12本もイヤフォンを買ってみるとそれぞれの特色がみえてくるのですが、その中で一番大きく分かれる、耳に刺さるイヤフォンと刺さらないイヤフォン、何が違うのかを調べてみました。
単純にそのイヤフォンの特性のせいだと考えたので、刺さるイヤフォンと刺さらないイヤフォンのなんていうんでしょう、音響カーブ?イコライザーカーブ?それを比べることが出来るサイトで比べてみました。
これ、とても便利で複数のレビュアーさんがそれぞれ独自の方法で測定したデータを載せてくれているんですよね。
中華イヤフォン、特にKZ、TRNをほぼ網羅しているPaul Wasabiiさんの所がおすすめなので最初にそこが開くリンク貼っておきます。
私が持っているイヤフォンの中でキンキンする代表ZAXとしない代表PRXのカーブを表示させてみるとこんな感じになりました。
どうやら2kHz辺りが違うみたいですね。調べてみると2kHzというのはピアノでいうとC7、つまり真ん中のドから3オクターブ上のCであることがわかりました。なるほどラフマニノフの2番でキンキンするといってたまさにその音。
これだけじゃ比較対象が少なくてたまたまかもしれないのでサンプルを増やしてみたグラフがこちら。
わかりにくいので拡大
赤がZAX、オレンジがPR3、緑がPRXで青が明日紹介するVX Pro。
この前のラフマニノフを聴いた際に潤艶なんだけどキンキンするからとPRXとPR3を比べてPRXを選んだのはこれが理由だったみたいです。耳俺誇。
しっとりしていて聴きやすいと感じたVX Proは2kから3kあたりが抑えられていて納得の表示。
他の持っているイヤフォンも色々入力してみたんですが概ね印象通り、キンキンするイヤフォンは2kHzあたりが強めになっているみたいでした。
オケにボリューム感がない、ヴォーカルが引っ込む、バランス良くないと感じたイヤフォンは600~800Hz辺りが凹んでしまっているのが特徴なのもよくわかりました。
今まで先入観をなくすためにこれらのカーブをみてこなかったんですが、こうやってみるとなかなか面白い。
ちなみにハーマンカーブという最も自然に聞こえるカーブというのがあって、それも表示して、フラットに聞こえるPRXとドンシャリの極致をいくZAXを置いてみたのがこちら。
うーん、よくわからない。2kはハーマンカーブによるとPRXくらいのがちょうど良いらしい。
そういえば、Castorの銀色がハーマンを謳っていたのでそれも表示してみます。
スイッチのUがアップでDがダウンだと思うんですが、これ全部オフ(ダウン)にした方が低音出てるんですけどどういうことでしょう。よくわかんないけど、どのスイッチの状態でも中高音は確かにハーマンカーブに沿っているようです。
とまぁ、余計によくわからなくなりましたが、とりあえず2kHzが飛び出ていないものを選ぶと耳にキンキンしないものを選べそうなことがわかりました。
短いですが今日はこの辺りで終わり。明日新たに買ったTRN VX Proの詳細レビューしますのでお楽しみに。