最近のスマホやタブレットって3.5mmジャックが無くなってしまって「無線で使うしかないじゃん」となり私もBOSEのTWSを使っているのですが、有線イヤフォンをこれだけいっぱい買ってしまうとそれらをスマホで使いたくなるじゃない?ってことでUSBC端子に繋ぐタイプのアダプター(DAC)でそれなりによさそうなもので、できるだけ安いものを探してみました。できるだけ安くということでまずはアリエクの百円ショップを物色。
500円程度で買えるものが何点かあり、よく観察すると商品名や値段はバラバラなもののどうやら2種類に集約されることがわかったので、どうせならと最安値のものをそれぞれ買ってみました。
一つ目はこちら。Graveaudio da06。百円ではない、通常ページでの表示はこんな感じ。
製品名にda06とあるのでこちらをdaと呼びます。そしてもう一つがこちら。
製品名にcb1200auとあるのでこちらをcbと呼びます。外見上はほとんど差がありませんしどうせ中身は同じなんだろうと思いながら買ってみました。(友人も欲しいといっていたので比べた後ひとつはあげる予定でした)
ファミマ支払いで400円オフとか、6点買うと安くなるとかそういった特典を使ったためさらに安くなってにっこにこ。それぞれ400円程度で買えました。似たようなものをAmazonで見たことがありますが、2000円位した気がするのでちゃんとしたものが届くのなら儲けもの。さて、どんなものが届くのか。
うん、思ったよりも違うものが届きましたね。daの方はアルミケース入りでUSBAアダプターも付いてるのに対して、cbの方はいつものしょぼい袋。値段の差は数十円なんですがちょっと嫌な予感がしてきました。
それぞれクローズアップして比較。まずはdaから。
daの方には「CX-PRO AUDIO」「31993 384/32」とプリントされていてジャックはスマートな形のジャックになってます。31993は使用しているチップの品番CX31993のことでしょう。高性能であると謳われていますがどれもこれもこれを使っているみたいなのでよくわかりません。
お次にcbの方。
ジャックの形状がこちらはローレット加工がされた形状でUSB側には「Hi-MAX AUDIO」「382khz 32 Walk Play」と書いてありました。商品ページの概要欄に「チップモデル:Cb1200au」とあったのでこちらのDAコンバータはCb1200auのようです。初めて聞いたチップ名でした。
うん、本体に余計な英文が書いてあるものは怪しいと長年の経験がそう思わせる。入れ物が小袋だったこともあってだいぶ心配になってきましたがちゃんと音が鳴ればいいんです。試聴してみましょう。
試聴は今回の2種類に加えて恐らくAQUOS zero(スマホ)を買ってきた時に付いてきたよくあるUSBアダプター(後にとあるアプリのおかげでRUITZA508AFZZという品番が判明しました)を使ってみました。便宜上AQUOSと呼びます。
試聴機は我が家のデジタルデータ(映像、音声)が全て詰め込まれたALLDOCUBE iPlay60mini Proを使用。イヤフォンは一番ソースに対してシビアで敏感なKZ ZAXをチョイス。さて、どんなもんでしょうか。
まぁ、ものすごくわかりやすい結果だったので簡単に結果発表しちゃいますが、AQUOSの薄い弱々しく感じる儚い物足りない音に対してdaもcbも元気なしっかりはつらつとした音を再生してくれました。余分なものが取り除かれたとか付け足されたとかそういった印象はなく、素直にバランス良くならしてくれるので値段を考えると十分な働きをしていると思います。PR3でもPRXでもかなりの大音量で聴くことができたので普段使用では全く問題は無いかと。
ただ、音量を最低にしてもある程度の音量が出てしまうので小音量、かすかに聞こえるくらいで使いたいという人には向かないと思います。
普通に使えるいいものが両方手に入った。ほとんどかわらないみたいだけどどちらを友人に渡そうかな、ケースはボクはいらないしケース付きの方を譲るか?と考えながら色々曲を替えたり音量をいじっていたりしたら気がついちゃった、両者の決定的な違い。
cbの方、ホワイトノイズ多すぎ!
音量を絞っていった時に気がついたのですが、何も音が出ていない時のホワイトノイズがdaの三倍くらい多くでてしまっていてがっくり。高音に敏感なZAXだともう無理って思うくらいの酷いノイズ。これ、私耐えられない。音楽を流していないのにスーって鳴ってるのは(ヾノ・∀・`)ムリムリ
長年の経験からの予感的中。譲る相手も耳がいい人なのでさすがに渡せない。うーん、困った、どうしよう。
もう一個注文してやったぜこんちくしょう。95円も高くなってしまったけどいいんだ。USBCケーブルが足りなくなっていたことに気がついたので一緒に購入できたからいいんだ。
中華製品には製品のばらつきがありがちなのであくまでも我が家に届いたものでの判断ですが、USBC接続のイヤフォンアダプターをアリエクで手に入れるならばda06の表記があるものを私はオススメします。
ちなみにといった話ですが、PCに接続するとそれぞれこんな認識のされ方をします。
前者がdaで後者がcb。どちらも繋いだら32ビット、48khzでの接続が出来ていましたし、最高384khzの設定も出来ました。私はしませんけどね。
あと、ホワイトノイズ酷くてあまり使う気にはならないcbですが、調べてみたらイコライザー設定が保存できるタイプのようです。どうやって使うんでしょう。
結果的にもう一つ注文する羽目になってしまってがっかりもしましたが、逆に考えるともし安いcbを二つ買っていたらこのクソ酷いホワイトノイズに気がつかずに我慢して使うことになっていたかと思うとこれで良かったんじゃ無いかと思いました。災い転じて福となす、失敗は成功のもと、よかったよかった。
私の失敗が皆様の参考になりましたら幸いです。格安USB-C DACを二つ買ってみて比較してみたら結構な差があったぞ、そういったお話でした。
と、終わろうと思ったのですが、イコライザーの件、調べてみたので追記します。
cb1200auはやはりチップセットの名前で間違いないみたいでDAC界隈ではメジャーな存在でした。あと、本体に印字されていたWalk playという表示は怪しさの証明ではなく、こちら(h ttp://szwalkplay.com/en.html←ブラウザから有害認定されるhttpsではないサイトなのでhのあとのスペースを削除の上コピペして自己責任で飛んでください)
のAndroid専用ソフトの名前のようで、これをインストールすることによってイコライザーが使えるようになるものでした。
インストールしてみたアプリですが、イコライザー設定をしようとするとWALK PLAYへのログインが必要なのに、新規サインインできないため使用できず。
一度は諦めたものの、ログイン方法を探してなんか触っていたら新規サインインページが出てきたのでメールアドレス入れて認証コードもらって入力したらログイン出来ました。
できましたが、高音を下げてもホワイトノイズは変わらず。はい、終了、ありがとうございました。
ちなみにこのアプリが使用できるのはcbだけで、AQUOS付属のものはもちろん、daも使えませんでした。繋いだ時にアダプターの品番が表示されるので、AQUOS付属のものの品番がRUITZA508AFZZというのが判明しました。
イコライザーで好みにできるってもなぁ、ホワイトノイズがなぁ・・・まぁ、面白いおもちゃを手に入れられたのでよかったのかな。
2025/05/23追記
コレを書いている時には気がついていなかったのですが、CX31993ってConexant(Synaptics)の製品なんですね。調べても中国製としかわからないcb1200auよりも名前だけで確かな感じがします。
ALC5686というRealtekのものもあることを知ったので、近いうちに購入して比較してみたいと思います。