たんそく一家の、なが~い1日。(抜歯編) | ++嗚呼、短足動物園++(旧version)

++嗚呼、短足動物園++(旧version)

ビバ、胴長短足&ぷり尻ライフ + 預かりワンコ。

改めまして…


皆さま、この度は本当にたくさんのご心配をいただき

本当に、ありがとうございました。



今日は、かなり長くなってしまうのですが


今回のユッケの歯の治療について


検索で来られるであろう

同じ症例に悩む飼い主さんに向けての情報発信と


私自身の記録も兼ねて、アップしていきたいと思います。


(興味のない方はスルーor流し読みして下さいね~)



ユッケの歯が折れてしまった経緯や

それに伴う治療などのお話は


以下の過去記事をご覧になって下さいませ。


 → ユッケの歯が折れてしまった時のお話


 → 折れた歯を治療していただいた時のお話


 → ユッケの頬が腫れてきた時のお話



と、いうわけで

昨日、火曜日のお話。


ユッケの頬の腫れに気付いたのは土曜日の夜でした。


++嗚呼、短足動物園++

(日曜日のお昼の状態)



慌てて日曜日に一度、病院へ駆け込んでみたものの

担当医師が不在だった為、何も出来ず…


で、日を改めて火曜日に診ていただくことになったわけなのですが



その日の朝

起きてすぐにユッケの顔を見てびっくり。


++嗚呼、短足動物園++

(火曜日の朝)


腫れが酷くなってる…。

心なしか色まで変わって…。



さすがにこれを見て

かなり焦ったのですが


♂さんが「今から病院に行くねんから、ちゃんと診てもらえるやろ」と一言。



うん、そう。

そうなんだけどね、やっぱり不安で。


で、そんな気持ちを抱えながら

診察開始直後の10時に病院へ行って参りました。


++嗚呼、短足動物園++


何故か、パピコさんも一緒に^^;



ずいぶんと腫れあがって

犬相まで変わってしまったユッケ。


++嗚呼、短足動物園++


心なしか

そんなユッケのことを慰めてくれているようにも見えました。(美化)



そして、いざ診察室へ。


レントゲンで、もしも病変が認められた場合

抜歯をしていただく、という方向でお話を進める。



ただ、この日は既に1件

他の手術の予定が入っていたのだそうで


もし時間的に厳しいようならば

レントゲンだけで、処置の方は日を改めることになるかも…と。


(レントゲンも歯科専用のものになると、鎮静剤を打つので大掛かりなの)



とりあえず、どうなるかはまだちょっとわからないけれども

宜しくお願いします、と言い残し


ユッケをお預けして、私たちは一旦帰宅しました…。



その後、♂さんだけ所用でちょっとだけお出掛け。


14時過ぎには先生から私の携帯に

このままレントゲンの後に処置をする時間も取れそう、という連絡が。



そして


長い長い、数時間を経て

所用から戻って来た♂さんと、またパピコさんを連れて


夕方にユッケをお迎えに行ったわけです。




レントゲンを撮って詳しく診ていただいたところ


やはり、問題の歯の歯根部分のさきっちょに

小さな黒ずみ(病変)があるのが確認出来ました。



残念ながら、こうなってしまうと

そこからどんどん感染が広がって、全身に流れていくことになります。



「このまま残しておくよりも、抜歯した方がいい」


そのまま、全身麻酔下での抜歯手術となりました。




たかが歯、されど歯。

「たかが歯で大騒ぎして」と、侮ることなかれ…



折れてしまったユッケの歯は「上顎第4前臼歯」

いわゆる、いちばん大きな歯になります。


根っこ部分が3つに分かれていることもあって

抜歯、といってもかなり大掛かりなものとなるんですよ。



病院や医師によっては

「設備がないから」という理由からやってくれないところも多い…。



「それなりの設備がないと、獣医歯科に明るい医師でないと難しい」

実はそんな大変な治療だったりするのですよ。



ユッケの場合

きっかけは、大好物だった「牛膝なんこつ」でした。


時間を30分以内、と決めていたにもかかわらず

歯が欠けてしまったわけです。



ワンコが喜ぶから、歯石が取れるから

そういった理由で硬いものをかじらせている飼い主さんは多いと思う。


以前の私がそうだったように。



だけどね、本当にどうか気をつけてあげて下さい。


脅すわけではありませんが

硬いものをかじって、歯が欠けてしまうワンコの多いこと…。


「ヒトゴト」ではないんですよね、実際に。


私も

そんな簡単に犬の歯が欠けるわけない、って思ってました。



いざ、事故が起こってしまったら

あとからいくら悔やんでも悔やみきれません。


(経験者は語る、ってやつです)



ワンコの臼歯って、人間のそれとは違って

硬いものをすりつぶすには適さない構造なのです、本当は。


だから人間の手で簡単に曲げられないものは

どうか、ワンコに与えないようにしてあげて下さいね。


ユッケのように辛い思いをする子が増えないように…




話を元に戻しましょう。



ユッケのお口の中

抜歯していただいたあとには、もちろん歯が無く…


その開いた歯茎部分を縫合してもらってありました。



体内に吸収される糸なので

抜糸は必要ないとのことですが


場合によっちゃ半年くらい残るケースもあるので


もしその糸の部分に食べかすなどが絡んで

また炎症を…なんてことになった場合は抜糸もあり得るようです。



とりあえず

抗生剤と炎症止めをいただき


++嗚呼、短足動物園++

(ビブラマイシン&リマダイル)


