AliExpressのサマーセールで大量に購入したイヤフォンの中の一本目が届きました。

最初に届いたのはこちら!

 

TANGZU Wan'er S.G スタジオ エディション 

 

様々なレビューで絶賛されていたのでいつか買おうと思っていたもので、今回のサマーセールでこんな値段で買うことが出来たので真っ先に飛びついたイヤフォン。

 

 

1716円となぜこんな割引率が低いときに買ってしまったのか・・・悲しいことに購入直後にポイント率が上がり1240円に、そしてサマーセール最終日には1087円になってしまいハンカチを噛む羽目になった悔しい一本なのですが、いいんです。何事も勉強、次のセールこそ後悔のない買い物をしたいものです。

 

それでは、開封っ!

 

ケーブル、イヤーピース等が個々のしっかりとした箱にぴったりと収められて入っていました。ただの袋に入ってそのまま転がっているよりもいいものを買った感があがってとてもいいパッケージです。

 

 

なぜかクリーニングクロスも付属。2枚上の写真ではパッケージイラストと同じ白バージョン側が写っていますが、実は裏返すと黒バージョンの絵柄が印刷されています。

 

私が調べた限りなので間違っているかもしれませんが、この女性は「上官婉児(Shangguan Wan'er)」という方らしいです。興味がないので詳しくは調べなかったのですが、武則天(Wu Zetian)という人に仕えた才女のことを言うみたいです。(マジで誰?)商品名のS.G.は「Shangguan」の略ですかね。

 

ちなみにブランド名のTANGZUは「唐族」、中国の「唐」王朝に由来しているらしく、それにちなんで他にPrincess Chang Le (長楽公主)、Xuan Nv (玄女)などの王朝シリーズのイヤフォンを出しているみたい。いいよね、こういうの。全部揃えたくなってしまう(罠過ぎる)

 

さて、パッケージを眺めていても話が進まないので肝心のイヤフォン本体について。

 

 

最初は黒を買う予定だったんですが、購入しようとした時点で売り切れていたので仕方なく白に。(黒が売り切れていたので無くなると思ってあわてて買ったのよね。だから最安値を逃した)

仕方なく白になってしまったけれど届いたものをみたら「これで良かったじゃん」と嬉しくなる仕上がり。白い部分、まさかの白蝶貝仕上げでした。キラキラしていて綺麗。ゴールドの飾り部分も嫌みっぽくならないブロンズに近い色味で私好み。

ダイナミックドライバーがノズル直下にあるのでダイレクトに音が耳に飛び込んでくるタイプなのかな?なんてこの時は思っていました。

 

 

付属品はカラフルなイヤーピース4サイズ(グレー軸は本体に取り付け)と赤軸グレーの3サイズ、そしてL字プラグがついたQDCタイプのケーブルがついていました。

このケーブル、L字な時点で使う気が起きなかったので速攻でしまったんですけど、フックの所がなんか気持ち悪い形状をしていました。針金が入ったタイプらしく絶対に使い心地悪そうだなという印象。スペック表にQDCタイプと書いてあったのでQDCタイプが使えると思って速攻でTRNのレッドチェーンをつけたんですが、このケーブル0.78mmぽいんですよね。QDCは0.75なのでちょっと気持ち悪い。まぁ、問題なく取り付けられたのでいいんですけど。

 

 

このカラフルなイヤーピースはどうもこれらしいです。

 

 

赤がS、黒がM-、白がM、黄色がLサイズらしいので青のM+がついていないのかな。

 

イヤーピース、グレー赤軸のとこのKBEAR 07っぽいのと付け比べてみましたが、KBEARの白(最初から付いていたやつ)がなんかいい感じだったのでこれをつけていざ試聴。

 

試聴一発目はいつものこれから。

 

 

