出ているとは思うのですが、これはうーん、どうなんだ?
こもったような解像感低い音ではないのでまずは私的合格ライン突破。だけど、低音はしっかりでているのに耳のそばでもこもことはじけている感じで深みがなく透明感なし。ストリングスもよく鳴ってはいるんだけど伸びが悪く、その辺にとどまっている感じに聞こえてしまう。ちなみに無音の時のホワイトノイズは皆無ではありませんが、極少なめで気にならない程度、悪くない。
あーこれは典型的なクラシックには向かないタイプだと理解したので続けてポップスを再生してみることに。
なるほどなるほどそうですかと納得。完全にポップス向きですね、なかなかいいじゃないですか。ボーカルをしっとりと聴かせた上でそれを引き立たせる感じの音造りがされています。
歯擦音気にならない痛くない超高音、こもり感なく伸びのよい高音、ボーカルを歪みなく素直にならす中音、地響きまではいかないけれど十分に迫力のある低音がバランス良く鳴ってる。ポップスならば音の近さも全然気にならないし、深みのないベースも動きがよく見えてとても気持ちよく聞こえます。ポップスのような密集した音楽を聴くには悪くないと思います。
ただ、タムタムやコンガ、ボンゴのような打楽器に深みがなく、表面的な打撃音のみが目立ってしまうのでジャズなんかはちょっと物足りなく感じちゃうんじゃないかなぁと。据え置き型小型スピーカーが無理して出してくる低音感に似ています。8mmドライバーを使っている弊害でしょうか。この深みのない低音のせいで私がよくいう音の広がりがなく、凄い狭い空間で鳴っているような響きになってしまっています。
うーん、難しいなぁ。恐らく世間的にはこういうボーカルが伸びよく出ていて、澄んだ抜けた高音、わかりやすい十分な低音がでていればいい音と言われるんでしょうけど正直私の好みじゃないです。特に空間の狭さと深みのない低音が好きじゃない。いや、悪くないんですよ、ほんとに。でも、なんだろうこのこれじゃない感は。
Amazonでも2000円というかなりお安い値段で買えるものとしてはなかなか高水準なのかもしれませんがこれより低価格だけれど十分な実力を持った他のイヤフォンを多数聴いてしまっているのでとても評価が難しい。同価格帯でAmazonで買える中華イヤフォンと比較してみると例えばこれ、
今なら1104円なんて激安で買えてしまうものなのに音の開放感、バランスのよさはこちらのEDX Liteの方が上だと私は感じています。低音の強さはTRINITYの方がしっかりしているので聴いた感じはあっさりしていてつまらないと感じるかもしれませんがね。(しかもこれ、アリエクなら高くても600円程度で買えちゃうんですよ)
低音が物足りないというならばこちらZSTxの方が開放感あるし深みのある低音が出ているので楽しく聴けます。ただ、ボーカル曲を聞くにはちょっと高音域が派手すぎるのとボーカルが浅いのが難あり。
他にもKZ KrillaとかKZ ZNAとかアリエクで1000円台で売られているあれらの方が解像感や低音の出方が私の好みなのですよ。TRINITYの出す音は恐らく世間的にはとてもいい音と認識されるんでしょう。ただ、私の好みとは合わなかった、そういう話。好みじゃないけれどこの前買った100均のアレみたいな我慢できない音じゃないので十分だとは思うんですけれど・・・開放感馬鹿の戯言だと流してもらえると助かります。素直に褒められなくて申し訳ない。
USB Type-Cで接続できてマイクが付き、シュア掛けではないので手軽に使え、さらに2000円なんていう格安で買えるイヤフォンとしてはとても優秀なイヤフォンです。音質は私の好みではありませんでしたが十分にいい音がするイヤフォンとしての能力があり大多数の人が不満なく使えるイヤフォンだとは思います。誰にでもお勧めすることができるイヤフォンです。大人気なのもわかりますね。このイヤフォンなら音楽を聴くなとはいいません。安心して叔母にプレゼントできます。
ただ、マイクとかいらない、USB接続じゃなくていい、シュア掛けでも問題ない、ただいい音が聴きたいというならばAliExpressにいいのがいっぱい転がってますよと。
格安中華イヤフォンの世界はいかがでしょう щ(゚д゚щ)カモーン
私のオススメはKiwi earsのCadenzaっていうんですけどね・・・
まぁ、なんだかんだ言いましたが、かなりオススメです。AZLA TRINITY。