1週間ごとに術後の経過を診ていただいた上で

腫れが完全に引いたと判断されるまで、飲み続けることになりました。



もしも長期間、腫れが引かないようならば

腫瘍などの可能性もゼロではないので、精査する必要がありますが


今回のユッケについては

明らかな原因(歯)があるので、きっとその心配はないでしょう…とのこと。



食餌についても

普段どおり、カリカリでも問題ないのだそうです。


++嗚呼、短足動物園++


ですが、お薬を混ぜていることもあって

私は念のため、フードをふやかしてあげております。



ふやかしておけば

お薬が入っていることに気付かず食べてくれるので。(笑)


(不器用なくせに、薬を吐き出す技は見事なんですよ^^;)


食欲があるのが、本当に救い…。



そして、幸いなことに…


++嗚呼、短足動物園++

(今朝の様子)


顔の腫れも

少しずつではありますが、引いてきているように思えます。



もうちょっとだね、ユッケ。

本当に、無事に元気で戻って来てくれてよかった。



今回「抜歯」という処置を選んだことで

実は正直なところ、私たち飼い主は少しほっとしているんですよ。



9月に歯をやっちゃって以来

その時は運よく、歯と神経を温存して治療をしていただけたけれど


やはりずっと


「ばい菌が入ってしまったらどうしよう」

「詰め物が取れてしまったらどうしよう」


そんな風にビクビクしながら、生活して来たんですよね。


半年に一度は

鎮静剤を打って、レントゲンで経過観察をしていただく必要もあった。



だけど今回、抜歯をしていただいたことで

もうこれで「諸悪の根源(大袈裟だけど)」は取り除かれたわけだし


もう少し腫れが落ち着いて来れば


ずっとガマンさせてきたガムをあげたり

また引っ張りっこで遊んだりしてあげられる…。



神経だけを抜いてまた歯を残す…

と、いう方法もあるにはあるけれど


今後も半年に一度のレントゲンは必要になってくるし

今回のようにまた何度だって腫れてしまう可能性だって大きい。


それならばもういっそ、と「抜歯」を決断しました。



「野生動物」ではないので


抜歯という行為自体には

特に日常生活において大きな問題はないのだそうです。


(実際、パピコさんなんてほとんど歯がないんだぞ)



ただ、運がよければ


そのまま炎症を起こすことなく

一生を終えることが出来たかもしれない。



自分の歯をそのまま残せるに越したことはないのですが


こればかりはもう仕方のないこと…。



気持ちを切り替えて、上手に暮らしていきたいと考えております。




最後に…


今回の治療費のお話を


・血液検査            1,680円

・血液生化学検査 (1項目)   525円

・レントゲン検査         5,775円

・麻酔料              8,400円

・抜歯              10,500円

・静脈内カテーテル留置料  1,050円

・静脈内注射           1,155円

・皮下注射            1,155円

・内服薬                105円

・内服薬              2,205円


                計 32,550円


 ア○コム損保(通院扱い) -10,000円


          自己負担額 22,550円



 

痛い出費にはなりましたが~

ユッケが無事に戻ってきてくれたので、お安いモノです。(涙目)



昨日は、思いっきりラブラブしようと思ったんだけど

ユッケが警戒してあまり寄って来てくれませんでした^^;


(散々、痛いところを触られてゲンナリしていたらしい)



そうだよね。

辛い目に遭ったもんね。



ユッケには本当に申し訳ないことをしてしまいましたが

少しずつ、信頼を取り戻せるように頑張ります~。



ユッケは本当に元気にしておりますので

どうか皆さま、ご心配なきようお願い申し上げます^^



最後になりましたが…

皆さま、本当にありがとうございました!


長々とお付き合いいただき、恐縮です^^;



明日からはまた

溜まっている写真もあるので、通常記事に戻りますね~。



皆さまのブログへの御礼参りや

メールのお返事等々、ゆっくりになってしまいますが


気長にお待ち頂けると有難いです…。


本当にごめんなさい!




我が家の預かりワンコ・パピコ&チャロは里親さま募集中。

他にもたくさんの保護犬たちが素敵なご縁を待っております。


パピコさんのプロフィール記事は →  こちら

チャロぼんのプロフィール記事は →  こちら


お問い合わせ等につきましては 「Dog's Smile」 さん

++嗚呼、短足動物園++ まで お願い致しますね。



          ランキングに参加しております。

    お手数ですが、下のバナーをおふたつクリックして

  応援いただけると励みになります、よろしくお願い致します。


        別ウインドウで ページが完全に開ききるまで

            お手数ですが少々お待ち下さいね。   
++嗚呼、短足動物園++
   ++嗚呼、短足動物園++

    (にほんブログ村)            (人気ブログランキング)


超ロングな記事に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

実はなにげに2時間かけてこの記事を書いている

心配性な飼い主♀に「お疲れさん」のクリックと

そして何より、いっぱい頑張ってくれたユッケに

「えらかったね!」とナデナデがわりのクリックをお願い申し上げます。