音量を上げれば凄い迫力出せるが音場はそこまで広くない、抜けてこないのっぺり音質。でも濃厚なので悪くない。

スタジオエディションということでモニターっぽい味付けがされているらしいんですが、そこまでフラットフラットしていなくてちゃんと出るところは出ている感じ。金管のバランスも悪くないし弦の艶やかさ、第2ヴァイオリン、ビオラ辺りのふくよかさも表現できてる。第一印象はとてもいい感じ。

 

特に音量をどんなに上げても耳に痛い刺さる部分が出てこないので好きなだけ音量を上げられるのは他にない特徴。FF12のこの曲の場合後半「ドスッ」「ドガン!」といったどんちゃんどんちゃんするところで無茶苦茶気持ちのいい低音の圧を感じられて楽しい。大音量で聴くとアクション映画のSEを聞いているみたいな圧がある。これ、FPSやSTGで使ったら楽しいんじゃないだろうか。

 

 

ただ、こちらのFF13みたいな壮大な広がり感を持った曲なんかだとちょっと物足りない感じがします。中低音は十分出ているんだけど爽快感がちょっと足りない。こもってるわけじゃないんだけど他のイヤフォンがもっとクリアなのでなんか膜一枚貼ってるなぁって印象に。単体で比べるものが無ければ感じない程度のわずかなくもり。あぁ、そうか、立体感が足りないんだ。低音の深さはあるんだけど、高音の広がりと奥行きが程々なのでちょっと物足りなさを感じる。

 

 

じゃぁ、ガチクラシックならどうだとこれを持ってきましたが、全体的にはなかなかいい印象。

Orchestra Liteなんかと比べても悪くない線太めなヴァイオリンを聞かせてくれるんですがちょっと高音倍音がヒンヒンと頭に響く感じできつい、気持ちよくはない。気持ちよくはないんだけど独奏以外の伴奏オケの圧が十分に感じられるので私が苦手なだけでこの響きを好きな人はいそう。低音中音高音のバランスがとてもいいのでヴァイオリンソロはちょっとと思いましたがオーケストラ曲は得意そうな印象。

 

 

ポップスはどうだといつもの。うーん、ボーカルの主張薄めでしかも開放感もないからちょっと窮屈な感じ。VX PRO+なんかと比べると特に感じるんだけどボーカル周りがなんかごそごそごちゃごちゃしていてスッキリしない。低音のズンズンは十分出ているんだけどぼやっとしているし中音部がこもってきこえるので楽しくない、退屈。

 

 

男性ボーカルならどうだとこちらを再生してみたらあらまぁ、音域はオーバードとそんなに変わらないんだけどボーカル周りのごちゃごちゃ感を感じずなかなか楽しく聴けます。ただなぁ、なんか広がり感が無いので気持ちよくないんだよね。

 

 

結論、このイヤフォンはBGM向きなのかなって思いました。このバックドラフトのサントラなんて大音量にしたらメッチャ気持ちいい。(このYoutubeの音源は音質悪いので参考に出しただけですが、CDで聴くともっといいです)

 

長時間聴いていても突き抜けたところがなく疲れないので普段使いにも良さそう。

音量を上げれば映画館みたいなドゴン、ドガンといった圧を体感できるので途中でも書きましたが爆発音や炸裂音等が多用されるゲームなんかだと楽しく使えそう。

ただ、ボーカル域、人の声辺りはそんなに気持ちよくない。ちょっと平坦な感じがするのでちゃんと出てはいるんだけどリアル感がないただの音に感じちゃう。

 

癖がなくて耳疲れしない悪くない音質なんだけど一本目にはオススメしないかなといった印象のイヤフォンでした。音楽を真剣に聴くときに使うより、ながら聴きとかゲームに使うとか、爽快感が必要ないラフな感じで使うのに向いていると私は感じました。他のレビューは全く参考にしていないので真逆のこと言ってるかもしれない。私はレビュアーではないただの一般音楽好きなだけなので「あいつなんか言ってたなぁ」程度に聞き流していただけると幸いです。

 

サマーセールで買ったもの一本目は刺激薄めの優等生イヤフォンでした。

あと何本届くのかなぁ?