愛用のトラックボール、エレコム EX-G PRO のボールを交換した際に、トラックボールの良さをなんだか語りたくなったのでだらだらと書いていこうかななんて思います。ちょっと長いですが興味のある方は是非最後までご覧ください。
現在所有しているトラックボールはこの三種類。
左から
3つも何に使うんだい?と思う方もいらっしゃるでしょう。どれもそれぞれの場所にて目的にわけて使っています。
トラックボールの何がいいか?それは置く場所を選ばないこと、置いたら動かさなくていいこと、ポインタを動かすための力がほとんどいらないことだと思っています。
そのうちの「置く場所を選ばない」というメリットを最大限に活かして使っているのは真ん中のロジクール。実は、ベッドの枕の横にノートパソコンを置いて寝る前に寝落ちネットサーフィンをしているのですが、ノートパソコンのタッチパッドまで手を伸ばさずに、寝たまま布団の上に置いて操作ができるんです。これ、マウスじゃ絶対に出来ないやつ。ロジクールの高級品をそんなことに使っているのかと思うでしょうが、これが快適でいいのですわ。音量調節、スクロール、進む、戻る、タブを閉じるなどは多機能な機種のこいつならば楽勝にこなせるのですよ。贅沢な使い方ですけどね。
二つ目の「置いたら動かさなくていいこと」ってのは次の写真を見ればなるほどって思うかと。
サンワサプライのこいつは防音室内に置いて使っているのですが、ただでさえ狭い防音室内において机の占有率がマウスに比べると格段に小さいのです。ポインタを動かす際にマウスのように広い場所が必要ないのです。小型のマウスでも同じくらいの設置範囲で済むのですが、上下はともかく左右移動の制限のなさがトラックボールのよさなのではないかと。
3つめの「ポインタを動かすための力がほとんどいらないこと」ですが、これは触った人にしかわからない、伝わらないと思うのでなんとなくな説明で済ませてしまいますが、例えば、画面左端から右端までのポインタの移動が親指にわずかに力を入れてボールを2cm動かすだけで済んでしまうんです。本当に力がいらないわけで。
特に私は感度を最大に上げ、微細な動きでポインタが動くようにしているのでマウスに比べると腕、指の負担がめちゃくちゃ減りました。何時間触っていてもほとんど疲れないです。マウスを使っていた時もロジクールのMX MASTER2という高級マウスを使っていてアレもまぁ良かったのですが、腕の疲れなさに関しては圧倒的にトラックボールの方が優れていると思っています。
これに関しては実際に触って、そして「慣れないと」良さがわからないと思うので、皆さんもだまされたと思って使ってみていただきたいと思っています。
そう、「慣れないと」とわざわざ書いたのには理由があって、このトラックボール、マウスと違ってかなり練習が必要です。特に優秀なトラックボールになればなるほどボールを転がす抵抗がほとんどないので、狙った位置にポインタをとめるのを難しく感じてしまうのが初めて触った人が抱く感想にになるのではないかと思います。でも、数時間、長い人でも数日習熟訓練するだけでその不安定なポインタさばきは見違えるように良くなります。わずかな力でササッ、シュタッとポインタを扱えるようになった時、トラックボールすごいじゃん、みんなにも勧めたい!そんな気持ちになるでしょう。トラックボール信者の誕生です。
そんなトラックボールにも弱点があって本当にイライラする所なんですが、ボールを支える所が汚れて動きが悪くなってしまうんですよ。(この写真のもちょっと汚れがついてますね)
手から皮脂が染み出ない特殊な人ならば汚れることはないでしょうがそんな人はいないと思うのでこのデメリットはみんなうけるわけ。まぁ、定期的に掃除すればいいだけなのですがレーザーマウスでノーメンテナンスに慣れている人なんかはちょっと面倒に感じるかもしれません。
あと、トラックボールならではの難しい所なんですが、商品によってボールの滑り方に差があり、マウスに比べたら商品選びには慎重になる必要があります。マウスの場合はどんな格安マウスでも高級マウスでも、トラッキング能力(ガラスの上で使えるとか反応がいいとか)の差はあれ、動かすための力に関してはどれも同じような感じで動かせると思うのですが、トラックボールはボールの滑り方が商品によってぬるぬる動くものと、どろどろぬたーっと動くものと明確な差があるのが購入する際にめんどうに感じることではないかと思います。高級でもダメなもの、安いのにいいものがあるんですよ。動きが悪いボールだと本当にイライラするのでぬるぬる動くものを購入したいところです。
