道化師のやうに秋風やってくる

比喩と擬人化による作為的な句。俳句としての率直性に欠ける。だから作者の感動が伝わっては来ない。
どうしても詩を作り出そうとしてしまうんだよな。それが見え見えなんだ。と自句自解。


「俳句」-四合目からの出発- 阿部宵人著(講談社学術文庫)は俳句の有名な入門書だけど
こうしちゃいけない、ああしちゃいけないと書いてある中で、比喩と擬人化も基本的には×だ。


「擬人法は作為に過ぎて、かつ、手軽であるので、初心には殆ど失敗する。危険な修辞法であります。」といましめてますね。

さらに「世間にころがっている通俗修辞、既成修辞は絶対排斥する覚悟があって、初めて一本立ちの作者になります。」とまで言ってます。

要するに俳句は 「その物ズバリ言え」ということ。
何回読んでも忘れてしまう。(~o~)