2026年
蜃気楼龍玉師匠が6/11 に御逝去されました。53歳でした。大師匠の先代金原亭馬生師匠が54歳ですからそれより早いわけです。
人間国宝の五街道雲師匠の三番弟子。これからが期待されていました。
桃月庵白酒、隅田川馬石師匠が兄さん。それぞれ違う個性をお持ちの一家です。
三遊亭円朝の作品や怪談噺(ばなし)など重厚な演目に定評があり、14年に文化庁芸術祭新人賞、15年度の国立演芸場「花形演芸大賞」の大賞を受賞。聴く人を物語の世界に引き込む中堅の実力派でした。あの声、耳奥にザワザワ響く重く湿った声。
とにかく、どくとくな魅力がありました。
圓朝噺も栗橋宿を聞いた時、固まりました。グイグイ惹きつけられました。双蝶〃には痺れました。
寄席でも、鹿政談は大好物です。何度聞いてもいい話。親子酒も見逃せません。大仏餅。ぞろぞろもいい。これからどんな落語をやるのか。春風亭百栄師匠の新作にも手を出したりしていたのに。大きな器の持ち主であったのかもしれません。
これからどんな風になるのか楽しみにしていました。口には出さなくても多くのファンはそう思っていたのだと思います。今の落語界にとって大きな打撃です。
53歳は早い。
酒の飲みかたが普通でなかったとのこと。自分では、何かが見えていたとしか、残された人は思うしかないのでしょう。見えすぎだから飲むしかない悲し性を持つ人。選ばれてしまった人なんでしょうか。
凡人は悲しむ事しかありません。さみしい。死んでしまったのですね。
ご冥福をお祈りします。
泉下の、先輩師匠たちよろしくお願いします。
合掌。