テレビのリモコンのボタンの反応が悪い!
我が家のテレビは2009年に買った東芝のREGZA 32C8000。当時7万円くらいで買ったんだったかな。もう15年も経っているのに一度も壊れることなく使えているんですが、最近そのリモコンの調子が悪く、電源を切るのにリモコンの電源ボタンをぎゅうぎゅう押さないといけない状態になっていました。
よっしゃ、表面の汚れもだいぶついているし分解してなおしてしまおう!と思い立って気合をいれ、修理を始めました。
分解はネジ止め部分はなく、爪ではまっているだけなのでピックを使って丁寧にこじ開けるだけで完了。ちょっと固いですが本体中程に爪を突っ込めば隙間ができるので比較的簡単に開けられました。
案の定電源ボタンに何かをこぼしたものがべっとりと。
アルコールとアルカリ電解水を使って綿棒で丁寧に拭いていきます。
見事に綺麗になりました。
せっかく開けたので基板の裏側に溜まったほこりも取ってしまいましょう。
表面パネルとゴム部品は食器用洗剤で水洗い。
乾燥した後、そのまま組み立てればよかったんですがここできれい好きな私、やらかしました。
ゴム部品のスイッチと接触する部分に触るとなんだか黒い汚れがつくので気持ち悪くて全部綺麗に丁寧に丹念に拭き取ってしまいました。何がいけなかったかおわかりでしょうか?そう、ここには導電性塗料が塗ってあったんです。
私、こういうのって導電性ゴムを使用していると思い込んでいたのでまさか塗料だとは思っていなかったんですよ。汚れだと思い込んでいたので見事に綺麗さっぱりに拭き上げてしまいました。
導電性塗料が塗ってあるゴムと基板が接触することによって電気が流れる仕組みなのにゴム側が導体ではなくなってしまった・・・つまり
や・ら・か・し・た _| ̄|○
導電性塗料を完全に取り除いてしまったことに全く気がつかず、綺麗になったとうっきうきで組み立て完了。テストテスト♪とテレビに向けてボタンを押したのに全く反応しないことに呆然。原因を調べたらゴムに塗られていたのが導電性塗料であったことを知り愕然。
あわててこんなものをとりだして塗ってみましたがまぁ、だめですよね。接点復活剤は導電剤の役目を果たしませんもの。
解決策をググったところ剥がしてしまった導電性塗料を塗り直せばいいとわかったので購入しようと調べてみましたが、結構なお値段がする上に納期が相当かかるものばかり。
じゃぁ、AmazonではなくAliExpressで直接買うかとみてみてもチョイスなのに納期が月末。
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https://s.click.aliexpress.com/e/_o2BPbqS
はぁ、困ったとリモコンの型番でググりながら修理方法のいいアイデアがないか探していたら、こんなものを見つけてしまいました。
代替品買った方が安い~ /(^o^)\ナンテコッタ
なおすより買った方が安いなら買うしかないよねと修理は諦め、代替品を買うことにしました。
純正の電池は単四電池なのですが、単三電池のものがあったり、ボタンの配置がちょっと違ったりとCT-90320Aの代替品は複数あってどれを選ぶか迷ったんですが、とりあえず同じ単四が使えて配置が同じ、クーポン付きで782円になるものを買ってみました。当日便に間に合い今日中に届くみたい。早く見つけられてよかった。電源入れられないのは困るから今日届くのはよかったよかったε-(´∀`*)ホッ
で、終わるはずだったんですが、諦めきれない私、届くまでの間についやってしまったんです。
接点にアルミホイルを貼る方法。
Youtubeでそうやってなおしている人をたまたま見つけちゃったんですよ。ただ届くのを待ってれば良かったのに他にやることあったのに、代替品が届くまで時間もあったし面白そうなので試してみちゃいました。
まずはうちにあったアルミホイルが電気を通すのか確認。電池チェッカーにアルミホイルをはさんだ状態で電気が流れるかをためしてみます。