そういうわけで、トラックボールはぬるぬるが命ってことで、ペリックスの替え玉をエレコム用に買ってみました。
元々の赤玉は滑らかに動かず、例えるのならば磨りガラスの上で指を滑らせている感じの動きで、ロジクールのつやつやガラスの上で指を滑らせる、そんな感じではありませんでした。不満に思ったのでロジクールのグレー玉を入れてみたら滑らかに動いてくれ、ボールの品質に差があるのだと考え購入してみた所正解でぬるぬる動くようになりました。そんな替え玉をもっとぬるぬるになるかとうきうきでロジクールに入れてみたものの、グレーのもともとの玉の方が滑らかに動くというなんとも不思議な現象が起きてしまいました。ボールと本体の相性があるのか・・・奥が深い、沼を感じる現象なのであまり深く追いたくはないですね。ペリックスのボールのレビューを見ると「ロジクールMX ERGOグレー玉はだめだめだったので交換しました」という書き込みがあり、我が家のロジクールは3機種の中で一番ぬるぬるさらさらなのにとますますボール品質にはばらつきがあるのかもなぁと思ったりしました。
長々と書いてきましたが最後に、トラックボールがちょっと欲しくなってきた、そんな方のために我が家の三機種の簡単な紹介をして終わります。購入順に書いていきます。
・ロジクール MX ERGO(MXTB1)
トラックボールを使ってみたいと思った時に妥協せずいいものを!と選んだのがこちら。異なるPC間をシームレスに移動できる機能、好みによって角度を変えられるギミック、充電式で電池交換が必要ない、と動作、機能等さすが高級機ならではの品質。
ただ、Bluetooth接続、ドングル接続どちらも接続が不安定になることがあること、表面がゴムのような材質なのでいずれ加水分解してベタベタになるであろうこと(もう既になりかけています)が原因で我が家のメインからは退きました。スクロールホイール、ボールの滑らかさは一番なのでオススメするのならばこちらが一位です。
・サンワサプライ MA-BTTB179BK
ロジクールでトラックボールのよさを知ったので、ベッドで使用したいなぁと安いものを探していた所ヤフオクにてみつけ、格安で購入できたものです。
この商品の売りである、手を自然に伸ばした形でそのままつかめるエルゴノミックデザインは使う人を選ぶと思います。ちょっと不自然に感じます。ただ、慣れれば全く手首に力が入らない姿勢で使えるので手首に問題を抱えている人にはお勧め出来ます。
スクロールホイールの位置がとてもいい場所にあるので、スクロールホイールを多用する人にもしかしたらハマるかもしれない。
・エレコム M-XPT1MRXBK(EX-G PRO)
ロジクールを使っているうちに「もう少しトラックボールだけで出来ることを増やしたい」と購入したのがこちら。ロジクールよりボタンが一つ多く、人差し指、中指のボタンの他に、薬指で押せるボタンがついています。私はそこに「+SHIFT」を割り当て、ファイルの複数選択や、旧コンテキストメニューを一発で開けるようにしています。
単三電池での動作なので定期的に電池交換が必要ですが、いざとなったら有線でも接続できる(他機種は不可)ので安心。無線接続の安定性はロジクールを上回り通常時は無線にて接続しています。多ボタントラックボールをお求めの方にはロジクールより安いのでオススメ。
ただこちらにもちょっとなぁと思う所があって、まず上でも書きましたが初期装備の赤玉ではスムーズには操作できません。シリコンスプレーを塗って対策してみてもあまり変わりませんでした。ペリックスの玉に交換したらロジクール並のぬるぬる感になったのでこちらを購入したらボール交換をお勧めします。
あと、一番不満に思っているのがスクロールホイールがガリガリうるさいこと。一般的なマウス、トラックボールとほぼ変わりない重さ、音なのですが、ロジクールのするすると静かに軽く回せるのを知ってしまっていると、こちらはガリガリうるさくしかも重いので長時間スクロールしているとちょっと嫌だなぁと感じています。
本体の大きさがかなりあるので手の小さな人には向かないだろうというのも書いておきます。手のひら中央に当たる部分が盛り上がっているので最初はかなり違和感を感じると思います。慣れますけどね。
ほんとにだらだら書いてしまったな。トラックボールの良さが少しでも伝わったでしょうか。購入する際の参考になれば幸いです。
トラックボールはいいぞ