私は、医学博士です。
循環器/がん/精神疾患等の研究をしてきました。
永遠のテーマは『肥満とうつ』の研究です♪
マクガバンリポート法実践者でもありました。^^
そんな私のプロフィールはコチラ
↓↓↓

 

 

糖質制限ダイエットランキング
糖質制限ダイエットランキング

 

にほんブログ村 ダイエットブログへ
にほんブログ村

 

アメリカ糖尿病学会の考え「糖質制限」の変遷

 

アメリカ糖尿病学会

(ADA: American Diabetes Association)

は、糖尿病管理のためのガイドラインを

定期的に更新し、

 

特に食事療法に関する推奨事項を

改訂しています。

 

糖質制限に関する変遷について

以下に述べます。

 

 

2000年代初期

この時期、ADAは主に炭水化物摂取

を推奨しており、

低脂肪食を重視していました。

 

この時代は、低脂肪食に

こだわっていました。

ですので、カロリー制限の代表的な

時代がありました。

 

連載に詳述していましが、

低脂質は、健康に良くありません。

それがこの15年で分かった事実です。

 

糖質制限に対してはあまり積極的ではなく、

特に極端な低糖質食に対しては懐疑的でした。

 

そーなんです。この頃は、糖質制限に対して

非常にコンサバでした。

 

ケインもこの時代は、

マクガバンリポート法が安全なんじゃないか?

と考えていました。下記がマクガバンです。

糖質60%、脂質20%~、タンパク質15%~。

 

これが1977に上院議員のマクガバン氏によって

まとめられたものになります。

 

世界から3000名以上の科学者を擁して

作成されたもので、今でも多くの国で

基準食になっています。

 

しかし、皮肉にも、マクガバンリポート法は、

成人病を抑制するために開発されましたが、

30年後の地球は、成人病、とりわけ、

がん、糖尿病、精神疾患が激増しました。

 

ケインも体重が急激に増加して、

マクガバンリポート法に疑問を持つように

なりました。

 

別の連載で、マクガバンリポート法の功罪

を記載していますので、詳しくはそちらで

お願いします。

 

 

2010年代

この時期になると、

低糖質食の有効性に関する研究が増え、

糖尿病管理における低糖質食の利点が注目

されるようになりました。

 

ADAもこの流れを受けて、

糖質制限食を推奨し始めました。

 

2013年のガイドラインでは、

糖質制限食を含む複数の

食事パターンが紹介され、

個々の患者に合わせた食事療法が

重視されるようになりました。

 

この頃には既にA TO Z試験結果が

エビデンスレベル1として出ており、

 

また、翌年にもエビデンスレベル1

の試験結果が出てきて、糖質制限の

有効性が示されています。

 

体重減少率、血糖、脂質などに

おいて好成績でした。

 

また、冠動脈疾患に対して

糖質制限のアトキンス法が

安全であることが分かっています。

 

特にアトキンス法が抜群に良い

成績でした。

 

注)アトキンス法は、

糖質が導入期で20g/日です。

肉、卵、魚、バター等を特徴的

に摂取しますが、カロリー制限

を設けていません。

 

アトキンス法を始め、3-5日経つと、

お腹一杯に食べたくても、

食事量が自然と下がる特性

を持ってます。

 

2019年

2019年のADAのガイドラインでは、

糖質制限食が2型糖尿病の管理において

有効であることが正式に認められました。

 

具体的には、低糖質食

(糖質摂取量を1日20-50gに制限する食事)

が血糖コントロールに有効であるとされ、

患者が選択肢の一つとして

利用できるようになりました。

 

2020年代

最新のガイドラインでは、

糖質制限食が引き続き推奨されていますが、

特に個々の患者のニーズや好みに応じた

パーソナライズドなアプローチが

強調されています。

 

さらに、持続可能な生活習慣としての

低糖質食の実施方法や、

長期的な健康効果に関する研究も

進められています。

 

結論

アメリカ糖尿病学会は、

過去数十年にわたり糖質制限に対する

スタンスを柔軟に変化させてきました。

最初は低脂肪食を推奨していましたが、

現在では糖質制限食も重要な選択肢の一つ

として認められています。

 

この変遷は、科学的なエビデンスと

患者の個々のニーズに基づいており、

糖尿病管理のための多様な食事療法が

提供されています。

 

 