ちゃんと電気を通すことが確認できたので、全く反応しなくなったボタンの上に小さく切ったアルミホイルを貼り付けていきます。
幸い4色のカラーボタンやレグザリンクボタンなどの小さいものはゴシゴシしていなかったので比較的大きなボタンだけで済みそう。
接着は両面テープを使うことが多いようですが、B-7000がうちにはあったのでそれを使ってぺたぺた。
とりあえずアルミホイルの貼付完了。果たして結果は・・・
なおっちゃったよ、どうすんだ (´・ω・`)
ちゃんとボタンが反応するようになりました。ていうか、なってしまいました。
もう少ししたら代替品届くのに直しちゃった・・・まぁ、直せたことはいいことだし、簡易補修なのでいずれまた調子が悪くなることは確実。代替品があるのにこしたことはないのですが、なんだか残念すぎる結果に。
この前取り付けたスマートロックの時も事前にちゃんと調べていれば安くすませられたのに調べなかったせいで高いものを買う羽目になりましたし、今回もちゃんと調べていれば補修、洗浄の前にゴム部品には導電性塗料が塗られていることに注意できたはず。やらかしたあとの補修の方法もアルミホイルを使用すればいいことを事前に調べれば知ることが出来たはず。勢いでDIYしてはいけないことを固く誓いました。
というわけで、もう必要ないのに注文してしまった代替品が届いたので、せっかくなので比較していきます。
左が今回買った代替品で、右がついなおしてしまったリモコン。
ロゴがないのとつや消しになったくらいで全体的には印象が変わらない、ほぼ同じつくりです。つや有りの純正品の方がだいぶ塗装がはげたりしてボロボロですがまだ高級感はある感じ。
わかりやすい違いはまずここ。赤外線発光部が純正品には二つあるのに対し、代替品は一つしかありません。純正品は縦に持っても信号が届くけど代替品は水平に持たないといけない。まぁ、狭い部屋で使う分には使い心地はそこまで変わらないのです。
ボタンの大きさがよく見ると違いますね。純正品の方が大きくて代替品の方がコンパクトにまとまっています。
大きい純正品の方が文字が読みやすいように写真ではみえますが、実際にはつや消し本体にはっきりとした太字のフォントが印字された代替品の方が読みやすいです。
ボタンの押し心地は純正品の方がストロークが少なくて快適。(アルミホイル貼ったせいでストロークが減った可能性もありますが誤差かな)
大きく変わっていたのがこの部分で連動した十字ボタンだったものが独立したゴムボタンに変更されています。真ん中の決定ボタンは代替品の方が押しやすいですが上下左右のボタンはなんとなく純正品の方が押し心地がいい気がします。
(ちなみにこのボタン、PS4に繋いだtorneの簡易操作ができることに今回初めて気がつきました。戻るボタンがPS4のホームボタンで、上下であのグルグル操作リングを動かせます)
4色ボタンやdデータのボタンは大型化されていて代替品の方が指にやさしい感じがしますが、そんなに押し心地は変わらないかな。
というわけで、丁寧に直したからかバッチリ動作するのですが、せっかく買ったので代替品をこれから使うことにします。それが壊れたら直したやつ使おうか。
あぁ、なんだかもやもやする。720円と高いものではないので返品はしませんし(この値段で返品はさすがに躊躇する)ちゃんと使いますから無駄にはならないんですが、タイミングが色々悪かったなぁって。当日便だ!わーいとすぐ発注してしまったせいで直してしまった時にはもう出荷されたあとだったんですよ。翌日配送ならキャンセル間に合ったのにもう無理だったのがもう運命。
うん、仕方ない。これもまた勉強。
リモコンを修理しようとしてやり過ぎて壊し、もうだめだと発注したのに直してしまってアッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノアッヒャッヒャ!な事態になったお話でした。今後、修理する時は勢いでやらずにちゃんと調べてからやるようにします。