前回の記事で、次はクラシックで使用するならランキングみたいなことをしようかなと書いていましたが、その前に、その後に手に入れてしまったイヤフォンの紹介をしたいと思います。

 

次はTRN VX Pro+がメッチャ気に入ったのでプラス無しのTRN VX Proを買うはずだったんですが、ストアクーポンやアリエククーポンの組み合わせでこんなことになっていたものをみつけてしまったのでつい・・・

 

 

半額どころじゃない値引き具合にまんまとひっかりました。本来7538円するものじゃないものを安く見せかけて買わせる手口なのかもしれません。いいカモになっている自覚はありますがまぁいいじゃないか、いい気分で買えるのでこれもまたまた一興。

 

TRNの広報さんが「全く新しい体験をお約束いたします」といっていたのでそれはもう期待。赤青のアクセントが古さと新しさの融合って感じで筐体もよさそうです。

今まで買ってきたのは出てから数年経ったものばかりだったのでTRNの新作を試せるのがとても楽しみです。

外観

 

届いたものがこちら。思っていたよりも小さい箱で届きました。VX Pro+よりも一回り小さい。

 

 

同梱物はこんな感じ。今回はイヤフォン本体も白い袋に入っていて固定されていませんでした。コストダウンを極めてきた感じです。イヤーピースはいつものようにMがT-EAR Tipsで他はシリコン。VX Pro+と同じ、L字プラグにおしゃれなロゴが付いているネジネジタイプなのに絡みやすくてちょっと嫌いなケーブルがついていました。

 

 

デザインは最高のひとこと。私、こういうシンプルなデザイン大好き。

SONYのMDR-CD900STもそうですがこういう赤と青でLRを知らせるデザインは実用性もあって好き。オールプラスチックですが、安っぽくみえないし素敵。

2DDなのでもう少し厚いのかと思っていたけど思っていたよりも薄くていい感じ。DDはパラレル配置なんですね。小さい方のドライバがかわいい。

 

 

裏面、精密機器感あふれるスケルトンボディはオタク心をくすぐります。2DD+4BAがぎっしり詰まっていてるのはみてて楽しい。

 

というわけで実際に聴いた感想です。イヤピはデフォルトのMサイズ、ケーブルは付属のはVX Pro+の時に試していい印象がなかったので、TRN Redチェーンに替えてみました。

聴いた印象「上手に炊いた最高級コシヒカリご飯」

第一印象はタイトルにも書きましたが最高級コシヒカリご飯。最高級なんですが、つやつやぴかぴかな真っ白いご飯「だけ」を食べている感じ。

 

何を言っているんだ?といわれると思うので詳しく説明すると、解像感あってクリアだし、上から下まで飛び出たり足りなかったりするところがないのでかなりバランスが良くモニター的なものすごく聴きやすく安心する音色なんですが、これといった特色がないので悪く言えばつまらない音色。

 

2DDなのでもっと派手な低音なのかと思いきや、マイルドで盛られていない自然な量の十分な低音だし、特定音域だけが突き刺さることない上質でしっとりしているので耳に刺さらない安心する中高音(強めではあります)。音場も適度に広く開放感も感じられて何の問題もありませんっていう印象。

 

メッチャ美味しいコシヒカリの甘みあって歯ごたえがちょうどよくて何杯でも食べられそうなご飯なんだけど、白ご飯だけじゃなくおかずもあるともっと美味しいよね、そういった音色なんです。

 

 

思っていたのと違ったので確実に違いを確かめようと同じTRNのConch、VX Pro+と比較してみたのですが、比べてみてもやはりものすごく優等生な音がする生真面目なイヤフォンって印象を強くしました。

低音はVX Pro+の方がずっしりした沈み込むような量感ある低音だし、高音はConchの方がシャリシャリしていてド派手。生真面目な普通のイヤフォンって思っちゃうのはKZのドンシャリ派手派手になれちゃったせいですかね。

 

つまらないイヤフォンと言ってしまいましたが全体的にほんとうにバランスがいいし広めの窮屈ではない、抜け感ある音場を作ってくれるので何を聴いてもちょうどいい感じがします。この心地よいバランスを保った音色を嫌いって人は少ないんじゃないでしょうか。他のとがったイヤフォンを聴きすぎて忘れていましたが本来こういったナチュラルな音色の方が万人受けするんでしょう。耳に刺さりにくい上質な高音は特筆ものです。

 

全体的にナチュラルでかなり好印象なV90 PROですが一点気になることがあって、音源に含まれるホワイトノイズ成分が強く再生されてしまうことがあります。古い録音にみられるサーってあれが目立つんです。KZ ZAXも同じ傾向があるんですがこれがクラシックとか静かめの音源だとかなり気になる、とっても気になる、おしい。無音に近い最近の録音や常に音圧高めなポップスなら気にならないんですがクラシックではきつい。似たような抜け感であるVX Pro+では気にならないのになんでなんですかね。出力曲線みればわかると思うのですがめんどくさいのでやりません(`・ω・´)

 

クラシックは件のホワイトノイズが気になりすぎるのでちょっとオススメできないですけど、ポップスだとどの音域もバランス良く鳴ってごちゃごちゃしないし、ボンボンブンブンした飾られたベースがないのでしっかり定位して浮き出るボーカルを楽しみたい、歌ものをよく聴くひとにいいかもしれない。ゴージャスで派手な音色の正反対なので聴き疲れしないってのもありますね。最近流行の情報量が多い曲は特に向いていると思います。この曲なんて他のイヤフォンだとかなたんの声が埋もれるんだけどスッキリくっきりで魅力あっぷでした。

 

 

どこかに振り切った特色を持たせたものと違った優等生なサウンドを楽しみたい方は是非買ってみてください。Amazonではまだ取り扱いがないのでアリエクでどうぞ。今はあまり安くないですが(とはいえうまくやれば3000円台にはなります)いつかまた率のいいストアクーポンが配られると思うのでそちらを気にしながらいいタイミングでどうぞ。

 

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