中華イヤフォン沼にはまって5ヶ月。買ってきたイヤフォンはTRN Conch、KZ PR3、KZ Castor×2、KZ ZNA、KZ ZAX、と6本。様々なレビューを参考に自分の趣味に合いそうなものから順番に購入してきたのでもう満足できるものが集まった、あと1本だけ買って終了しようととあるイヤフォンを注文したのにあまりの安さに追加でもう一本つい買ってしまった、そしてあとから注文したのになぜか先に届いてしまったイヤフォンの紹介です。
1DD1BAのハイブリッドなのに1000円以下。この値段みたら無理よ、手を出しちゃうって。めちゃくちゃ界隈を騒がせた話題作は試してみたくなるのがオタクという生き物。まんまと購入させられてしまいました。はい、めちゃくちゃ安いのに音がいいと話題になった「KZ ZSTx」です。
レビューでみた長方形の箱とは違ってまたさらに小さく正方形になったものが届きました。かわいい。
あけてみると宝石みたいに並んでいて思わず綺麗っていっちゃった。明るいところであけたのでクリアグリーンが光ってみえたんですよね。
内容物はケーブルと恐らくS、Lサイズのイヤーピース。(あけてないので推測)
ぴったりはまっていて取り出すのにメッチャ苦労しました。下から押し出さないと全然無理。この押し出して出す行為、何かに似てるんだけど思い出せない。何だったっけな。
ケーブルは例に漏れずくさくさケーブルだったので本当は使いたくないんですけど、KZなのに端子がQDCではなく0.75ピンの恐らくBタイプということで仕方なく、我慢して使うことにしました。ちなみに付属ケーブルはこのクラスにしては上質なものらしいです。
さて、肝心の音質ですけど、普通に驚きました。全然悪くないというかむしろいい。たくさんのレビュアーさんが諸手を挙げて賞賛するのも無理はないですよ、これ。
ポップス、クラシックといつもの曲達で一通り試してみたんですが一言で誤解、批判、反論を受ける覚悟で言うならば「BOSEサウンド」。
以前、デスクトップスピーカー用にBose Companion 2 Series IIIを買ったことがあるのですが、それを初めて聴いた時の印象にそっくりでした。
俗に言う重低音といわれるところから低音、そして中音ちょっと下までがメッチャふくよかだけれどごわつかない、スッキリした響きがしてめちゃくちゃ気持がいいです。若干乾いた感じの中音と結構カリカリな高音が組み合わさるので典型的なドンシャリでかなり派手な印象。BOSEのスピーカーみたいに乾いているんだけど響きに艶があるのでつまんない音ではなくて爽快感のある非常に楽しい音質と言えます。特にリムを同時に叩いたようなスネアの音がめちゃくちゃ綺麗にスコンと抜けてくるのが印象的でした。やや演出がかった音なんですがこれが本当にぐっとくる。うん、私絶賛です。
これははっきり言って値段相応の音ではないですね。Amazonでは2300円くらいみたいですが、それだとしても安すぎると感じるゴージャスな響きはあっぱれです。
プレーンで原音に忠実、そんなおとなしさは全くなく化粧バリバリ演出盛り盛りな楽しければいいじゃない的な音作りをしたZSTxに拍手。
まぁ、手もちのPR3やZAXと比べてしまうと音の密集度や艶感の足りなさに気がついてしまうのですがこれ1本あればどんなジャンルでも楽しめるのではないでしょうか。買っておいて良かった一本になりました。
まぁ、いいところばかり書いてもしょうがないので私的にダメだったところを一点。付属のイヤーピースがあいませんでした。
右がZSTx付属のもので左はPR3に付いてきた通称フジツボ。何が違うというとノズル部分の長さなんですが、この部分が短いせいだと思うのですが耳に刺すとなんだかごりごりするので速攻でフジツボに替えちゃいました。本当はT-ear Tipsに替えたかったのですが手もち在庫切れ。
最初のがZSTx付属で後のがフジツボ。耳にしっかり刺そうとするとZSTxの方は本体を押しつける感じになるからノズル本体がごりごりしちゃうのかなと。フジツボである程度満足しているのですが、早いところあうイヤーピースを探さないといけないなと思ってます。
思わず買ってしまった予定にはないイヤフォンなんですが、皆さんが絶賛していた理由がわかってちょっと嬉しくなってます。レビュアーさん達に「あなたたちが言っていたことわかった」と伝えたくなるそんなイヤフォンでした。