一方、日本ではどうかを述べます。

 

日本糖尿病学会(JDS: Japan Diabetes Society)も

アメリカ糖尿病学会と同様に、

糖質制限に関するアプローチを

進化させてきました。

 

以下に、その変遷について述べます。

 

2000年代初期

この時期、日本糖尿病学会は

主に総エネルギー摂取量の制限とバランス

の取れた栄養摂取を推奨しており、

糖質制限にはあまり重点を置いていませんでした。

 

標準的な食事療法として、

炭水化物が総エネルギーの50-60%を占める

ことが一般的でした。

 

つまり、マクガバンリポート法に

基くカロリー制限です。

 

2010年代

この時期になると、

糖質制限食の効果に関する研究が増え、

日本でも糖質制限食に対する関心が高まりました。

 

2013年に日本糖尿病学会は、

糖質制限食が一部の患者において

血糖コントロールに有効である可能性

があると認めましたが、

依然として総エネルギー摂取量の制限が

主なアプローチとされていました。

 

日本は独自のエビデンスレベル1の試験を

せずに、アメリカに追随していました。

 

ケインは国力の差はあるものの、

日本でも日本固有の試験を実施すべきと

かねがね期待をしていました。

 

北里の山田先生らが本邦初の試験を

後に発表され、ケインは非常に

嬉しかったのです。

 

2016年

2016年に日本糖尿病学会は

「糖尿病治療ガイド2016」を発表し、

糖質制限食を含む複数の食事療法を

認める姿勢を示しました。

 

このガイドラインでは、

糖質制限食の有効性が一部の研究で

示されているものの、

長期的な安全性や効果についての

エビデンスが十分でないため、

慎重な対応が求められるとされました。

 

2019年

2019年には、さらに詳細な食事療法の

ガイドラインが更新され、

糖質制限食がⅡ型糖尿病患者において

短期的な血糖コントロールに有効である

ことが確認されました。

 

しかしながら、長期的な効果や安全性に関する

データが依然として不足しているため、

慎重な監視とともに実施することが

推奨されました。

 

京都高尾病院、北里では臨床実績が十分に

あったとケインは考えており、

日本の学会はなんて遅いのだろうかと

がっかりしました。

 

既にケインも、糖質制限である

アトキンス法やMEC法を開始して、

良好な血糖コントロールと

高血圧の改善、肥満の改善が

出来ていましたし、重度のうつも

(薬が効かなくても)アトキンス法、

MEC法で完治しました。

 

注)MEC法

M:肉、E:卵、C:チーズを主体として

30回噛むことを推奨している

食事法で、糖質制限です。

 

ケインは、MECに加え、

ナッツ、納豆、サバを

頻繁に食べています。

 

2020年代

最新のガイドラインでは、

個々の患者のニーズやライフスタイル

に合わせたパーソナライズドなアプローチ

が強調されています。

 

糖質制限食が糖尿病管理の一つの有効な選択肢

として認められる一方で、

長期的な健康リスクや栄養バランスを考慮する

ことが求められています。

 

また、糖質制限を実践する際には、

医療専門家と連携しながら行うことが

強調されています。

 

結論

日本糖尿病学会は、

糖質制限に関するガイドラインを

進化させてきました。

 

最初は総エネルギー摂取量の制限

(マクガバンリポート法に基づいた

カロリー制限)が主なアプローチでしたが、

 

現在では糖質制限食も重要な選択肢

の一つとして認められています。

 

しかし、長期的な効果や安全性については

依然として慎重な姿勢が求められており、

個々の患者に合わせたパーソナライズドな

アプローチが推奨されています。

 

最後にケインのコメントを致します。

カロリー制限に科学的な根拠が

あるのでしょうか?

 

現在まで、マクガバンリポート法に

基く、カロリー制限で、Ⅱ型糖尿病

の患者さんは良くなってますか?

 

緩解していないカロリー制限法を

主軸に治療を進めることに

大きな懸念を持っています。

 

 

どうか、第2,3,4,5

の高尾病院、北里が迅速に増えることを

願ってやみません。

 

糖尿病は治らない、緩解しないとする

常識を打破して頂きたいと願うものです。

 

⇒「うつの方のための経済的自立プロジェクト」は、こちら!

 

友だち追加ダイエットに役立つ電子書籍をプレゼントします。お気軽にポチっとしてくださいね!!